鬼神新選 東京篇
甦った土方・沖田・原田に敗れ、近藤の首を奪われた永倉新八は、己の剣士としての誇りにかけて、土方らを倒すことを心に誓い、京都から東京へ向かう。京都では共に戦いながらも、今は任務失敗した彼を処断する側に回った少女忍・篝火らの追跡をかわしながらも東京に入った新八は、そこで死んだと思われていた斎藤一と出会うも刃を交えることになる。なおも土方らを追って多摩に向かった新八だが、そこに待ち受けていたのは土方と彼に仕込まれた天然理心流門下たちだった。
待ちに待っていた「鬼神新選」第2巻。舞台は東京に移っても永倉新八の孤立無援っぷりは相変わらず。未だに全貌の見えない甦った新撰組隊長衆に加え、京都で新八の相棒だった篝火も敵に。予想通り登場した斎藤一もまだまだ敵か味方かもわからず、圧倒的不利の中でも戦うことを止めない新八は、ある意味、土方らと同じ向こう側の存在なのでしょうが、戦いの先に、人間としての生きる意味を見いだして欲しいものです。
さて、その新八の絶体絶命の危機に斎藤一が登場し、一方、ついに甦った「大久保大和」が逼塞中の徳川慶喜に驚天動地のとんでもなさすぎる計画を明かしと非常に盛り上がる東京篇なのですが…なのですが…
分量少なすぎるって!
分量的・内容的に、東京篇と言うよりは東京篇 序章もしくは第一章といった趣で、なまじ面白いだけにおあずけを喰わされてどうしてくれようか、というところ。何があったのかは巻末企画や後書きを読めば大体察しがつきますが、ちょっとみっともないと思いますよ。
と、憎まれ口を叩きながらも、とにかく先が気になって仕方がないこの作品。一刻も早くの続巻の発売を望みます。
それまで「風雲新撰組」買ってプレイしているか…。
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コメント
同感です。
薄すぎます。
書店で手に取ったときたっぷり5分は考え込んでしまいました。
買って帰って一巻と並べて再度ため息。
でも斉藤一の扱いは面白いかも。
投稿: 冬至楼均 | 2004.05.16 10:46
続き物なので、さすがに読まない(買わない)わけにいかないですからね…これでつまらなかったら許さないんですが、面白いから困ってしまう(笑)。
斎藤一は、単に死んだふりだったのか、それとも甦った側なのか、わからないのが面白いところですね。
投稿: 三田主水 | 2004.05.18 21:06