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2004.06.10

今月の「新しびとの剣」

 信玄が伝魔を握り潰さんとした時、雷人の雷撃が信玄を襲う。その一撃に耐え抜いた二人だが、紫靡帝は信玄に対し、伝魔を預かると申し出る。意識を取り戻した伝魔は、暗殺者の頭領と念で連絡を取り、紫靡帝の元でスパイとなることを命じられる。本心を隠し、紫靡帝の配下になりたいと申し出る伝魔だが、紫靡帝はまだ信じるわけにはいかないとこれを拒否する。それならば何故自分を助けたのかと訝しむ伝魔に、紫靡帝は、自分の仲間になって欲しい、そのためにはまず自分たちの志のなんたるかを見て欲しいと語るのだった。


 やっぱり紫靡帝に助けられた伝魔。美人は得だねえ…などと思ってしまう下司な私と裏腹に、紫靡帝はやっぱり非常に良いことを言ってくれます。
 菊地先生の作品にはクール――というより無感情――だったり猛烈にひねくれていたりと一筋縄ではいかない主人公も多いですが、その主人公が正義・信念と言った人の善なる部分について語る時、例外なく心を打つ言葉を残す印象があります(やっぱり作者の人柄ってものがにじみ出てるんだろうな、というのはファンの脳天気な感情かもしれませんが)
 紫靡帝もまたその主人公の一人。これまで飛び加藤、猿飛佐助といった面々を仲間に引き入れてきましたが、その時の言葉も、静かでありながら実に熱いものでした。その言葉を受けて伝魔がどう動くか。見守りたいと思います(なんか紫靡帝をかばって死にそうな予感もしますが)。

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