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2004.09.22

仮面ライダー忠臣蔵

仮面ライダー忠臣蔵

 また来たよ…「宮本武蔵」「新選組」に続いて今度は「忠臣蔵」。
 担当者のステキセンスが色々と心配になります。
 タイトルだけ見ると、カイザ草加にいびり倒されたブレイド剣崎が松の廊下で「ウェーイ」ってブチ切れたりするシーンしか想像できません。

「登場人物 ブレイド、カリス他」ってギャレンがスルーされているのも気になります。むしろ橘さんが腹切った?

 そしてその実際は…(落ちるシュークリーム様)

 騙された! 騙されたよ! なんていうか…C級ビデオムービーの邦題なみのナニっぷりです。

 とはいえ、「ああ、巧は生きていたんだなあ」と生暖かい妄想に浸ることができるの(だけ)は素敵だと思います。戦い終わって寿命で死亡なんてタイガーセブンだけで結構です。

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2004.09.17

サムライガン アニメ公式サイト

サムライガン アニメ公式サイト
 放送間近なのになかなか出来なくて不安だったアニメ版「サムライガン」の公式サイトが出来ていました。

 トップページの番宣イラストのお花を見ていると激しく不安感が立ち上って参ります。市松もちょっと面長かなあ…混血ということを意識しているのかもしれませんが。しかし虎山様の背広に羽織というセンスはこうやってみると素晴らしい。

 ちなみに第1話のアフレコの模様などというものも。とにかく、声優さんたちには本当に頑張って欲しいと思います。
 と、アニメは1クールの様子…まあ、ダラダラやられるよりいいかな? この調子だと市松が評議会抜けるところで終わりとかそんな感じかもしれません。

 何やらかにやらいいつつも、来月発売の7巻ともども、期待しております。

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2004.09.14

10月の発売スケジュール

10月の伝奇時代関連アイテム発売スケジュールを掲載。今のところ漫画が充実しているようです。
 特に「剣の鳳凰」と「新撰組異聞 暴流愚」などという幻の作品の復活はうれしいところ。「剣の鳳凰」は、たぶん元以上に電波出まくりの狂いっぷりになるでしょう。
 しかし10月一番の目玉は、危なく幻になるんじゃないかと心配された「サムライガン」第7巻! 新刊情報サイトには(完)と書いていなかったのでファンを一瞬期待させましたが、やっぱり完結の様子。果たしてどれだけ加筆されるのか、期待して待ちます。

 また、時代ものではない上に詳しい発売日がわからなかったので記載していませんが、「ファファード&グレイマウザー」シリーズが復活とのことで個人的に非常に喜んでいます。全5巻とのことなので、日本での未訳分もついに読めるのか!?
 ちなみに非常に残念なことにイラストが柳柊ニ先生から末弥純先生に変更になっていますが、ヘタレたイラストでファンを嘆かせたCFのようにはならないと信じています。信じてますよ?

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2004.09.13

無宿狼人キバ吉 第1巻

 ビデオムービー「跋扈妖怪伝 牙吉」の原作(とクレジットされていますが、むしろコミカライズに当たるのかなあ)コミック。転生無用の聖剣を携えて旅を続ける、人と魔の間に生まれた無宿人・キバ吉が、行く先々で出くわす奇怪な妖怪たちと死闘を繰り広げる様を描いた股旅ホラーです。

 森野達弥氏の絵は、正直に言って「巷説百物語」のコミック版の時は「う~ん…」だったのですが、じっくり見てみるとなかなか魅力的。背景やモブがほとんどそのまま水木しげるタッチなのに対して、女性や、主人公キバ吉は(その延長線上にある)独自の艶っぽいタッチで描かれていて印象に残ります。
 登場する妖怪たちも、相当にグロテスクで子供の頃に見たらトラウマ必至なのですが、そのビジュアルといい、妙に作りこまれた設定といい、ジャガーバックスあたりの捏造妖怪的な楽しさがあって、妖怪ファンにとってはなかなか楽しい(?)存在となっています。
 物語としては、収録の3篇中2篇に父と子のゆがんだ関係が織り込まれているのが目を引きますが、これはキバ吉自身の出生に絡めてのものと思ってよいのでしょう。

 かなりクセのある作品なので万人にお勧めできるかは微妙ですが、作者の時代劇と妖怪に対する愛情と熱意がヒシヒシと伝わってくる良作と言えましょう。同好の士は、ぜひ。


「無宿狼人キバ吉」第1巻(森野達弥&島本高雄 Gum comics)  amazon bk1

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2004.09.12

奇策  北の関ヶ原・福島城松川の合戦

 関ヶ原の合戦の陰で、北の伊達政宗の軍勢から福島城を守りきった上杉家の武将・本庄繁長の姿を描いた歴史もの。
 何といっても、かつて謙信を幾度となく裏切った戦国叩き上げの本庄繁長のキャラクターが面白く、その繁長が、しかし老境にさしかかって気力体力ともに萎えつつある中で、二転三転する状況の中、如何に戦い抜いていくか、というストーリーはなかなかにスリリングで楽しめました。

 その一方で、上に書いたように老境に至った武将の悩みや悲しみの姿、そしてそれに対比するように繁長配下の青年忍者の生き急ぐ姿が描かれ、単なる戦記ものに終わらない、奥深さが感じられる点が印象的なところ。

 個人的には風野先生の作品の多くは、それが伝奇ものであれ歴史ものであれ、歴史の中で忘れ去られていく存在の強烈な異議申し立て、という印象があります。この作品の本庄繁長も、家を残すことはできたものの、大名として天下を取ることはできず、その戦いも今は細々と語り継がれるだけ…という存在ではありますが、それだけにいっそう、その人生が見せる一瞬のきらめきが印象に残ります。
 「地べたからもの申す」のではなく「地べたから叫ぶ」――そしてそれは強烈ではあるけれども叫びであるが故に一瞬しか残らないものなのですが――者たちを活き活きと描くのが、風野作品の醍醐味ではないかと常々感じているのですが、この作品でそれを改めて確認した次第。


「奇策  北の関ヶ原・福島城松川の合戦」(風野真知雄 祥伝社文庫)  amazon bk1


この記事に関連した本など

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2004.09.11

伊藤彦造先生死去

伊藤彦造先生死去

 また一人、私の大好きだった方が亡くなってしまいました。

 伊藤一刀斎の末裔であり、幼い頃は父に真剣で斬りつけられながら剣を学んだという小説みたいなエピソードを持つ先生の絵は、昏い殺気と、それと背中合わせの妖しい色気が漂う独特のムードがありました。

 時代小説ファン的にはやはり「鞍馬天狗 角兵衛獅子」のイラストが真っ先に挙がるかと思いますが、個人的には子供の頃に親しんだ「少年少女 世界の文学全集」の挿絵を担当されていたのが印象に残っています(もちろん、それを知ったのは大人になってからでしたが)。

 心から、心から冥福をお祈りいたします。

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2004.09.10

鬼剣衆 妖藩記

 怪事が頻発する信州の小藩・夕城藩の剣術道場「神影館」の師範・紫暮左近は、ある日凶暴な百姓の若者小仁蔵と出逢う。左近の兄にして姿無き妖剣士・右近に肩を砕かれながらもたちどころに治癒してしまう彼の生命力と、類い希な剣の素質に興味を持った左近は、彼に剣の指南を始める。厳しい修行の中、小仁蔵は次第に左近に心を開いていくが、その頃、彼を狙って奇怪な剣士たちが夕城藩に集結していたのだった。

 江戸時代のプチ魔界都市といった趣の夕城藩を舞台にした「妖藩記」の第2弾。1巻目が複数話収録の短編集だったとはいえ、2巻目にしてキャラクターたちはまるで何年も前から読者の前にいたような安定感を持っているところはさすがとしかいいようがありません。特に主人公・左近は、作者が元々得意としている人を喰ったような豪傑タイプのキャラではありますが、やはり抜群に存在感があります。

 ただ少し残念だったのは、1巻目ほど夕城藩の怪異に焦点が当てられていないこと。もちろん、中盤からクライマックスにかけての物語に怪異も密接に絡んでくるのですが、もう少し小ネタ(魔界都市シリーズのファンなら何となくわかってくれると思いますが)を交えてくれると嬉しかったなあと思います。大事に育てていけば、より妖しく、より魅力的になるであろう舞台だけに…
 何はともあれ、紫暮兄弟やサディスト同心、そして何よりも夕城藩の町並みと怪異にはまた会いたいものです。

 ところで五人目は…('A`)?


「鬼剣衆 妖藩記」(菊地秀行 カッパ・ノベルス) Amazon bk1


この記事に関連した本など

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2004.09.08

大五郎…

元・大五郎また逮捕

 またと言っても前に逮捕されたのとは別人。つまり別の大五郎役者が逮捕されたというお話。なぜだ、大五郎には人の心を狂わせる何かがあるのか…<ありません
 今の大五郎は真っ直ぐに育っていただきたく。

 そういえばこないだ久々に「子連れ狼」を見たらサトエリがいかにも劇画に登場しそうなケバい女忍者ルックで頑張ってました。素晴らしい。是非今後ともこの売り方で行っていただきたい。サトエリの三冬だったら許せ…るかどうかは微妙だけど。

 売り方と言えば、根本はるみの売り方が真剣に心配になってきました。12chとかですんげえ安いCMに出たりしてたしなあ。

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2004.09.06

時代ゲーム公式サイト再び

UKblogが色々と機能追加したようなので、テスト代わりに時代ゲームの公式サイトを採り上げてみます。


「どろろ」(セガワウ)
「どろろ」(RED)
 発売目前となった「どろろ」の公式サイト。ゲームの方ではちゃんと48体の魔神全てを倒して体を全部取り返すまでやるそうで、俄然やる気が出てきました。
 しかし百鬼丸って体を取り返した方が弱くなりそうな。

「戦国無双 猛将伝」
 「戦国無双」のアッパーバージョン。お約束の追加キャラは、羽柴秀吉今川義元稲姫本多忠勝の4人(今のところ)。うわー、楽しみな面子だなあ(棒読み)。
 そういえばまだ前作は全クリしてない…

「義経英雄伝」
 来年の大河ドラマをいち早く取り入れて、源義経ネタのゲームが登場。ぶっちゃけ、戦国ものや幕末ものと違って固定ファンがいるわけではなさそうなので、ゲームとしてどれだけ楽しめるかにかかってますね。

「風雲 幕末伝」
 好評を博した「風雲 新選組」の裏バージョンともいうべき作品。今回は倒幕の志士が主人公ということで、今のところ登場人物として坂本龍馬や高杉晋作の姿が。晋作さんは三味線装備ですが、やっぱり三味線にはマシンガンが仕込んであるのか(そりゃ「回天」の坂本龍馬だ)。

「剣豪3」
 そしてひたすら己が道を往く「剣豪」シリーズももう第3弾。相変わらず時代や登場人物はワヤなようですが、それはそれでよし。昔からチャンバラものには「なんでそこまで…」と言いたくなるほどのこだわりを持っているメーカーが開発しているだけに、安心してプレイできるでしょう。
 しかし元気の公式サイトはFLASH版とHTML版の2種類がちゃんと用意してあるのはいいですね(個人的にはFLASH版は無駄に重くて好きになれないもので)

「天外魔境」シリーズ
 そして最後は最近リニューアルオープンした「天外魔境」シリーズの公式サイト。PCエンジンの頃からのファンとしては、天外IIIが発売されるってだけで夢のようですよ。
 しかし「天外I」のコーナーがあれだけってのはさすがにひどいと思います。

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2004.09.01

日本の幻獣

 川崎市市民ミュージアム「日本の幻獣」-未確認生物出現録-展に行ってきました。会社休んで(暇人丸出しですが、行くの延ばし延ばししていたら今週末で終わりで、そして今週末は休日出勤という…)。

 この企画展、特徴は英題が"UMA in Japan"というように、ある程度現実性を持った怪生物を扱っていること。ある程度の現実性ってなんじゃい、と言えば、客観的な証拠、つまり何らかの報道・記録に残されていること、あるいは標本(!)や写真が残されていることでしょうか。勿論、その客観性というのも非常に怪しいっちゃあ怪しいんですが、そんな点も楽しめる人間にとっては実に楽しい展示でした。
 特に最近は個人的に江戸時代の怪談本や日記などで怪奇事件、怪物の目撃談などを拾い上げては年表に書き込んでいるので、そういう意味からも楽しい展示でした。展示を見ながら、「この怪物は○○の象徴なんだろうな…」「この特徴は△△の影響が感じられる」とか、イヤなことを考えてしまう自分にちょっと嫌気も差しましたが。

 それはさておき、正直、最初はあまり規模や内容など、期待していなかったのですが、実際に見てみればかなりの充実ぶり。河童・人魚・龍の瑞龍寺三大ミイラは実物が展示されているし、鬼や烏天狗のミイラもあり。文献資料の方も天狗文字で書かれた天狗の詫び証文など、今まで書物で間接的に目にしていた・耳にしていたものの実物がぞろぞろ揃っていて、ちょっと感動しました。享和元年(1801)に広島に落ちてきた、蟹とも蜘蛛とも猿ともつかぬ外見をした「こいつユゴス星の甲殻菌類なんじゃないの?」な雷獣なんて初めてみましたし。
 展示は平成分まであったのですが、資料として東スポが展示されていたのにはちょっとした感動を覚えました。あと、日本のUMA研究と言えばこの人! の並木伸一郎先生が色々な写真を提供していて楽しい気分になりました。

 行く前には、平日にこんな展示に行くやつぁそんなにいないだろ、と失礼な思いましたが、行ってみれば老若男女結構な人出。駅前でバスを待っていた時に後ろに並んだ老婦人など、河童に興味があるので一人で見に来た、っておっしゃってましたし。
 しかし、会場で辺りはばからずデカい声で妖怪話を垂れ流していたいかにもオタ系の二人組にはちょっとした殺意を覚えましたね。

 なお、この手の展示でお楽しみの図録の方も、展示の方では見ることのできなかった「姫国山海録」のほぼ全ページが収録されていたりとかなりの充実ぶり。一番最初に展示されていた「日本の幻獣出現年表」は収録されていませんでしたが、無料でコピーを配布していたのでもちろんいただいて参りました。
 しかし何よりのビッグサプライズは、ミュージアムショップでアマビエ(アマビコ)とアリエ(海中鱗獣の首魁と名乗るちょっとバーバパパチックなモノ)のフィギュア&ストラップが売られていたこと。凄い、色々な意味で凄すぎる…。妖怪食玩どころの騒ぎじゃないですよ? しかも人気があったらしく売り切れになっていたので大いに悔し涙を流しました。

 この企画展、9月5日(日)までなので興味をお持ちの方はお早めにどうぞ。

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