伊藤彦造先生死去
また一人、私の大好きだった方が亡くなってしまいました。
伊藤一刀斎の末裔であり、幼い頃は父に真剣で斬りつけられながら剣を学んだという小説みたいなエピソードを持つ先生の絵は、昏い殺気と、それと背中合わせの妖しい色気が漂う独特のムードがありました。
時代小説ファン的にはやはり「鞍馬天狗 角兵衛獅子」のイラストが真っ先に挙がるかと思いますが、個人的には子供の頃に親しんだ「少年少女 世界の文学全集」の挿絵を担当されていたのが印象に残っています(もちろん、それを知ったのは大人になってからでしたが)。
心から、心から冥福をお祈りいたします。
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