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2005.03.16

「武蔵伝 異説剣豪伝奇」第1回

 以前書いたとおり、「コミック乱ツインズ」誌で石川賢待望の新連載「武蔵伝 異説剣豪伝奇」がスタートしました。

 第1回はまだまだつかみの部分、物語の基本設定として、武蔵を名乗る者が複数いること、そしてその武蔵を江戸に呼び集め、戦わせようとする企みがあることが語られたほかは、キャラクター紹介編という趣で、少々おとなしめではあったのですが、さすがは石川賢、どの武蔵も無精髭のこ汚らしい壮漢という共通点はありながらも、それぞれの描き分けが――つまりキャラ立てが――なかなかうまい。
 特に宮本武蔵玄信と宮本武蔵義経(なんという名前じゃ)は、同じようなシチュエーションに置かれながら、それぞれの(文字通り)「腕」の違いを見せているのが面白く読めました。

 第1回だけ読むと、今後の展開は「ドキッ! 武蔵だらけの剣術大会 (生首が)ポロリもあるよ!」ということになるように思えますが、まあ序盤の展開が途中で根こそぎひっくり返されるのがケン・イシカワイズム。半年後くらいには、幕末の京都で武蔵が超近代兵器で武装した新選組と戦っていても驚きませんよ。


 ちなみに「コミック乱ツインズ」誌では、次号から森田信吾の新連載(主人公は伊庭八郎!)がスタート。
 平田弘史と石川賢と森田信吾の作品が一度に読めるという、一部のファンにはたまらない雑誌になりそうです。

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