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2005.04.08

時代小説用語辞典

 昨日の毎日新聞夕刊で採り上げられていて、慌てて今日本屋に走りました。
 直球ド真ん中なタイトルですが、内容の方がその通りなのですから仕方ない。約300頁に時代小説用語がびっしりと詰まっていて、ただ読んでいても楽しめます(まあ、僕はもともと辞典好きなせいもあるかもしれませんが)。

 上記の新聞記事に「「知ってるつもり」で読み飛ばしていた」とありますが、言い得て妙で、人より少しはこの手の用語は知っているつもりの僕でも、正直、細かいところをつめられては「うっ…」と詰まることが山ほどあるのがこの世界。
 まあ、三田村鳶魚みたいになると行き過ぎですが、知識はやっぱりあって損することはないですし、何よりもやっぱりトリビアルな知識を得るというのは、なかなかに人間の知識欲・好奇心を心地よく刺激してくれるもの。

 考証マニアやプロの作家はともかく、市井の時代小説ファンは手にとって損はない一冊だと思いますよ。
 というか、うちのサイトでもこんなのやりたかったなあ…


 と、目次を見て気づきましたが、この本、「時代小説」と言いつつ、掲載されているのは江戸時代に関する用語。そういう意味では「江戸用語辞典」となっておりますのでその点だけは気をつけて。


「時代小説用語辞典」(歴史群像編集部編 学研) Amazon bk1

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コメント

そこで、三田さんが「伝奇時代小説用語辞典」の企画をブチ上げるんですよ(w
 「首塚」とか「意気合気」「縮地の法」とか「天狗返し」「必殺!旋風剣」なんかが項目で詳細解説されていると(w。
 だごん様も、いろんな意味で勧め?られていた『野史辞典—八切日本史字典』も、そんな本でしょうかね。
 何々大全とか、何々辞典というのは、なんだか買い込みたくなります魔力がありますね。

投稿: gymnema | 2005.04.09 20:14

考えてみれば(って考えなくても)親サイトの方の「異形列伝」はそれを狙っていたんでした。

辞典は「一冊に世界の全てが詰まっている!」感があって何だか気分がいい(同様のものとして「歴史の全てが詰まっている!」年表があります)のに加え、一項目が短めなので、ちょこちょこ読んでいても楽しい、というのが大好きです。

投稿: 三田主水 | 2005.04.10 00:04

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