「Y十M 柳生忍法帖」連載開始
せがわまさき先生&山風先生の第二作、待ちに待った「Y十M 柳生忍法帖」がついに今週号のヤングマガジン誌で連載開始の運びとなりました。
私は、原作「柳生忍法帖」が、ありとあらゆる(伝奇)時代小説の中で一番好きと胸を張って言えるキチガイ人間なので、本当に本当にうれしくてしようがありません。「魔界転生」や「柳生十兵衛死す」に比べるとずいぶんマイナーな作品だったからなあ…
もうすでに物語の展開はよく知っているにもかかわらず、今日は朝から晩まで何度も何度も、胸躍らせて読み返してしまいました。
さていきなりネタばらしすると、しばらく主人公が登場しないこの作品。それまでの間、無辜の女性たちが悪逆非道の外道どもに惨殺されまくるという展開なので、このコミカライズではアレンジを加えてくるかな、と思いきや、少なくともこの第1話では真っ向から直球ストレート、実に憎々しげにビジュアライズされた会津七本槍がニヤニヤしながら暴れ回っておりました
その一方で、原作では後半に登場する魔人・芦名銅伯の存在と天海との関係がほのめかされており、前作「バジリスク」で神がかったアレンジの冴えを見せたせがわ先生の手腕に、今回も期待がもてそうです。
ちなみにこの漫画化で一番期待しているのは、原作のほとんど唯一の不満点である、堀の女たちの描き分けであったりします。いずれ劣らぬ七人の美女を、「美女」という言葉で済まさずにどれだけ描き分けてみせるか。
もっとも、せがわ先生のオフィシャルサイトに、第1話の扉絵が掲載されていますが、その扉絵の左側(右側はもちろん七本槍)に描かれた堀の女たちのビジュアルを見るに、心配は無用のようです。
もしこれで、沢庵七人坊主(仮名)まできっちり描き分けてきたら、一生せがわ先生を神と崇めますわ(大好きなんですよ、あのお坊さんたち)。
トーンが粗めなのと、キャラの頭身がちょっと低めなのが気にならないでもないですが、これからの展開を、毎週心を躍らせて待つことができそうです。というか、次週が待ちきれないって!
…ちなみに、鷲ノ巣廉助のビジュアルがどうみても劇団☆新感線の橋本じゅんさん、というか剣轟天にしか見えないのは私だけでっしゃろか。ああ、もうじゅんさんの声でしか台詞が読めない。
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