度胸のある文化財廃止話
お願いです、私にも夏休み下さい!(せめてネット上くらい) というわけで似非ニュースサイトモード。
東京都で、「旧跡」に指定している歴史文化財のうち約九割を指定廃止を視野に再点検しているというお話であります。
うちのサイト的にひっかかってくるのは以下の部分。
(前略)都は条例制定50年を迎える今年を前に、考古学者や歴史学者で作る検討委員会に分析を依頼。その結果、約200件が「伝承や物語に過ぎない」「史実の根拠があいまい」などと判定された。
見直し対象に挙げられたのは、「四谷怪談」のお岩さんが信仰した田宮稲荷神社跡(新宿区左門町)、反乱を起こし、京都でさらし首となった平安時代の武将、平将門の首が宙を飛んで落ちたと伝えられる将門塚(千代田区大手町)、「忠臣蔵」の赤穂浪士の一部が切腹した熊本藩江戸屋敷跡(港区高輪)――など。
…文化財って、文化って一体何なんですかねえ。
考古学者や歴史学者の方の立場からすれば上のような結論になるのでしょう。
しかし、(素人があまり生意気なことを言いたくないのですが)「そのように語り継がれている」ってのは、文化の継承を考えていく上で決して無視できない要素だと思うのですがね。
つーか、普段は「伝承や物語に過ぎない」「史実の根拠があいまい」な中身いっぱいな教科書を推してるじゃねえか東京都とかガタガタ言わない。
ここは一つ、名前を挙げるのも畏れ多い方々をバッサリ斬り捨てた検討委員会の身の上に何か面白いことがないかなァって楽しみにしてやるって! ついでに都知事の身の上にも期待したいってことですよ。
…と、思わずヘタクソな「やるって節」が出てしまうくらい、検討委員会のブレイブハートに感心したことです。ハワード・カーターとカーナボン卿も目じゃねえぜ。
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