「大帝の剣」の勢力分布をまとめてみましたよ
やはり時代伝奇ファンにとって、今年(来年?)気になるのは「大帝の剣」の映画化だと思うのですが、異形列伝に「大帝の剣」を載せるための下調べがてら、ノベルズ版第5巻までの勢力分布をまとめてみましたよ(ネタバレなのでご注意を)。
a)万源九郎
一応主人公で三種の神器の一つを所有。蘭を目的地まで連れて行くことを請け負う。現在舞を連れた牡丹を追跡中
b)蘭(舞)
豊臣秀頼の娘・舞の体内に入った宇宙生物。ある目的からユーラシア大陸に行こうとしている。才蔵のチョンボで現在蘭は休眠中。トラブルメーカー一号。
c)真田残党
申と霧の才蔵の二人(その他お館さま)。申はお館さまに相談に行って別行動。才蔵は倒した黒鉄鬼の中の宇宙生物に取り憑かれて蘭を追跡?
d)破顔坊&土蜘蛛衆
破顔坊は舞を追う伊賀忍び。土蜘蛛衆は破顔坊に依頼されて協力の怪忍軍団。江戸の服部半蔵や柳生にも極秘で行動中。
e)牡丹
三種の神器全てを集めて魔王の力を得ることを狙う美青年(現在一つ所有)。実は天草四郎。現在舞を連れ、最後の神器のある飛騨玄覚寺に向かう。トラブルメーカー二号。
f)宮本武蔵
牡丹を追跡中。牡丹を追ううちに源九郎・才蔵と衝突、さらに黒鉄鬼が登場したため共同戦線を張る。
g)柳生十兵衛
天草四郎生存説を確認するため、武蔵を追跡中。才蔵の妨害工作にかかって現在見失い中。
h)宇宙からの追っ手たち
蘭を宇宙から追ってきた宇宙生物たち。これまで権三・黒鉄鬼が登場。権三は源九郎に倒され、黒鉄鬼も源九郎・武蔵・才蔵に倒されたが中の宇宙生物が才蔵に取り憑いた。全部で五体いる?
i)海野六郎&三島以蔵
黒鉄鬼と佐々木小次郎に山賊仲間を皆殺しにされた二人。黒鉄鬼を追っていたが、佐々木小次郎と対面。
j)佐々木小次郎
武蔵に敗れた直後に宇宙生物に取り憑かれて26年後に再生した小次郎。武蔵を斃すため執拗に後を追う。中の宇宙生物はh)とは別もの?
k)外法僧祥雲
玄覚寺で何かが起こることをひたすら待つ怪僧。三種の神器の秘密を知る?
というわけで、ざっとまとめただけでもこんな感じ…というか逆に言うと5巻かけてこれくらいしか話が進んでいないといいましょうか。
とりあえず物語の中心は二つ、蘭と牡丹で、つまり宇宙からの逃亡者/豊臣家の末裔追跡と、三種の神器争奪戦がこの物語の縦糸横糸と言えるでしょう。が、牡丹が源九郎にもd)の連中にもちょっかいを出しているため、蘭ルートの物語と牡丹ルートの物語がかなり近づきつつあります。どうも三種の神器とh)の連中の間にも関連ありそうですしね。
まあ、時代伝奇に限らず、伝奇ものというのは複数の勢力・登場人物が入り乱れて大乱戦を展開している時がある意味一番面白いわけで、そういう意味ではこの「大帝の剣」は脂の乗りきっている時期にあると言えるかもしれません。
また、拡散する一方に見えた物語も、こうしてまとめてみると、ゆるやかながらいい具合に収束しつつある面もあって、なかなか面白いですね。
しかしこのような状態で映画はどこまでやるんでしょう、と思っていましたら、ここの記事を見るに映画はノベルズ第1巻がベースらしいんですが…
第1巻時点の登場勢力は、a) b) c) d) e) h)のみ。牡丹、ちゃんと活躍(登場)できるのかしら?
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