魔人ハンターミツルギ 第04話「黄金妖怪カネクジラの魔力!」
次々と幕府御用金の輸送隊を襲撃するサソリ一味。その狙いは、奪った小判をカネクジラに食わせ、その体内で毒小判にして吐き出し、それを拾った江戸の人々を殺すことだった。江戸の各地を襲撃したカネクジラとサソリ一味は、次に江戸城御金蔵を狙うが、しかしミツルギ三兄弟は先手を打って御金蔵の黄金を盗み出す。追ってきたカネクジラにミツルギ三兄弟は巨大神ミツルギに合身して対抗、二転三転する戦況の中、銀河の仕掛けた罠によってカネクジラは粉砕されるのだった。
○佐渡から大宮まで御用金を運んできた後藤庄三郎(おお、実在の人物!)配下の侍に、助力を申し出る服部半蔵配下の御庭番(…え?)ですが、侍はこれを拒絶。何とサソリ忍者たちを呼び出します。驚く御庭番に、これは敵の目を欺くための後藤の策だと言う侍ですが…いや、それは意味ないだろう
○案の定本物のサソリ軍団だった輸送隊。本物の輸送隊は既に皆殺しにされていました。大八車の轍の跡を追ってきた三兄弟の前にサソリ忍者たちが出現、三兄弟はこれを一掃しますが、そこにミニチュア感溢れる怪しげな怪物が…
○三兄弟の前から穴を掘って逃れたカネクジラは、江戸に出現。突如江戸市中に小判の雨が降ってきて江戸市民大喜び…と思いきや、それはカネクジラが吐いた毒の小判(ってナニ?)。小判を拾った人々は苦しみ倒れて市中は大変な有り様になります。
○カネクジラに怯えつつも、小判を拾う市民の姿が何とも言えない展開。しかし小判撒いているシーンのカネクジラ、どうみてもそこらの家の屋根よりちょっと大きい位なんですが、次のシーンでは家の何倍もあるサイズに…
○江戸各地の大店を襲撃し、小判を食らっては毒小判にして吐くカネクジラ。実は既にサソリの手に落ちていた後藤は、次のターゲットとして江戸城御金蔵から金を奪おうとしますが、そこに残されていたのは…「御金蔵の大判小判は残らず頂戴した ミツルギ三兄弟」の紙。 こ れ は ひ ど い
○大八車で千両箱を運んできた三兄弟は沼のほとりにやってきますが、そこにもんのすごい目張りをした後藤様以下サソリ忍者たちが。サソリ忍者は銀河に一蹴されますが、さらにカネクジラも出現。三兄弟はもの凄い大ジャンプから空中でミツルギ合身!
○後ろ足で立って襲ってきたカネクジラをもっさい盾パンチでダウンさせるミツルギ。しかしカネクジラは地中に潜っての奇襲で今度はミツルギをダウン――と思いきや、雷がゴロゴロ鳴ったと思ったら次の瞬間にはミツルギはすっくと立って…と、映像で観てもよくわからないのに文章ではもっとわからない攻防です。
○しかし体内の小判が切れたカネクジラはガス欠気味に。ここでさっきの千両箱を食べようと沼に飛び込むも、この沼は底なし沼。まさかここで地味に決着か!? と思いきや普通に泳いでいるカネクジラ。ご満悦の魔人サソリ様、「こういうこともあろうかと、水陸両用の妖怪を徹底的に生み出しておいたのよ!」と謎すぎる言葉遣いです。
○向こう岸に泳ぎ着いて千両箱を食べ始めるカネクジラ。慌てる彗星に、銀河は落ち着いている様子ですが…(合体したままでも兄弟で会話できるんですね)。と思ったらカネクジラいきなり爆発! 「千両箱の中に爆薬を仕掛けた箱を混ぜておいたのさ」銀河兄さん… こ れ は ひ ど い
これまでのエピソードでは色々な意味で個人的に最も面白かった今回。奇ッ怪なミツルギ忍法はほとんど登場しませんでしたが、カネクジラの突飛ながら微妙に説得力のある作戦と、終盤のミツルギ対カネクジラの二転三転する攻防(あと、魔人様の怪発言)、そして目的のためなら手段を選ばなさすぎる三兄弟と、本作ならではの実にオリジナリティ溢れる展開を堪能させていただきました。
特にいくら幕府と自分たちが無関係だからって…と言いたくなるほどの三兄弟(というか銀河兄さん)の掟破りなアナーキーな策には感動すら憶えました。まあ、ミツルギの一族は基本的に外の世界と接触を断ってたみたいだから無理もない…かなあ?
これで映像が内容に見合ったものだったら…とつくづく残念に思います。
<今回の怪獣>
カネクジラ
体中がイボイボで埋め尽くされた恐竜めいた外見の怪獣…いや妖怪。黄金をエネルギー源とし、また食べた小判を毒小判にして吐き出し、これに触れた者は悶え苦しんで死ぬ。毒小判と巨体以外の攻撃手段はないようだが、地面に穴を開けて素早く移動することが可能。
銀河は「黄金妖怪…魔人サソリめ、とうとう奥の手を出しやがったな」と何故か存在を知っていた。
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