「太王四神記」 第02話「チュシンの星」
「太王四神記」の第二回、前半は文字通り「誕生編」といったところ。伝説の神王の誕生と、それと同時に目覚めるという四神の神器の行方が描かれ、後半では十年後、高句麗王の代替わりが描かれます。
前半、西暦375年の朝鮮で展開されるのは、神王の誕生を告げる星が輝く下で動き出した火天会の暗躍。二千年前に朱雀の力で世界を制覇しようとした虎族の末裔たる火天会は、今度は四神の力を掌中に納めようと、大長老様の命令一下、全土に手を伸ばします。
それに抗するは、玄武の神器を奉ずる民。玄武以外の三つの神器を火天会より守るべく、各地に急行するのですが…まあ、こういう時、悪の魔の手の方が早いというのはお約束。
白虎の神器を守る鍛冶職人の村、青龍の神器を守るジン城、そして朱雀の神器を守るサビ城のいずれも火天会の襲撃を受け壊滅することに…
でもまあ、父親の犠牲で鍛冶職人の息子と白虎の神器は逃れ、青龍の神器は城主の手で息子の心臓に隠され(!)と、魔の手も案外ザル。唯一、朱雀の神器とサビ城の城主の娘キハが火天会の手に渡りますが、しかし朱雀の力を示す刻印は、火天会からキハが隠した妹の額に…しかもそれはかつて世界を滅亡寸前に追いやった黒朱雀で――
…と、ここまで書いてきてつくづく思うのですが、この四神伝奇とも言うべき部分、RPGのストーリーって言っても信じるなあ。これに巨費を投じて真剣に実写ドラマ化するのは素敵です。
後半は10年後の385年、主人公タムドクの叔父であった高句麗王が亡くなり、その弟である父が王を継ぐも、先代王の妹はそれに猛反発し…と、まあこちらはどこの国でもお馴染みのお家騒動前夜の風景。
一気に世俗ムードですが、そこに、火天会の大長老の命を受けたキハが潜入してきたり、先代王がタムドクに四神の神器を探せと遺言したりと、本作ならではの動きもあるのでやっぱり先の展開は気になる引きです。
主人公に王位を争うライバルがいたり、ヒロインが生き別れの、それも善悪両派に分かれた姉妹だったりと、この辺りはベタといえばベタですが、やっぱり面白いものは面白いですね。
まだ王家と各地の城主、大神殿や火天会の力関係がまだよくわからないのですが、人物関係がいい具合に入り組んでいて楽しいですね。
と、ここからは間違った見方の感想。
ビジュアル的にどう見てもアレだアレだと思ってきましたが、火天会の大長老様はやっぱり妖術師でしたよ!
いきなり朱雀パワーを吸収して若返るし、キハを暗黒フォースで洗脳するし…期待通りのナニっぷりです。
しかも火天会の戦闘員は装束といい手裏剣といいどう見ても忍者…はっ、忍者の起源は(以下略
まさかNHKで、朝鮮妖術師が忍者率いて暗躍するような番組を見られるとは思わなかったです。
これだ! 俺の見たかったのはこれだよ!(ってバカですか三田さん)
関連サイト
NHK 総合テレビ公式
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