「みんなで読書DS 捕物帳 半七&右門&安吾&顎十郎&旗本退屈男」 163作品収録のお得版?
専らゲーム専門に使っていたのであまりチェックしていなかったのですが、改めて調べてみると、ニンテンドーDSには、現在結構な数の電子ブック的ソフトが発売されていて驚かされます。
昨日発売された「みんなで読書DS 捕物帳 半七&右門&安吾&顎十郎&旗本退屈男」もその一つ。随分と長いタイトルですが、内容はタイトルそのまま。「半七捕物帳」「右門捕物帖」「明治開化 安吾捕物」「顎十郎捕物帳」「旗本退屈男」が全話(!)収録されたソフトであります。
冷静に考えれば私、ここに収録された作品全部持ってるor読んだことあるので、わざわざ手に入れる必要はなかったのですが、やはりこの手の商品は実際に自分の目と手で確かめてみなくては! と間違った使命感に燃えて買ってきました。
このソフトでは、DSを縦に使用、十字キーの方を下にして持つことになります。基本操作は、縦に持った状態で下のキーが「決定」「しおりを挟む」、上が「戻る」、左右で「カーソル移動」「ページめくり」と極めてシンプルで、その気になれば片手持ちで操作できるのは、なかなか好感が持てます。
肝心の読書画面ですが、文字サイズが固定なのはちと残念ですが、書体・背景・BGMを設定してカスタマイズできるのは、定番とはいえちょっと楽しい。まあ、DSの画面サイズを考えれば、あまり文字サイズを大小してもしかたないのかもしれません。
ちなみに私はLiteではなく昔のDSを使っているのですが、書体は「明朝」や「ゴシック」ではちょっと滲んで見えてしまい、意外にも「丸文字」が一番見やすかったりします…これは人それぞれかな。
いずれにせよ、操作感としては水準、画面に表示される文字数も、さほど多くはないものの、二画面ということもあり、十分実用に耐えます。
さて、ぶっちゃけた話をしてしまえば、本ソフトに収録されているのは、いずれも青空文庫にも収録されているものばかり。その意味では、PCや携帯電話でネットに接続できる環境がある方にとっては、あまり意味のないソフトであると言えます。確かに、収録されている作品数――「半七」が69、「右門」が38、「安吾」が21、「顎十郎」が24、「退屈男」が11の、合計163作品(!)――からすると、非常にお得なのですが、ネットで見れば無料だし…という考え方もできます。
とはいえそれはやはり一面的な見方、本ソフトがおそらく対象としている年齢層を考えれば、ネット使用率は存外に低いのだろうと思いますし、そういった層にとっては、十分どころでなくお得で意義のあるソフトではないかな…と思った次第です。
「みんなで読書DS 捕物帳 半七&右門&安吾&顎十郎&旗本退屈男」(ドラス ニンテンドーDS用ソフト) Amazon
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