「浪花の華 緒方洪庵事件帳」 第5回「北前船始末」(前編)
折り返し地点に来て初の前後編となった「浪花の華 緒方洪庵事件帳」第五回は、原作第二巻の表題作をベースとした「北前船始末」前編であります。
師・天游からも少しずつ努力を認められ始めた章。しかし水疱瘡の子供を痘瘡と誤診して騒ぎとなってしまったことで叱責を受け、一転、自信をなくして落ち込むことになります。
そんな時に、怪我をした北前船の船頭・卯之助とその孫娘おゆきに出会った章ですが、二人は高麗屋の、つまり左近の知り合い。熱を出したおゆきに付き添うこととなった章と左近ですが、彼女には痘瘡の疑いが…
章の後進である緒方洪庵が、日本での種痘の普及に尽力したことはよく知られていますが、今回はそれと絡められたエピソード。
一度は天然痘(の疑いのある患者)を前に取り乱し、医者としての自分に自信を失った章が、再び訪れた同様のケースに、真っ向から立ち向かう姿が今回のハイライトでしょう。
第一回からしばらくの、いつもオロオロと困った顔をしていた章からすれば、素晴らしい進歩を遂げたもので、そりゃあ左近殿も表情を和らげるわけです(この時の千明様の無言の表情の変化の演技がまた素晴らしい)。
もっともお話はまだ半分。卯之助とおゆきを狙う大坂の廻船問屋の狙いは何か、そしてそこに左近と章はどう絡むのか。
原作は既に読んでいるので大体の展開は知っているのですが、この前編自体、かなりアレンジが入った構成となっているので(章の落ち込みと復活はドラマオリジナル)、さてどうなることか…
って、ドラマ公式サイトのあらすじ、この先の展開書きすぎではないですか。
とりあえず、予告の左近殿衝撃映像の後の展開に色々な意味で期待します。
ちなみに今回はほとんど凶暴な表情を見せることのなかった千明様ですが、天游先生に何者かと訊ねられて章にフォローされたときの、もにょりぶり最高。
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