「無限の住人」 第六幕「蟲の唄」
ようやく折り返し地点の「無限の住人」第六幕は、万次と同じ体を持つ不死身の剣士・閑馬永空編の前編。しかしながらそれだけではなく、逸刀流と、ついに牙を剥いた謎の敵の暗闘も並行して描かれます。
内容的には、初の前後編である今回ですが、エピソードの半分以上は、逸刀流vs謎の敵――無骸流という名は、まだ出ていなかったと思いますが――が描かれた印象。つまり、前話同様、原作初期の万次対逸刀流剣士編と、無骸流編のエピソードがミックスされた構成であります。
後者のエピソードとして描かれるのは、原作での百淋姐さんと偽一のデビュー戦である、隅乃軒栄・八角蔦五戦。
この辺りのエピソードを原作で読んでいた時には、変態じゃない逸刀流剣士(しかも副将)が、いきなり出た、死んだという展開で大いに面食らったものですが、アニメの方では百淋が冒頭から顔を見せていただけ、驚きは少ない…かな。
それにしても、原作では登場シーンからの長い独白で妙な印象に残った隅乃さん(しかし原作では「すみの」だったのが、劇中ずっと「ふさの」と呼ばれていたのが気になる)は、アニメで見てもやっぱり妙…というより、万次と町ですれ違った直後にあの独白を始めるので(ほとんどギャグだよあれじゃ…)、塩味が原作以上で、これはこれで楽しめました。
八角さんは、相変わらず本当にしょっぱかったので言うことなし。御免。
一方、閑馬永空の方は、戦国時代の戦場を彷徨う閑馬の姿が、冒頭に描かれたほかは――この冒頭のオリジナル描写は、既にアニメ定番となった感があります――顔見せ的な印象が強し。
今回のラストは、不死身のはずの万次が、閑馬に刺された後に、血を吐いてのたうち回る場面で終わりましたので、閑馬のドラマは次回で、ということなのでしょう。
もともとアクションは少なめの回でしたが、それでも絵的にはちょっと微妙…だったかな。
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