「必殺仕事人2009」 最終話「最後の大仕事!!」
前回怒濤の引きとなった「必殺仕事人2009」、これほどドキドキしながら見た最終回は久しぶりでしたが…ちょっと期待が大きすぎたかな、という感もなきにしもあらずですが、すっきりと綺麗に終わってくれました。
正直なところ、大老と雨宮の、大老と鬼面の仕事人の関係の辺りは、こちらが考えすぎていたせいか、ちょっとあっさりしていた印象を受けましたが、そこも仕掛けといえば仕掛けなのでしょう(まさか若村麻由美が普通にいい人だったなんて…)。
また、最終章をややこしくした張本人である鬼面の仕事人の正体も――これは前々回のエピソードが引き金になったのだろうと想像できますが――些か唐突感がありました。
これは、「仕事人は正義の味方か?」という問いかけが、この最終章で急にクローズアップされた印象があるためだと思いますが、勿体なかったですね。
しかし「同心なんかやってられるか!」という台詞はあれですか、与力くらいでないとダメってことかオトコマエ!的に。
しかし、そんなこんなの印象を吹き飛ばしてくれたのは、今回も涼次の存在。
TVでこれくらいの拷問シーンを見たのは久しぶりのような…という印象ですが(肉片噛み千切ったのは驚きました)、その描写に説得力を与えたのはやはり涼次の受けっぷりでしょう。
(数年後にお宝映像にされそうな谷村美月の拷問シーンも予想外でびっくり)
しかし、こうしたシーンが単に悪趣味で陰惨なものに終わらなかったのは、その中に涼次というキャラクターの生き方、そして如月との接し方が浮き彫りになっていたためでしょう。
また、如月が、自分と涼次の繋がりの深さから、却って涼次の抱えた秘密の大きさを悟るという展開には大いに納得しました。
(あまりの勢いに、如月が舌噛むんじゃないかと心配しましたが…)
…しかし小五郎(たち)、牢で顔を見るまで如月のことを忘れてたんじゃあるまいな。
そしてラストの仕事シーン――拷問シーンとは比べものにならないその凄惨な姿変わり果てたのに驚きながらも、最期の力を振り絞って、仕事人としての己を全うした涼次の姿は、ただただ見事の一言。
…って、ラストでは両目開いてましたが! まあ、大八車ならぬリヤカーで去っていく二人の姿はなかなか幸せそうでしたので、これはこれでよいのでしょう。
そして残された人々も変わらぬ日常に戻り…まずはめでたし。
前回の引きからすると意外なほどの大団円でしたが、しかし今後に繋げるという意味で、これはこれで良い結末でしょう。
からくり屋も忘れられていなくて安心しました。
ちょっと長くなり過ぎたので、全編通してのまとめはまたいずれ。
しかし冷静に考えると、一組の夫婦へのアフターフォローを誤ったばっかりに大老と老中が共に殺されたわけで、江戸時代怖いです。
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