「BRAVE10」第6巻 十勇士集結! しかし…
「BRAVE10」も第六巻目にしてついに十人の勇士が集結。そして十人の持つ意味がついに明かされるのですが…ここに来て大きなどんでん返しが待ち受けていました。
敵地である伏見の茶会に乗り込んだ帰路、絶体絶命の危機に陥ったところに現れたのは…というところでヒキとなった前巻ですが、現れたのはドレッドヘアーで雷を操る海賊・根津甚八一行。
自由人である甚八を仲間に引き入れるために始まったのは、真田家・海賊入り交じっての飲み比べで…
って、前巻の露天風呂大会に続き、今度は大宴会か! という気にもなりますが、その中で幸村と甚八が交わす「自由=自分の意志のままにあること」という会話は、そのまま幸村と十勇士のあり方にも関わる内容。この巻の終盤では意外な人物(よく育ったなあ)の口から、同様の内容が語られることとなるのですが、いずれにせよこういうところでサラッと語られるとは、油断がなりません。
さて、ここでついに揃った十勇士ですが、幸村の口から語られるその意味とは、本作の根幹に繋がる大秘密。
なるほどなるほど、あのアイテムに秘められていた意味とはそれであったか…と、ちょっとしたどんでん返しに感心したところに発生したのは、それどころではない大どんでん返し!
ちょっとその内容は伏せますが、意外なようでいて意外でないその人物のチョイスにちょっと感心すると同時に、何も十人揃ったこのタイミングでなくても…と思ってしまったのは、これは作者の術中にはまってしまったということなのでしょう。
今一つ、敵となるものの存在と真意がはっきりしていないため、物語構造的にぼやけている部分もあるのですが、今回の展開で、それもかなりわかってくるのかもしれません。
折しも巻末おまけの「殿といっしょ」でも衝撃すぎる展開がありましたが、そちらともども、今後がいよいよ気になる内容です。
しかし今更ながらですが、本作の忍術合戦のシーンは、忍者ものとしてもバトルものとしても、全くもって食い足りない描写…こればかりはもっと頑張っていただきたいと感じる次第です。
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