「変身忍者嵐」 第46話「見よ! 妖怪城の扉が開く!!」
若い娘を攫うクンバーナを誘き出すため、カゲリとツユハは生け贄役を買って出る。待ち伏せで傷を負わされて逃げるクンバーナを追うハヤテだが、その前に現れたシノブは、呪いの仮面を被せられた上、ハヤテは死んだと吹き込まれ、正気を失っていた。しかしハヤテはシノブの怪我から、クンバーナが化けていると見抜き、クンバーナを倒す。ついに七つ揃ったサタンの鈴からは赤い虹が出現し、妖怪城の位置を示すのだった。
実は最終回一話前なのですが、全くそんな気にならない「変身忍者嵐」。ごく普通に最後の悪魔が登場し、ごく普通に嵐と戦いを繰り広げます。
その最後の悪魔は、インド出身のクンバーナ。コブラを頭から生やし、東南アジアの民芸品的仮面を被ったような奴ですが、うーん、一時期の非人間型に比べると普通の敵です。
そのクンバーナが、サタンの命でシノブを苦しめるために冒頭で被せたのが、インドの呪い仮面、一度被ったら二度と外れない肉付きの面とのことですが…どこかで見たデザインと思ったら、これ魔神斎の顔じゃ…
身も蓋もないことを言えば流用なんですが、しかしここで、魔神斎の顔もサタンに被せられた呪い仮面だったと妄想してみるとちょっと楽しい。
機械人形の前には本物の魔神斎がいて、サタンの手で仮面を被せられ、操られていたとしたら…血車党は昔から悪の集団ではなかったという設定にも合致しますし。
それはさておき、これまでのサタンの配下同様、そこらの村に降り立ったクンバーナは、好物の村娘を襲撃。命知らずに鍬一丁で立ち向かった娘の父親を溶解液で溶かすという残虐ファイトであります。
哀れクンバーナの生け贄とされた娘と出会ったツムジとイタチですが、出現したクンバーナにイタチがびびって逃げ出した間に、娘も白骨に…といきなりプチ鬱展開です。
更に続く鬱展開、ハヤテの待ち伏せに傷を負ったクンバーナを追っていった先に待っていたのは、仮面を被せられたシノブ。件の仮面だけでも無惨ですが、彼女はハヤテが死んだと信じ込んで気が触れていたのでした!
仮面を被って表情が見えないのはまだましですが、子守歌を口ずさみながら、賽の河原みたいな岩場をフラフラと歩く姿は、ちょっと厭な感じにさせてくれます。
(ちょっとで済んでるのは、ご丁寧に何者かが作ったハヤテの卒塔婆を、イタチとツムジが引っこ抜いたら何故か爆発する、というシーンに見られるように、何か演出が手ぬるいためですが)
と、ここでシノブがクンバーナと同じ所を怪我しているのに気付いたハヤテ、一か八か、相手がクンバーナの変身であることに賭けて、母にサイを突き立てます!
…が、地に伏したシノブの姿は変わらない。倒れた拍子に外れた仮面の下の顔は、やはりシノブ(ここでハヤテの悲痛な顔芸が炸裂!)
と、見ているこちらもちょっと慌てたところで、不意打ちをかけてくるシノブいややっぱりクンバーナ。
しかし、得意技の地面潜りも、それを見越して岩場に誘ったハヤテの頭脳プレーの前に封じられ、バトンでボコられた末にガンビーム一発で爆死するのでした。
そういえば、結局円盤の中に捕らわれていたシノブ、ハヤテが変身するシーンでは仮面を被っていなかったのですが…
まさか仮面の予備がなくて、クンバーナがわざわざ外して自分で被っていたのではあるまいな(何となくあり得る気がするから恐ろしい)
今回の悪魔
クンバーナ
インド魔術の使い手。口から赤い溶解液を放ち、蛇状の鞭を使う。また、地面に潜って不意打ちを仕掛けるのが得意技。
若い娘の生き血を吸って永遠の命を保ち続けると称し、日本でも生け贄の娘を襲った。
シノブに化けてハヤテからサタンの鈴を奪おうとするが見破られ、キバをバトンでへし折られた末にガンビームで爆死した。キバの中から最後のサタンの鈴が現れた。
「変身忍者嵐」第4巻(東映ビデオ DVDソフト) Amazon
関連記事
「変身忍者嵐」 放映リストほか
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)