8月の時代伝奇アイテム発売スケジュール
6月末から本当に暑い暑い暑い夏となりましたが、それでもニュースウォッチ9の天気予報では春ちゃんが出てくるのが不思議…なのはいいとして、気がつけば今年も既に折り返し地点を通過して、早8月であります。
しかし、暑かろうが寒かろうが時代伝奇は刊行されるというのはありがたいお話。これで8月も生きていけます。というわけで8月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。
なにげに充実の8月のラインナップ、まず文庫小説の方では、長らく続いてきました風野真知雄の「妻は、くノ一」シリーズが第10巻「濤の彼方」で遂に完結。
一方、「将軍家見聞役 元八郎」シリーズ第2弾の「孤狼剣」復刊に加え、「闕所物奉行 裏帳合」シリーズ5「娘始末」も登場と、上田秀人も相変わらず快調であります。
さらに、次々と新シリーズも展開中の高橋由太のデビューシリーズ「もののけ本所深川事件帖」3はそのタイトルも「オサキ婚活する 」と度肝を抜くものに。何だか「必殺仕事人V」的ノリになってきましたが、これもまあよし。
その他、中公から文芸社に移籍?の加野厚志「幕府検死官 玄庵 血闘」や、鳴海丈のご存じシリーズ第2弾「ご存じ 大岡越前」、そしてコスミック時代文庫(最近復刊にも力を入れているのが素晴らしい)から「遊太郎巷談」も復刊される柴錬先生は、集英社文庫から「花は桜木柴錬の「大江戸」時代小説短編集」が刊行されます。
さらに、すっかりメディアワークス文庫の時代小説常連となった永田ガラの「秀吉の交渉人 キリシタン大名 小西行長」も注目しましょう。
また、小説以外では、A・カバットの「江戸滑稽化物尽くし」、湯本豪一の「帝都妖怪新聞」と、好きな人間にはたまらない本も刊行されますのでこちらももちろん要チェックです。
そして漫画の方も、かなりの充実ぶりであります。
まず一大ニュースは、実に4年ぶり(あれ、こう書くと意外と早かったような…)の山田章博「BEAST of EAST」第4巻の刊行でありましょう。この時をどれだけ待ち望んだことか…
そして新登場では、最近のジャンプでは珍しい(いや、忍者とか志士がいるのでそういう気もしませんが)戦国ものの榊ショウタ「戦国ARMORS」、戦国に現代の料理人がタイムスリップという西村ミツル&梶川卓郎「信長のシェフ」、出雲の阿国の姿を描く下元智絵「かぶき姫 天下一の女」などなど…みんな戦国ものなのはやはり流行なのでしょうか。
また、シリーズものでは、突然の打ち切りに愕然とさせられた篠原花那子の「ICHI」が書き下ろし込みの第7巻で登場。同じ時代を舞台とする蜷川ヤエコ&山村竜也「新選組刃義抄 アサギ」6ともども楽しみであります。
さらに、個人的には最近一押しの金田達也「サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録」3、全く予想がつかない新章突入の水上悟志「戦国妖狐」7、さすがに今のエピソードは完結? の河合孝典「石影妖漫画譚」4なども登場いたします。
そして西洋伝奇ものでは、るろ剣実写映画化で色々と期待の和月伸宏の最新作「エンバーミング THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN」第6巻と、個人的には大好きだった「GUN BLAZE WEST」文庫版第1巻が登場と、ファンには実に嬉しい月になりそうです。
最後に、せがわまさき&山田風太郎の「山風短」第3弾は「青春探偵団」は、時代ものではありませんが、やはりファンは要チェックかと。
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