「逃亡者おりん2」第06話 猛牛ファイト! おりんvs刺草
剣草・刺草が毒を入れた井戸水を飲んでしまい、近くの村で手当を受ける誠之助。しかし村では他にも多くの者が同様の症状で苦しんでいた。自分たちの巻き添えを受けた村人を助けようとするおりんだが、回復した誠之助は一人旅立ってしまう。村を捨てた青年・松吉と同道する誠之助を襲う刺草。誠之助(実は衣服を入れ替えた松吉)を庇った松吉の父は倒れ、怒りに燃えるおりんは刺草を倒すが、おりんと誠之助に次の危機が…
特撮/ネタ時代劇枠の「逃亡者おりん2」紹介、第6話であります。
前回ラスト、取り戻した念書に記された「残月」という文字に驚きを隠せない誠之助。果たしてその言葉の意味は…というのは置いておいて、今回は何とも言い難いドタバタ騒動が展開されることに…
険しい峠を越え、茶屋で水を飲もうとする誠之助。彼に水を手渡したのは、スキンヘッドの片言マッチョ、剣草陸ノ刺客・刺草――もちろん(?)水の中には毒が入っているのですが、おりんに邪魔されて、自分が毒を浴びて苦しむことに。挙げ句、振り回した鉄棒で茶屋を破壊してしてしまい、その隙に二人に逃げられてしまうのでした。
しかし、逃げた先の村で誠之助が飲んだ井戸の水にも毒が…その毒は彼のみならず、村人たちも苦しめ、村は腹下しと発熱で苦しむ病人だらけになっていたのでした。
(にしても、浴びたら白煙が上がり、飲んだら腹を下すとは謎の毒。さすがは伊賀の忍びでも毒薬を得意とする剣草…か?)
一人、皆を手当する老人・嘉平を手伝う降りんですが、刺草が井戸のみならず沢の水に毒薬を流すという古典的悪の組織的暴挙に出たことで、いよいよ状況は悪化。
おりんの探してきた薬草で誠之助は回復したものの、自分たちのとばっちりで苦しむ村人たちを放ってはおけず、おりんは嘉平を助けて残ろうとします。
しかしここで誠之助はおりんを振り切り、一人旅路を急ぐことに…いやもう一人、嘉平の息子・松吉は、ド田舎の上に病人だらけとなった村を見捨てて、無理矢理誠之助と同行するのでした。
いや同行するだけでなく、一宿一飯の恩義と言いつのって、誠之助と服を交換してもらう松吉ですが…
もうおわかりですね? おかげで誠之助と間違えられて刺草に襲われることとなります。そして刺草の手裏剣が彼に迫ったとき――身を挺して彼を救ったのは、なんと嘉平。
誠之助を庇ったつもりが、結果的に息子を救うこととなったのを皮肉と言うべきか、救いと見るべきか…嘉平は松吉の腕の中で息絶えるのでした。
ここで怒りを爆発させたおりんさんは、刺草が腰に巻いていた裏地が赤い布を奪い去って…何故か闘牛モード! 熊に育てられた割には行動が牛になった刺草は、頭から突っ込んでいって岩に激突した上、得物の金棒を誠之助に隠されてしまう始末。
そして赤マントをブンブンと振り回す中でおりんは戦闘スタイルに変身! …が、しかし竜胆を素手であっさり受け止められ、肉弾戦では大苦戦。大技・投げっぱなしタイガースープレックスで地面に叩きつけられたおりんですが、しかし投げた後にブリッジして馬鹿笑いしている刺草の口に手鎖御免!
それでも平気で歩き出したと思いきや、痛い、と言って刺草は死ぬのでした。もうやだこの人…
自らの浅はかさから父を喪い、悲しみに沈む松吉。そして誠之助も自分の非を悟り、己の無力さを認め、ついにおりんに助力を求めるのでした。
そして旅立つ二人に対し、いきなり巨大な岩が転がってきたところで次回に続く――新月の晩まであと7日。
…と、もう刺草のどうしようもないキャラに振り回されっぱなしの今回。やることなすことベタな刺草の言動には、さすがの私もただただ唖然としました。
誠之助と服を取り替えた時点で死亡フラグが立ったと思った松吉が生き残り、嘉平の方が…というひねりには、ちょっと「おっ」と思わされましたが、その直後に闘牛とは…
だんだん自分が何を見ているのかわからなくなってくる、そんな回でした。
今回の剣草
刺草
怪力を誇る陸ノ刺客。刃も通さぬ肌と巨大な鉄棒を武器とするが、頭は悪い。
毒を井戸や沢に流しておりんや誠之助のみならず村人を苦しめたが、しばしば自爆。怒りのおりんの闘牛ファイトで鉄棒を喪ったが、素手の戦いでは圧倒した。しかしおりんを投げた後のブリッジの体勢で馬鹿笑いしていた口の中に手鎖御免されて死亡。
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