「浣花洗剣録」第31集/第32集 一つの恋の成就と因縁の再会と
終盤1/4に突入し、いよいよ物語もクライマックスに向かう…はずなのですが、まだまだ主人公たちが悩みまくる「浣花洗剣録」。ようやく因縁の一つはほぼ解消したものの、その後にさらにまたややこしい因縁が描かれて、まだまだ視聴者のやきもきは続きます。
白水聖母=白艶燭を守っての三対一の決闘の末に土手っ腹を刺された侯風。しかしさすがは紫衣侯、底力を発揮して王巓の部下二人を返り討ちにすると李子原を撃退し、艶燭を連れてすぐに逃げようとするのですが、そこに現れたのは王巓。
やはり傷を負っている侯風では、いま調子に乗りまくっている王巓を相手にするのは厳しく、追い込まれてしまいます。が、そこで梢から滴り落ちた滴を艶燭が指弾として王巓の口に放り込んだことで王巓に大きな隙が生まれ、辛くも二人は脱出にするのでした。
しかしこの時の奮闘がもとで虫の息となった艶燭は、自分が死んだ後に呼延大臧の面倒を見て欲しいと頼みます。そしてついに、大臧が艶燭の息子であることを知る侯風…(今のところ、艶燭と侯風のみが大臧と宝玉が兄弟であることを知っているということでよいのかな)
一方、文字通り朝廷の犬の烙印を押された方宝玉は、師匠の一人の悪いところを真似たか酒に溺れますが、奔月の叱咤激励であっさり復活。何故か薬ばかり狙う盗賊に興味を持った二人は、賊を待ち構えるのですが…もちろんその賊の正体は侯風。艶燭のために薬を集めていた侯風ですが、宝玉の内功治療によって艶燭はあっさり復活するのでした。
しかしここでついに侯風は、宝玉に彼の父の死の真相を――艶燭を巡って刃傷沙汰になった挙げ句、ほとんど未必の故意で兄・侯淵を殺ってしまったことを――語ります。
思わず侯風に斬りかかりながらもその場は堪えた宝玉ですが、やはり仇は仇、ついに果たし状を叩きつけることに。何を思うか艶燭が見つめる中、激しく切り結ぶ二人ですが、宝玉の一撃を前に敢えて無防備な姿を晒すというお約束展開の侯風に、宝玉も刃を引くのでありました。結局、事故であったならば仇討ちは諦めるものの、やはり少々距離を置きたいと、奔月を連れて去っていく宝玉――
まずは一つの因縁が解かれてホッとしたか、早速艶燭に「船で暮らそう」とアッピールする侯風に艶燭もそっと寄り添い、侯風の長きに渡るストーキング(違)もようやく成就。さすがに海に出ませんが、二人は武林で今噂の羅亜古城に向かうことにするのでした。
そして旅に出た宝玉の方は、川で剣の手入れをしながら最近お馴染みの鬱モード…と思いきや、川向こうでは草を摘む珠児が!
凄い偶然だ…というのはさておき、喜んで飛び出してきた宝玉と、複雑な表情の奔月を前に、記憶喪失モードの珠児はちょっと困惑気味。それでも適当な口実で師太の寺に押しかけた二人は、そこでさらに大臧と再会いたします。
珠児のこともあり、とりあえず知らないふりをする大臧と宝玉ですが、空気は一触即発。さらに実は鋭い師太に何やら曰くがあると見破られた宝玉は、大臧が蓬莱人で中原の武林の人間をたくさん殺した人間なのだから寺から追い出せとイヤなアピール。もちろんそれは師太に窘められますが、奔月が宝玉を止めないのは少々意外ではあります。
そもそも奔月と大臧は、聖母と共に戦った仲。珠児のことにも同情していたように思ったのですが…あ、実の父の仇か。
何はともあれ、寺に滞在することになった宝玉と奔月ですが、相変わらず大臧との仲は険悪。何も知らない珠児は、二人で畑仕事でもして仲良くなって…と提案します。が、もう祖父の仇ではなくなったにもかかわらず(というかそれを話そうよ)大臧を激しく敵視する宝玉と、売られた喧嘩は買わずにいられない――というよりある意味珠児の記憶喪失の元凶の一人である宝玉に黙っていられない――大臧が仲良くできるわけがない。
二人で川に水汲みに行かされたのを幸いと(?)素手ゴロを始める始末…
一方、今回妙に意地悪な奔月は、珠児の記憶が戻っているのではないかと疑い、ネチネチとカマをかけ始めます。珠児の不幸な過去を自分の知人の話、と称して本人に聞かせる様はやり過ぎ感溢れるものでしたが――
さらにその後、食事の支度中の珠児を拉致。縛り上げた上に刀まで突きつけて、真実を語るように詰め寄るのでありました。
奔月(役の女優さん)は、時々眉間に皺寄せて下唇を突き出すヤンキーチックな表情を見せるのですが、今回はそれがあまりにも似合いすぎる言動。あまりに珠児珠児うるさい宝玉に対するアレコレだとは思いますが、さすがにちょっと…とこちらが引いたところで次回に続きます。
「浣花洗剣録」(マクザム DVDソフト) Amazon
関連記事
「浣花洗剣録」登場人物&感想リスト
関連サイト
公式サイト
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)