4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール
さて、初日の出を拝んだと思ったら大雪が降り、そうこうしているうちにあっという間に暖かくなり…というわけで、もう4月も目前。4月は豊作だった2,3月には一歩譲りますが、それでもかなりの点数が刊行される楽しみな月であります。というわけで4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。
まず文庫小説、シリーズものの新刊としては、気がつけば作者の作品の中でも相当の長期シリーズとなってきた上田秀人「お髷番承り候」の第8巻がまず目につきますが、2月に一度新刊予定に載ったものの延期になったらしい高橋由太「契リ桜 風太郎江戸事件帖」はかなりダークな作品らしく大いに期待。久々のシリーズ最新刊である鳴海丈「娘同心七変化 毒蛇魔殿」が気になるところであります。
一方新作の方は、まだまだ内容はよくわからないものの友野詳「からくり隠密影成敗 弧兵衛、推参る」が、忍者ものとのことで楽しみな作品。そのほか、詳細は不明ですがハルキ文庫から刊行される中見利男「官兵衛の陰謀 忍者八門」も、きっとまたこちらを驚かせてくれるものと期待しています。
また復刊・新装版では、先に「真田幸村」が刊行されたので順番が逆になりましたが柴田錬三郎の柴錬立川文庫「猿飛佐助」、そして3月刊行の「震える岩」に続くシリーズ第2作である宮部みゆきの「天狗風 霊験お初捕物控」、そしておそらくは「天保バガボンド」の改題であろう柳蒼二郎「天保水滸伝」などに注目。
もう一点、新人物文庫から、「『妻は、くノ一』謎解き散歩」というタイトルがあるのですが――おそらくこのレーベルから色々と刊行されている「謎解き散歩」シリーズの一冊として、作品ゆかりの場所を紹介するものになるのではないかと思います。
そして漫画の方では、前巻からだいぶ間が空きましたが待望の続巻である金田達也「サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録」第9巻、原作からだいぶ離れて独自性を押し出してきたかわのいちろう&宮本昌孝「戦国SAGA 風魔風神伝」第5巻、「大樹」があるので続きは当分先かと思っていた東冬「嵐ノ花 叢ノ歌」第5巻、好評の「猫暦」に登場の猫又ナツメも登場というねこしみず美濃「江戸日々猫々」第4巻、この巻でおそらく第2シリーズ完結と思われる武村勇治「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り」第10巻、こちらもおそらくこの巻で完結かな? との永井豪「どろろとえん魔くん」、小説の方は第1部完という形でなかなかタイミングのよい厘のミキ&瀬川貴次「鬼舞」――
と、一気に並べましたが結構な点数であります。
また、新登場では、近藤るるる&冲方丁という意表をついた組み合わせの新選組伝「ガーゴイル」第1巻(内容的には「サンクチュアリ」の仕切り直しということでよいのかしら…)が大いに気になるところです。
そしてもう一冊、復刊では横山光輝「時の行者」第1巻が登場。個人的な話ですが、私が歴史好きになったきっかけの作品だけに、こうして復活してくれるのは本当に嬉しいですね。
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