3月の時代伝奇アイテム発売スケジュール
雪が降ったかと思えば四月並みの気温と落ち着かない毎日が続きますが、しかし着実に春は近づいて3月は目前。2月は短いせいか発売点数は少々不満でしたが、3月はかなりの充実度で、春とともに明るい気分になります。というわけで、3月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。
というわけで相当の点数が発売される3月の新刊。まず文庫新刊では、霜島けい『九十九字ふしぎ屋商い中 ぬり壁のむすめ ふたたび(仮)』、友野詳『ジャバウォック 2 真田冥忍帖』、紅玉いづき『大正箱娘 怪人カシオペイヤ』と気になる作品の続編が並びます。
また新作では、第23回電撃大賞銀賞受賞作のさとみ桜『明治あやかし新聞 1 怠惰な記者の裏稼業』も、題材的に要チェックでしょう。
そして復刊・文庫化でまず注目は、柴田錬三郎『花嫁首 眠狂四郎ミステリ傑作選』。最近絶版となっていて非常に寂しかった眠狂四郎が、まさかこのような切り口で! と仰天&感動であります。
また、ドクロイヤーということか古巣双葉文庫から刊行の中島かずき『髑髏城の七人』、何故か新刊リストでは作者名が横文字のToru Ishiyama『新八犬伝 起』『新八犬伝 承』、その他、新宮正春『芭蕉庵捕物帳』、平岩弓枝『私家本 椿説弓張月』、浮穴みみ『おらんだ忍者・医師了潤 御役目は影働き』とかなりのラインナップ。
中国ものでは文庫化続行中の北方謙三『岳飛伝 5 紅星の章』のほか、仁木英之『仙丹の契り 僕僕先生』が文庫化。『僕僕先生』は大西実生子の漫画版第3巻も同月に刊行です。また宮崎市定の古典的名著『水滸伝 虚構のなかの史実』も復刊であります。
そして漫画の方は、何といっても唐々煙『煉獄に笑う』第6巻、『曇天に笑う 外伝』下巻に注目。そして野田サトル『ゴールデンカムイ』第10巻、霜月かいり『BRAVE10 戯』第1巻もやはり必見でしょう。
新作ではフカキショウコ『鬼与力あやかし控』、崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵)『大江戸国芳よしづくし』が気になるところですが、続巻の方も、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第5巻、たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第7巻、宮島礼吏『もののて』第3巻、山田秋太郎『墓場の七人』第2巻、大羽快『殿といっしょ』第11巻、竹内良輔『憂国のモリアーティ』第2巻とこちらも相当の数であります。
また、こちらは新刊か再録ものかはわかりませんが、『お江戸ねこぱんち 花見舟編』の刊行も嬉しいところです。
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