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2017.03.11

4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 まだまだ寒い日が続きますが、それでも少しずつ暖かさの方が勝ってきて、いよいよ春までもう少し。4月ともなれば新生活をスタートされる方も多いと思いますが、こちらは相変わらず、時代伝奇のみが友の生活です。というわけで4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 まず文庫小説で最も注目なのは、四社合同でプッシュ中の平谷美樹の新作『鉄の王 流星の小柄』。内容的にはまだ不明ですが、スケールの大きな伝奇ものとなる予感です。
 そしてシリーズものの新刊も、早くも続編登場の菊地秀行『宿場鬼』第2巻をはじめとして、上田秀人『禁裏付雅帳 4 暗闘』、鳴神響一『影の火盗犯科帳』第3巻、3月にも紹介した気がしますが友野詳『ジャバウォック 2 真田冥忍帖』と並びます。

 文庫化の方では何といっても木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』に注目。そのほかにも神永学『浮雲心霊奇譚 赤眼の理』、北方謙三『岳飛伝 6 転遠の章』ときて、クラシックなところでは久生十蘭『魔都』も。
 また、大塚卓嗣『天衝 水野勝成伝』は、『天を裂く』の改題でしょうか。


 一方漫画の方では、にわのまことが石ノ森章太郎の名作に挑む『変身忍者嵐×』第1巻が見参。特撮ファンとしても知られる作者だけに(漫画版がベースとはいえ)、いかなるリメイクとなっているか期待です。

 また、続巻では梶川卓郎『信長のシェフ』第18巻、黒乃奈々絵『PEACEMAKER鐵』第12巻。碧也ぴんく『義経鬼 陰陽師法眼の娘』第5巻、原哲夫『いくさの子 織田三郎信長伝』第10巻、墨佳遼『人馬』第2巻、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第4巻)とかなりの数が並びます。

 また玉井雪雄『怨ノ介 Fの佩刀人』第2巻と森秀樹『戦国自衛隊』第4巻、いずれも結末が楽しみな作品が完結することになります。


 3月に比べると少しだけ少な目ですが、これは4月も大いに期待できそうなラインナップであります。



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