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2020.09.13

10月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 信じがたいことに実は今年も残すところあと4ヶ月ですが、しかし今年の状況を考えれば良くここまできました。出版の方も新刊(の点数)は減ることなく毎月刊行されていて、頭が下がるばかりです。というわけで、来月もちゃんと刊行されることに感謝しつつ、10月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 そんな10月は文庫新刊はちょっと少なめで、山本巧次『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 妖刀は怪盗を招く』と、(延期に次ぐ延期で既に四度目の正直状態の)霜島けい『もののけ騒ぎ 九十九字ふしぎ屋商い中(仮)』、あとは実質『剣聖一心斎』の続編である(言いすぎ)高橋三千綱『和三郎江戸修業 愛憐(仮)』が目につくところでしょうか。

 しかし、伝奇ものという範疇から外れてしまうのですが、ここのところ印象に残る、最近まで時代小説を出してこなかったレーベルの新刊は豊作です。
 ハヤカワ時代ミステリ文庫からは葉室麟『オランダ宿の娘』(これは文庫化)、出水千春『吉原美味草紙 懐かしのだご汁』、志坂圭『姉さま河岸見世相談処』、ポプラ文庫からは鷹山悠『隠れ町飛脚 三十日屋』、神楽坂淳『捕り物に姉が口を出してきます』――と、そのほとんどが新しい書き手の作品というのが嬉しいところであります。

 また復刊・文庫化では、なんと言っても少女暗殺者ものの快作である武内涼『暗殺者、野風 川中島を駆ける』に注目。その他、未読の方は『婆沙羅/室町少年倶楽部 山田風太郎傑作選 室町篇』もぜひ。


 さて、漫画の方ですが、こちらはシリーズものの新刊を中心にかなりの数が刊行されます。
 筆頭は連載終了後も向かうところ敵なし、映画も公開となる吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第22巻ですが、同じ22巻として(?)永尾まる『猫絵十兵衛 御伽草紙』第22巻も見逃せません。

 その他にも楠桂『鬼切丸伝』第12巻、ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』第5巻、石川優吾『BABEL』第7巻、琥狗ハヤテ『ねこまた。』第6巻(こちらは惜しくも完結)、山村東『猫奥』第1巻、忠見周『ヒトデナシ 大江戸畜生稼業』、陶延リュウ『無限の住人 幕末ノ章』第3巻、赤名修『賊軍 土方歳三』第2巻、音中さわき『明治浪漫綺話』第3巻、高橋留美子『MAO』第6巻と、ありとあらゆる時代の作品が並びます。
 海外を舞台とした作品では皆川亮二『海王ダンテ』第11巻も当然チェックですね。

 また、復刊・再刊ではつげ義春『つげ義春大全 8 忍者秘帳1/忍者秘帳2』に注目でしょう。


 というわけで、毎月毎月「来月はもう新刊でないんじゃ……」と怯えてきましたが(心配性)、来月も大丈夫で一安心であります。



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