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2020.10.12

11月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 先日までの蒸し暑さが大きく和らいだと思ったら、今度はいきなりガクンと寒くなった!? というここ最近ですが、考えてみればもう10月。今年も残すところ、えっ、あと三ヶ月!? ということは新刊情報も今年はあとわずか二回。というわけで、11月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 春先からこの方、いつ新刊が出なくなるかとドキドキしっぱなしだったのですが、数はちょっと少なめながらも、それでも着実に新刊は刊行されます。

 まず文庫小説でもっとも注目は、『鬼呼の庭 庭師の娘ふしぎ絵巻(仮)』(三好昌子 PHP文芸文庫)。タイトルとあらすじ、刊行元から考えるに、まず間違いなく、同じPHP文芸文庫から刊行されたアンソロジー『もののけ』に収録された書き下ろし短編がシリーズ化されたものでしょう。
 そのほか、新登場としては『平安春姫薬書 春告げる花と冬月の君』(伊月ともや KADOKAWAビーンズ文庫)と『乙女椿と横濱オペラ(仮)』(水守糸子 集英社オレンジ文庫)、そしてシリーズものの最新巻では、『ばけもの好む中将』第10巻(仮)(瀬川貴次 集英社文庫)が要チェックです。

 一方、文庫化・再刊でまず気になるのは、やはり『若さま同心 徳川竜之助 1 消えた十手』〈新装版〉(風野真知雄 双葉文庫)と『むすびつき』(畠中恵 新潮文庫)。その他、『Cocoon 2 蠱惑の焔夏』(原エヰジ 講談社文庫)と『猫の神さま 2 座敷わらし軍団見参の巻』(仲野ワタリ 角川春樹事務所時代小説文庫)でしょうか。
 また、海外を舞台とした冒険もの『月蝕島の魔物』(田中芳樹 創元推理文庫)も楽しみなところです(当然続編も?)

 最後にホラーでは、南條竹則訳の『狂気の山脈にて クトゥルー神話傑作選』(H・P・ラヴクラフト 新潮文庫)も気になるのですが――何と言っても注目すべきは、あの伝説のアンソロジーの復活でしょう。
 そう、『ダークロマンス 異形コレクション』(井上雅彦 光文社文庫)! 作家・作品はまだ不明ですが、きっと時代ものも収録されているはずと、楽しみにしております(いやもちろんその他の作品も!)


 そして漫画の方ですが――これが実はちょっと寂しい印象であります。

 新登場としては、やはり『瀧夜叉姫 陰陽師絵草子』第1巻(伊藤勢&夢枕獏 KADOKAWAヒューコミックス)が最注目。二度目の漫画化ながら、原作も含めてこれまでと全く異なる世界を期待できそうであります。
 その他、シリーズものでは『信長のシェフ』第28巻(梶川卓郎 芳文社コミックス)と『いくさの子 織田三郎信長伝』第15巻(北原星望&原哲夫 コアミックスゼノンコミックス)信長ものが並びます。並ぶといえば、『前田慶次かぶき旅』第5巻(出口真人&原哲夫ほか コアミックスゼノンコミックス)と『花の慶次 雲のかなたに 新装版』第4-6巻(原哲夫&隆慶一郎ほか コアミックスゼノンコミックス DX)も同時発売なのですが、これはどうなのかなあ……

 また、海外ものでは『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第17巻(川原正敏 講談社コミックス月刊マガジン)がやはり楽しみなところですが、異色の歴史漫画『魔女をまもる。』全3巻(槇えびし 朝日新聞出版Nemuki+コミックス)にも注目したいと思います。

 そしてもう一つ注目したいのが『爆宴』第1巻(士貴智志&イダタツヒコ 講談社シリウスKC)。タイトルを見ただけではわかりませんが、これが実は水滸伝漫画なのです。


 というわけで、点数的にはそこまで多くはありませんが、これを楽しみに生きていくことはできそうな11月の新刊であります。


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