『半妖の夜叉姫』 第7話「林檎の出会い」
一人、夢の胡蝶を探しに出かけた先で、海賊を名乗る青年・理玖と出会ったとわ。とわが振舞った未来の林檎の礼だと、理玖から本物の菊十文字を与えられたとわだが、それが原因で管領・扇谷弾正に捕らえられてしまう。一方、とわを探しに出たせつなは、四凶の一人・窮奇を狙うもろはと出会うが……
モンハンのようなノリの妖怪退治生活に慣れてきたものの、せつなと二人でこたつねこっぽいぬいぐるみを抱きしめて寝る――という夢のような夢を見ているうちに、せつなたちに置いていかれたとわ。それならばと一人で夢の胡蝶を探しに出かけるも、豪快に道に迷ったところで出会ったのが、陸に上がった海賊を名乗る快活な青年・理玖であります。
水を球のように丸めて浮かび上がらせる術を使ったりと、明らかに怪しい理玖ですが、呑気にそれに感心して、ピクニックのノリで一緒におやつを食べ始めたとわ。とわからもらった未来の品種のりんご――歴史が変わるといけないので種は持ち帰るというとわですが、思い切り未来のお菓子を並べているのでそれ以前の問題では――を食べた理玖は、礼だと言って刀をひと振り置いていくのですが、これが予想通り厄介のもととなります。
実はこの刀は、とわが偽物を掴まされていた菊十文字の本物(と言われる刀)。しかしこの刀、管領・扇谷柊弾正のもとから盗まれたもので、とわは下手人扱いされた末に弾正の前に引き出され、彼の腹心の宗久によって糾問されることに――と、ここでようやく第1話と繋がるのか! と納得であります。
ということはこの後にせつなともろはが助けに来るわけですが、しかしこちらも単純にとわを助けに来たわけではなく――いや、せつなはそんな感じなんですが、もろはは屍屋の依頼で四凶の一人・窮奇を狙ってきたという状況です。
しかしとわのそばに窮奇もいるらしい、ということで、何だかんだでウマが合っている感じのこの二人がやって来た次第なのですが、とわのところに到着する前に立ち塞がったのは、窮奇の配下の妖怪・フブキであります。
雪で体が構成され、切っても切っても復活してしまうフブキ。何となくモンスターボールを持ってきた方がよさそうな外見ですが、実は本体(これがまた進化前っぽい)はとわの近くでモコモコ歩いていたりして――それに気付いたとわともろはの連携攻撃の前にフブキは倒され、無事三人が合流して、第1話ラストのシチュエーションとなるのでした。
というわけで、時系列的には一回りした感のある今回、お話的にはあまり進んでいないようにも感じられるのですが、しかし明らかにワケありの理玖の初登場――だけでなく、今回ついに、四凶たちを束ね、殺生丸と対峙する大妖怪・麒麟丸が登場することになります。
しかしその素顔は仮面に隠され、檮コツのことは忘れ去っていたりと言動も怪しいのですが――どこかで見たことのある髪の色に加えて、声優を隠す気もないおかげで、その正体(?)はバレバレの気がいたします。(というかその名前の時点で……)
それにしても幽霊船めいた船を本拠とする麒麟と理玖は、何やら関係があるように感じられますが、さらに窮奇が持つ第四の虹色真珠が登場。虹色真珠は元々四凶の手にあったようですが、だとすれば、とわとせつなのそれはどこから来たのでしょうか。そして次回予告ではついに犬夜叉とかごめが登場、殺生丸やりんらしき姿も現れ――と、一気に物語は動き出しそうな予感であります。
しかしこうしてみると(どこか歩き回っているらしい弥勒も含め)、親世代ほとんど行方不明のような――いや、二世ものでは定番の展開ではあるのですが。
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