« 「コミック乱ツインズ」2021年1月号 | トップページ | 『明治開化 新十郎探偵帖』 第2回「死神人力車」 »

2020.12.19

2021年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 何とか2020年も越せそうでホッとしている今日この頃、何だかんだ言っても新年は気持ちが浮き立ちます。そんな気分も含めて、来年最初に何が発売になるのか、大いに楽しみにしていたのですが……。何はともあれ、2021年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 というわけで、恐れていたものがついに来てしまったという印象の1月の発売アイテム。一言で表すれば、文庫も漫画も、かなり少ない!
 毎月、新刊予定表を見るたびに恐れていた事態が、よりによって新年早々に来たとは……(もちろん、12月が豊作過ぎたということはあるのですが)

 と、気を取り直して小説の方では、期待の新星が描く大正伝奇『帝都の用心棒 血刀数珠丸』(馳月基矢 小学館文庫)が何といっても一番の注目作品。
 また、内容ぼ詳細は不明ですが、水城聡四郎ものの第4シリーズにして最後のシリーズと銘打たれた『惣目付臨検仕る 抵抗(仮)』(上田秀人 光文社文庫)も、やはり気になります。

 また、復刊であった前2巻に続き新作が登場の『猫の神さま 3 神さま不在の大熊あばれの巻』(仲野ワタリ 角川春樹事務所時代小説文庫)、こちらも内容的には第3弾、講談社タイガから講談社文庫に移籍となった『奇譚蒐集家 小泉八雲 白衣の女』(久賀理世 講談社文庫)も、実に嬉しいところであります。

 ……新刊は以上。

 その他、復刊、文庫化としては、スカイエマの表紙が実に良い『若さま同心 徳川竜之助 2 風鳴の剣』〈新装版〉(風野真知雄 双葉文庫)、シリーズ最終巻の『別れの霊祠 溝猫長屋 祠之怪』(輪渡颯介 講談社文庫)が――と、こちらも寂しい状況です。


 一方、漫画の方では、あの妖怪が、あの人物によって明治の警察にスカウトされるというユニークな妖怪もの『明治ココノコ』第1巻(坂ノ睦 小学館ゲッサン少年サンデーコミックス)に注目。
 また、水滸伝ファンとしては、発売延期になっていた『爆宴』(士貴智志&イダタツヒコ 講談社シリウスKC)第1巻が、第2巻と同時発売なのも嬉しいところであります。

 その他、『MAO』第7巻(高橋留美子 小学館少年サンデーコミックス)、『颯汰の国』第6巻(小山ゆう 小学館ビッグコミックス)が発売されますが――新刊は以上となります。


 いや、確かに今年など、あまり点数があっても読み切れていないのが正直なところですが、しかし新年早々のこの状況には、やっぱり少々凹んでしまうのであります。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

« 「コミック乱ツインズ」2021年1月号 | トップページ | 『明治開化 新十郎探偵帖』 第2回「死神人力車」 »