『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3』 第4話「魔剣の行方」
萬軍破と殤不患が激突する中に乱入した婁震戒。その余波で幻術が破れ、殤不患たちは辛うじてその場を脱出する。凜雪鴉は味方を装って萬軍破に近づき、殤不患が婁震戒を引きつける中、捲殘雲は聆牙とともにかつての殤不患の仲間のもとへ向かう。一方無界閣では、刑亥が七殺天凌を見つけ出していた……
深手を負った浪巫謠を抱えたまま、いつの間にか敵の本拠らしき地に迷い込み、味方であったと思い込んでいた萬軍破に剣を向けられるという絶体絶命の窮地に陥った殤不患一行。この神蝗盟空間では信徒の力は三倍になるのだ、的なことを言う禍世螟蝗の声は無視して萬軍破に挑む殤不患ですが、本気を出した彼であっても萬軍破の力はほぼ互角、一進一退の攻防を繰り広げることになります。
そんな場面を無界閣から逢魔漏越しに戦いの様子を見た婁震戒は、二人が魔剣目録を巡って争っているのを聞き、姫が見つからない→おのれ殤不患、お前が魔剣目録の中に姫を――と脳内妄想を膨らませると、逢魔漏の中に飛び込み、はた迷惑にも二人の戦いに乱入であります。
その婁震戒、例のロボ腕を取り外したと思いきやドリル剣に変形させるという面白ギミックを披露。そしてそこから外法の魔術パワーで強化された必殺技を放ってみれば、そのあおりを食って禍世螟蝗の幻術は解けてしまったではありませんか。敵の本拠と思われたそこがまだ西幽の宮殿の敷地内であったと知った殤不患たちは、そもそもの目的であった(観てた方は忘れてました)七殺天凌が婁震戒の手元にないと知り、相手にせずに退却するのですが――何故か凜雪鴉だけがその場に残ることになります。
一旦、外の洞窟に身を隠し、内功治療でひとまずの治療を浪巫謠に施した殤不患ですが、容態が安定しただけで回復にはほど遠い状態。さらにまだ婁震戒がその辺をうろついており、まだ窮地を脱したわけではありません。そこで殤不患は自分が婁震戒を引きつけている間に、聆牙を道案内にして、殤不患の昔の仲間が居るという鋳異坊に捲殘雲を向かわせるのでした。
さて、残った凜雪鴉ですが、変なコスプレをしているので西幽の兵に見つかるとまずい萬軍破(と異飄渺)を得意の幻術で助けると、それをきっかけに彼に言葉巧みに話しかけます。殤不患というやつ、考えなしに東離で魔剣を使って暴れるのでみんな大迷惑、仕方なく私が面倒を見ていたのですヨ、そんな奴よりも禍世冥蝗殿に手を貸せたら――てな調子の(殤不患が聞いたら激怒必至の)凜雪鴉の言葉に、萬軍破は大感激。殤不患がそちらで迷惑をかけて申し訳ないと頭を下げる始末……チョロい、チョロいよ将軍! もはや神蝗盟崩壊待ったなし、であります。
と、西幽で色々とややこしい状態になっているとは知らず、婁震戒がいきなり乱入してきたのが気になった刑亥が無界閣を見回りに出かけてみれば、婁震戒が見つけられなかった七殺天凌をあっけなく見つけてしまったではありませんか。しかし魔族である彼女の目からみると、この魔剣には魔族の魂がそのまま封じ込められているとのこと。しかもその魂、どうも刑亥の知り合いのようです。
一方、ようやく鋳異坊にたどり着いた捲殘雲は、そこで世にも美しい琴の音を耳にすることになります。そして捲殘雲の前に現れた琴の音の主・睦天命は、目の周りを布で覆っていて……
ついに婁震戒まで乱入し、ますます先行きがわからなくなってきた西幽での戦い。とはいえ婁震戒は面白再生怪人扱いになってきた感があり、そして萬軍破は凜雪鴉の舌にコロリとやられ、敵側の方の先行きが不安になります。考えてみれば刑亥も既に凜雪鴉にはやられているわけで、まさか残った異飄渺に期待がかかる状況になるとは……
しかし婁震戒の前に立った凜雪鴉、ドリル魔剣を煙管一丁でいなすという強キャラムーブを見せてくれるのがたまらない。口でも腕でも、その実力の一端を見せてもらいました。
しかし何とも気になるのは、やはりラストに登場した睦天命でしょう。あたかも盲人のごとくに目の周りを覆っている点はもちろんですが、殤不患や聆牙が彼女について言葉を濁している点が実に不穏であります。浪巫謠が東離までやってきた一方で、彼女は一体何をやっていたのか――というよりも(たぶん)殤不患が彼女に何をやらかしたのか、という点があまりにも気になります。
この先展開されるであろう修羅場の予感に震えるばかりであります。
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