「本の雑誌」11月号で「宮本昌孝の十冊」を担当しました
「本の雑誌」2021年11月号で、読み物作家ガイド「宮本昌孝の十冊」を担当しました。宮本昌孝の作品から十冊、おすすめの作品を解説付きで紹介させていただいています。
この読み物作家ガイド「作家の十冊」は「本の雑誌」に毎月掲載されているコーナー。「この作家が気になるけど、たくさん作品があって何から読めばいいのかわからない」という声にこたえる作家ガイドとして、様々な執筆者が毎月一人の国内作家を取り上げ、その作家の代表作・おすすめの作品十冊を紹介するという趣向であります。
2011年にスタートしたこのコーナーで紹介された作家はこれまで122名、そのうち100名分は、これまで「この作家この10冊」「この作家この10冊2」のタイトルで2冊(それぞれ50名ずつ収録)出版されております。
さて、今回ありがたいことにこのコーナーで執筆してみないかというお声掛けをいただいたわけですが――宮本昌孝といえば、もちろん希有壮大かつ綿密な歴史描写と、濃厚な物語性、というか伝奇性を兼ね備えた大作(分厚い単行本で全2巻(文庫版は全3巻)!)を次々と発表してきた作家。そして颯爽とした好漢たちを描いてきた作家であります。
身も蓋もないことを言ってしまえば全作品面白いのですが、その中からどのように十冊を絞るか――そしてその紹介をどうやって規定量に収めるか。ファンとしては実にやりがいがあると同時に、非常に悩ましい経験をさせていただきました。
(特に後者、書きたいことが多すぎて気付けば大量に枚数オーバー……)
その結果、はたしてどの十冊を選んだのか? それはもちろん本誌を読んでいただくとして、作者の経歴を俯瞰しつつ、可能な限りバラエティを持たせて、そしてもちろんどれも面白く――と、我ながら充実のチョイスとなりました。
宮本昌孝ファンの方はもちろんのこと、これまで何冊か読んだことのある方、そしてもちろんこれから宮本作品に触れる方まで、参考にしていただければ、これに勝る喜びはありません。
「本の雑誌」2021年11月号(本の雑誌社) Amazon
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