週刊朝日「2021年歴史・時代小説ベスト3」に参加したこと、そして気付いたこと
年末恒例のランキング企画もいよいよこれがラスト――毎年恒例の「週刊朝日」の歴史・時代小説ベスト3が発表されました。今回も投票に参加させていただき、コメントが掲載されましたが、個人的に今年は特に印象に残る結果となりました。
例年、文芸評論家や書評家、新聞・雑誌の書評担当者、編集者、書店員ら「本読みのプロ」が一人3作品ずつ推薦する形で実施されるこのランキング。一昨年まではベスト10までが選ばれていましたが、昨年よりベスト3+編集部が注目する4作品が選定される形式に変更となっています。
私が投票者に加えていただいて早いもので5年ですが、今回の結果は――私が選んだ作品の中でベスト3はなし。その一方で、編集部注目の作品に2作品――『血と炎の京 私本・応仁の乱』(朝松健)と『阿修羅草紙』(武内涼)選ばれ、2作品ともコメントが掲載されました。
(コメントが2つ掲載されたのは多分私のみだと思います)
実は私は一年前、このブログに以下のように書きました
「普段好き放題に作品を紹介している身にとって、その感覚がどれだけ世間に通じるかを確認する場にもなっている」と。
しかし、今回の結果を見てみれば、ベストの順位というのはあくまでも結果――世間云々ではなく、大事なのは自分の感性を信じて胸を張り、好きなものを好きなように好きだと言うことであると、今更ながら気付きました。そしてそれこそが、自分が文章を書いている理由(の一つ)でもあると。
まあ要するに開き直ったのですが、いずれにせよ、来年も自分の道を貫いていこうと決意を新たにした次第です。
――などという勝手な感慨はさておき、ベスト3も注目の作品も、実に納得の作品が並ぶ今回のランキング。併せて掲載されている、末國善己氏と大矢博子氏がそれぞれ4作品を選んだ「2021年歴史・時代小説総決算」も併せて、今年を振り返るものとして、納得の内容であります。
(このランキングでこの2作品が選ばれるのかというのも含めて)ぜひ実際に誌上でご確認いただきたいと思います。
「週刊朝日」2022年1/7-1/14 合併号(朝日新聞出版) Amazon
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