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2022.01.17

『半妖の夜叉姫』 第39話「親子の再会」

 黒真珠の中の世界でついに再会したもろはと犬夜叉・かごめ。さらにかごめはとわが日暮家で育ったと知って盛り上がる。一方、麒麟丸の妖火球を受けて魄を奪われ続ける殺生丸を救うためには、とわの持つ吸妖魂の根が必要と知り、黒真珠を持つ竹千代を追うりんたち。しかしその前に麒麟丸が現れ……

 殺生丸によって黒真珠の中に三姫が送り込まれたことによって、前回ラストに涙の再会を遂げたもろはとかごめの母娘。そして今回はもろはと犬夜叉が対面することになるのでしが、何だか意地を張り合ってか、妙に険悪なムード――が、かごめととわの図らい(強引に二人を抱き合わせる)によって、二人は感動の再会モードになるのでした。
 一日たりとてもろはのことを想わない日はなかったと語る犬夜叉と、その言葉にこれまで見せなかったような表情でただただ泣きじゃくるもろはの姿には、とわもせつなも、観ているこちらももらい泣きであります。

 さて、もろはが犬夜叉の膝枕で寝てしまう(泣き疲れたのかと思いきや、紅夜叉の副作用んおかしら)という微笑ましい光景の一方で、かごめはとわが見覚えのある制服を着ていたことから、現代に行っていたと知ります。いやそれどころか自分の実家で育てられたというのですからテンションアップ。ガラケー世代とスマホ世代で微妙なギャップはありつつも、懐かしい家族の元気そうな姿を見て喜ぶ姿は実に微笑ましいものがあります。

 しかしその一方で、殺生丸に対して相変わらず複雑な感情を隠しもせず、娘二人の前でデリカシーがないとおすわりさせられる犬夜叉ですが――その殺生丸はといえば、相変わらず目元は塗りつぶされたままの上に、何だか体の周囲で怪しげな光が瞬いている状態。殺生丸を心配して駆けつけたりんと邪見ですが、邪見によればこれは前回受け止めた妖火球の影響で魄が奪われ続けている状態とのこと。さしもの殺生丸でもそのままにしておけばやがて死に至るとのことですが――妖気を吸収する吸妖魂の根、すなわちとわの斬星剣であれば救えるかもしれない……

 ではとわが吸い込まれた黒真珠はといえば前回竹千代が拾ったわけですが、あっさり麒麟丸に見つかって大ピンチ。奪ったり返したりまた奪おうとしたり麒麟丸も忙しい奴ですが、そこにりんと邪見が駆けつけます。ここは自分が戦ってでも、と健気というより無謀なことを言い出すりんですが、さすがに麒麟丸も女子供は――などとは言わず、「殺生丸の奥方」と礼儀正しく接します。といってもそれで見逃すような麒麟丸ではありませんが、ここで思わぬキャラが乱入!
 それはほとんど唯一『犬夜叉』レギュラー陣の中で消息不明だった七宝――妖狐学校で教授をしていた彼は、仕事が一段落したところで、もろはが賞金稼ぎで一攫千金していると(誤った情報を)聞きつけ、時代樹までやって来たのであります。が、来てみればそこでは大妖怪同士が戦ってるし、何だか知らない狸が逃げ込んでくるし――と、その竹千代の願いでとりあえずその場から狐妖術で黒真珠ともども脱出する七宝なのでした。

 一方、せつなから、何故もろはをひと目で娘だとわかったのかと聞かれて、三姫をとある池に連れてきた犬夜叉とかごめ。水中に翁と女、巨大な二つの面が沈むその池こそは、人頭杖の池――邪見の持つ杖の名が付けられたこの池はあの世とこの世の境にあり、邪見の杖と繋がっているというのです。そしてここで二人は時々もろはの成長する姿を目の当たりにしていたのでした。
 と、ここで犬夜叉は、天生牙があれば脱出できると気付くのですが、天生牙といえば、とわも使い手ですが……

 さて、現世では残された麒麟丸の前にりんを庇うために無茶苦茶な根性で立ち上がった(相変わらず目元は塗りつぶされたままの)殺生丸が登場しますが、そこで麒麟丸は自分が時を超えようとしている理由を語ります。それは五百年後、すなわち現代に再び妖霊星が出現し、地球に迫っているからだと――かつて殺生丸と犬夜叉が破壊した妖霊星はあくまでも欠片、今回接近するのは本体であり、それが落ちれば人間は滅亡しかねない、といきなり話が大きくなりました。
 しかし何故麒麟丸が現代のことを知っているのか? それは分身である希林先生が情報を送ってくるから――と、池を通じて麒麟丸たちの会話を聞いていたとわが衝撃を受けたところで、次回に続きます。


 前々回以降、感動!! 君も泣け状態が続く本作ですが、今回も犬夜叉ともろはの再会に皆ボロ泣き状態。ある意味、一番見たいものが見れました。
 そしてついに麒麟丸の口から現代に向かう目的が語られましたが、たぶんこの妖霊星がラスボスなのでしょう。もちろん、そこに向かうためには三姫が黒真珠から脱出しないといけないわけですが、七宝といえば弥勒――というわけで次回は弥勒一家が登場する様子で、まだまだ盛り上がるようです。


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