4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール
来月発売予定の文庫小説と漫画新刊の中の時代伝奇もの(とその周辺作品)の紹介、4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。
4月の文庫小説は少々少な目なのが残念ですが、しかしもちろん気になる新刊がいくつかあります。
まず完全新作では翁まひろ『菊乃、黄泉より参る! よみがえり少女と天下の降魔師』がありますが、もう一つ気になるのは森岡浩之が大坂の陣を描く『夢のまた夢 若武者の誕生』。
また、シリーズものの新刊では、五十嵐佳子『女房は式神遣い!』第3巻、上田秀人『武商繚乱記 2 悪貨』があります。
一方、文庫化・復刊の方では、天野純希『乱都』と木下昌輝『まむし三代記』に注目。そのほか風野真知雄『江戸城仰天 大奥同心・村雨広の純心』新装版、あさのあつこ『星に祈る おいち不思議がたり(仮)』があります。また夢枕獏『大江戸火龍改』は、あとがきがそのままなのかも気になるところであります。
さて、漫画の方は、小説の漫画化作品が三つほど登場。今村翔吾原作の『イクサガミ』(原作の続きは……)、霜月りつ原作の『神様の用心棒』、神楽坂淳原作の『妖怪犯科帳 嫁は猫又』と、いずれも第1巻が刊行されます。
一方、シリーズものの新刊もかなりの豊作です。今回も舞台となる時代順に並べると――
鶴淵けんじ『峠鬼』第6巻、松井優征『逃げ上手の若君』第10巻、ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』第13巻、士貴智志『どろろと百鬼丸伝』第8巻、かどたひろし『勘定吟味役異聞』第13巻、安達智『あおのたつき』第9巻、安田剛士『青のミブロ』第8巻、細川忠孝『ツワモノガタリ』第6巻、
陶延リュウ『無限の住人 幕末ノ章』第8巻ときて、絶好調の東直輝『警視庁草紙 風太郎明治劇場』第9巻、椎名高志『異伝・絵本草子 半妖の夜叉姫』第4巻と同時刊行の高橋留美子『MAO』第16巻まであります。
そのほか、海外を舞台とした作品では張六郎『千年狐 干宝「捜神記」より』第9巻があります。
4月も退屈している暇は全くなさそうで、何よりです。
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