« 『るろうに剣心』 第十話「動く理由」 | トップページ | 松浦だるま『太陽と月の鋼』第7巻 »

2023.09.10

10月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 ほとんどこちらを潰しにかかっているような勢いの暑さがまだ続いていますが、しかし今年ももう後半戦。新刊情報も残すところあと三回――というわけで10月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 しかしこの数ヶ月同様、どうにも寂しい状況の10月。とはいえ、その中にもインパクトのある作品がもちろんあります。

 まず文庫では、タイトルから想像もつかない展開に驚かされた横山起也『編み物ざむらい』の第2巻が登場。そして驚きといえば、あの展開で続編が!? の山本巧次『岩鼠の城 定廻り同心 新九郎、時空を超える』も楽しみなところです。
 その他文庫の新刊は菊川あすか『大奥の御幽筆 永遠に願う恋桜』、復刊・文庫化では風野真知雄『新・若さま同心徳川竜之助  二 化物の村』〈新装版〉、冲方丁『剣樹抄 不動智の章』そしてここのところ新装版が続く井上祐美子『朱唇 中華妓女短篇集』くらいですが……

 しかし、単行本の方で、ある意味最大の衝撃が待ちかまえます。久々の刊行となる夢枕獏『陰陽師 烏天狗ノ巻』には、雑誌掲載時点で一部の読者を狂喜(狂気)させた「梅道人」を収録。単行本派の反応が楽しみです。
 また、18世紀の英国軍艦を舞台としたミステリ、岡本好貴『帆船軍艦の殺人』も気になるところです。


 さて、漫画の方はなんといっても、ユニークな警察漫画であった『ハコヅメ 交番女子の逆襲』の泰三子が、今度は警察の生みの親を描く『だんドーン』第1巻が最も注目でしょう。
 そのほか、どちらもパラレルが入っている(特に後者)黒船ものの新作が何故か二作、リョマジ『クロフネ・オブ・ザ・デッド』第1巻と加藤文孝『空来船打払令』第1巻がありますが、ちょっとこのブログで紹介するかどうかは未定です。

 そのほか続巻では、ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』第14巻、士貴智志『どろろと百鬼丸伝』第9巻、かどたひろし『勘定吟味役異聞』第14巻、貘九三口造『ABURA』第3巻が登場。
 また、さいとうちほの『輝夜伝』第13巻と『VSルパン』第7巻が同時刊行、そしてついにクライマックス突入の藤田和日郎『黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ』第6巻が楽しみなところです。



|

« 『るろうに剣心』 第十話「動く理由」 | トップページ | 松浦だるま『太陽と月の鋼』第7巻 »