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2024.10.14

11月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 本当に恐ろしいことに、11月の新刊情報が出る時期になりました。なにが恐ろしいかといえば、もう今年は残すところ二回しか新刊情報がないという――これで新刊が少なかったらもう絶望ですが、幸い比較的充実している、11月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 まずは文庫小説――なんと言っても注目は『イクサガミ 人』(今村翔吾 講談社文庫)。しかし「最終巻目前!」とは……(来年最終巻「神」が出るそうです)

 また、今年は大河ドラマ効果で平安ものが数多く刊行されましたが、それは年の瀬が近づいても変わらず、『安倍晴明くすしの勘文』(六道慧 徳間文庫)と『晴明の娘 白狐姫、後宮に就職する』(天野頌子 ポプラ文庫ピュアフル)と陰陽師もの、さらに『もののけ寺の千代菊丸 桜下の稚児舞(仮)』(瀬川貴次 集英社オレンジ文庫)が刊行されます。
 平安時代ではありませんが、陰陽師ものとしては『最後の陰陽師とその妻』(峰守ひろかず KADOKAWAメディアワークス文庫)も……

 そしてシリーズものの新刊としては、『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 殺しの証拠は未来から』(山本巧次 宝島社文庫)、『篠笛五人娘 十手笛おみく捕物帳 3』(田中啓文 集英社文庫)が登場です。

 さらに復刊・文庫化としては『花と火の帝』上下巻(隆慶一郎 新潮文庫)、『こいごころ』(畠中恵 新潮文庫)、『チンギス紀 2 鳴動』(北方謙三 集英社文庫)があります。
 その他、アンソロジーでは『とりもの <謎>時代小説傑作選』(細谷正充編 PHP文芸文庫)がたのしみなところです。

 そして単行本の方では『命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎』(辻真先 東京創元社)、『中山民俗学探偵譚』(柳川一 東京創元社ミステリ・フロンティア)、『書楼弔堂 霜夜』(京極夏彦 集英社)が気になるところ。『龍女の嫁入り 張家楼怪異譚』(白川紺子 集英社)は中華「風」でないことに期待したいと思います。


 そして漫画の方では、もしかして『魔界武芸帖サムライスピリッツ』以来の七月鏡一の
時代ものかもしれない『ドラゴン奉行』第1巻(茂木ヨモギ&七月鏡一 小学館サンデーうぇぶりSSC)が登場。また、ポプラ文ピュアフルで出ている原作の漫画化『大正もののけ闇祓い バッケ坂の怪異』第1巻(うゆな&あさばみゆきほか 一迅社ZEROSUMコミックス)も楽しみです。

 その他、シリーズものの最新巻を時代順に並べると、『鬼切丸伝』第21巻(楠桂 リイド社SPコミックス)、『前田慶次 かぶき旅』第17巻(出口真人&原哲夫、堀江信彦ほか コアミックスゼノンコミックス)
『あおのたつき』第15巻(安達智 コアミックスゼノンコミックスBD)、『青のミブロ 新選組編』第2巻(安田剛士 講談社コミックス)、『賊軍 土方歳三』第11巻(赤名修 講談社イブニングKC)、『MAO』第22巻(高橋留美子 小学館少年サンデーコミックス)
と、結構な点数あります。

 そして海外が舞台の作品では、『ビジャの女王』第6巻(森秀樹 リイド社SPコミックス)と、意外と前巻が出てから早かった気がする『拳奴死闘伝セスタス』第12巻(技来静也 白泉社ヤングアニマルコミックス)が登場です。


 というわけで、11月は希望を失うことなく生きていけそうです……


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