2022.01.01

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 昨年は公私にわたって色々と大変な一年ではありましたが、三田主水としては(特に後半)かなり充実した一年でした。
『元禄八犬伝 二 天下の豪商と天下のワル』(田中啓文)
『神遊び』(清水朔)
『朱花の恋 易学者・新井白蛾奇譚』(三好昌子)
 と、いずれも集英社文庫で解説を担当させていただきました。さらに「本の雑誌」11月号の「宮本昌孝の十冊」を担当し、また6年ぶりに復活した「この時代小説がすごい! 2022」でもランキングや作品紹介で参加させていただきました(そして数日前に紹介したとおり、「週刊朝日」の歴史・時代小説ベスト3にも!)。

 その他、既に今年の分も既にいくつか三田主水としてのお仕事をいただいており、ありがたいことです。


 さて、ことしの目的としては――原点に戻って、ひたすら本を読みたい、作品に触れたいと思います。
 正直なところ、この一、二年は生活のペースを乱されて、なかなか思うように作品に触れることができませんでしたが、今年はその分を取り戻し、さらに先に行くために、これまで以上に様々な作品に触れていきたいと思います。

 本年も、好きなものを好きなように好きだと言っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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2021.01.01

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 昨年は本当に大変な一年でした。テレワーク主体となり、生活リズムが一変したおかげで読書時間が激減。例年よりも読書量が減ったことから、このブログの更新も青息吐息――それでも一年間、何とか毎日更新を続けることができたのは、ある意味(?)自信がつきました。
 今年もまだまだ大変な状況は続きそうですが、それでも一歩一歩足元を確かめつつ、初心に還って着実に、様々な作品を紹介していきたいと思います。
 引き続き毎日何かしら記事を更新しておりますので、お付き合いいただければ、これに勝る喜びはありません。
(と言いつつ、昨年ほぼ一年にわたって準備を続けてきた年表サイトの方も、大々的に更新したいと思っているのですが……)

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2020.12.26

週刊朝日「2020年歴史・時代小説ベスト3」に参加しました

 今年もこの季節がやって来ました。「週刊朝日」の歴史・時代小説ベスト3――昨年までのベスト10から模様替えとなりましたが、ありがたいことに今回も投票に参加&コメントを掲載していただきました。

 今年で12回めとなるこの企画は、文芸評論家や書評家、新聞・雑誌の書評担当者、編集者、書店員ら「本読みのプロ」の方々を対象にアンケートを実施したもの――と書いてみると何だか面映ゆいものがありますが、何はともあれ私もその末席に加えていただいて、今年で4年目となります。

 冒頭に述べたとおり、今までベスト10だったものが、今年から上位3冊まで――そして選外の作品から編集部が注目した4作品を選ぶ形となったこの企画。
 正直なことを申し上げれば、やはり取り上げる作品が少し減ったのはいささか寂しい気もしますが――しかしやはり回答する側にとっては、そして何より一読者としても、一年を締めくくるものとして、大いに楽しみな企画であることは言うまでもありません。


 さてその結果については――これは是非実際にお手にとって見ていただきたいのですが、なるほどと感心したり意外に思ったり、実に興味深く、かつ参考になる結果であることは確かであります。
 そして個人的には――これはちょっと内緒の話ではありますが――普段好き放題に作品を紹介している身にとって、その感覚がどれだけ世間に通じるかを確認する場にもなっているのですが、今年もまずまずだったかな、と少々安心しております。


 さて、ここで終えるのも寂しいので、最後に私のベスト3を記しておきたいと思います。

第3位『紅蓮浄土 石山合戦記』(天野純希 KADOKAWA)
 石山合戦を背景に、本願寺の尖兵である忍びの少女らの姿を通じて、人間の信仰とは、あるべき生とは、を描いた佳品。歴史小説としての物語の厚みはもちろんのこと、エンターテイメントとしても優れた作品となっているのは作者ならではというべきでしょう。
 宗教集団の矛盾や欺瞞を描きつつも、それと同時に、宗教の持つ意味を肯定的に描いてみせるのにも感心させられました。
 このブログでの紹介記事はこちらこちらです。

第2位『まむし三代記』(木下昌輝 朝日新聞出版)
 戦国一の梟雄・斎藤道三がその父から受け継いだ恐るべき武器「国滅ぼし」。その謎が物語を強烈に引っ張る縦糸として機能しつつ、国を医すことと人として生きることの相剋に苦しむ一族として斎藤家の人々の姿を横糸として描く構造の巧みさで、最後の最後まで目が離せない作品でした。
 今年は「国」と「民」「人間」のあるべき姿を描く作品が多く見られましたが、本作もその一つと言うべきでしょう。
 紹介は――いずれ改めて。

第1位『震雷の人』(千葉ともこ 文藝春秋)
 中国は唐代の安史の乱を背景に、大切な人間を奪われた兄妹の波乱に富んだ生き様を描く本作は、「国」の、「民」の、あるいは「人間」のあるべき姿を問いかける作品の中でも大きな収穫の一つと感じます。
 暴と武が荒れ狂う無法の世に苦しむ人々を描きつつも、その中でもなおも人の世を支える「文」の姿には、大きな希望を感じることができました。
 このブログでの紹介記事はこちらこちらです。


 なお、このベストの対象期間は昨年11月から今年の10月までなのですが――締切を過ぎた、即ち来年の対象作品にも、既に大いに気になる作品が登場しており、本当に気の早いお話ですが、今から次回を楽しみにしているところであります。


「週刊朝日」2021年1/1-1/8合併号(朝日新聞出版) Amazon

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週刊朝日「2017年歴史・時代小説ベスト10」に参加しました
週刊朝日「2018年歴史・時代小説ベスト10」に参加しました
「歴史・時代小説ベスト10」に参加しました&今年もありがとうございました。

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2020.01.01

あけましておめでとうございます2020

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 ブログの毎日連続更新も今年で15年を迎える予定です。これからも気を緩めず、毎日少しずつ新しいものを積み上げていきたいと思います。

 昨年は操觚の会の伝奇小説アンソロジーが3冊も刊行されたり、時代伝奇ものも少しずつ、しかし着実に動き出した感もある一年でした(『鬼滅の刃』の大ブレイクも現在進行形であります)。
 正直なところ、昨年は私自身はそれになかなか追いつくことができなかった感があるのですが、今年は少しでも新しい作品を追いかけていけるよう、初心に返って頑張りたいと思います。

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2019.12.31

「歴史・時代小説ベスト10」に参加しました&今年もありがとうございました。

 今年の更新も今日で最後となります。一年間、ありがとうございました。今年も「週刊朝日」の「歴史・時代小説ベスト10」に参加させていただくことができ、無事に一年を締めくくることができました。

 先週発売の「週刊朝日」2020年1月3-10日合併号に掲載された「歴史・時代小説ベスト10」は、文芸評論家や書評家、新聞や雑誌の書評担当者、編集者、書店員など「本読みのプロ」たちに対するアンケートによって選ばれたランキング。おそらくは、今行われている歴史時代小説大賞のランキングでは一番広い層が回答している企画ではないかと思います。

 対象となるのは2018年11月から2019年10月まで刊行された歴史・時代小説、その中から三作品に投票するのですが――たった三作品とはいえ、毎年非常に悩ましいのがこの投票。しかし今年は特に悩みました。
 というのも、私は今年は小説は文庫書き下ろしを中心に読んでいたためで――こうしたランキングはどうしても単行本が中心になるため、さてどうしたものかと頭を抱えてしまったのであります。

 とはいえ、結果としては投票した三作品のうち一作品がランクインし、コメントも掲載していただけたという、私としてはベストに近い結果となったので、ほっと胸をなで下ろしているところです。


 と、私個人の事情はどうでもよいとして、結果として2019年の歴史・時代小説ベスト10は、多くの方にとって(もちろん私にとっても)非常に納得のいく内容になっているかと思います。
 順位についてはちょっと意外に感じた部分もありましたが、10作品としてみれば、なるほど今年はこれ! というべきラインナップですので、ぜひご確認いただき、そしてランクインした作品をご覧いただければと思います。

 何はともあれ、今年もブログは毎日更新を達成することができました。来年の目標については――それはまた明日。

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2019.01.01

あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 おかげさまで昨年も毎日ブログの更新を続けることができました。13年連続更新ですが、今年も気を緩めず一日一日を積み重ねていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 昨年は商業出版の方でも少しずつお仕事をさせていただきましたが、本年はより一層の飛躍の年にしていきたいと思います。まずはブログ以外の場で文章を発表していく場を考えているところです(が、もちろん予定は未定ということで……)。

 それでは、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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2018.01.01

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 昨年もこのブログを毎日更新することができました(12年連続毎日更新!)。また、「入門者向け時代伝奇小説百選」を(なんとか)アップすることができました。本年ももちろん毎日更新を続けていきますので、ご覧いただければ幸いです。
 ちなみに今年は、山田風太郎の忍法帖を一から読み返したい――などと考えております。

 ちなみに商業出版のほうでは、『でんでら国』『くるすの残光 最後の審判』の解説、『俺の嫁が信長の妹』推薦文、「週間読書人」での『日雇い浪人生活録』紹介、「このマンガがすごい! 2018」と週刊朝日「2017年歴史・時代小説ベスト10」のアンケートと、色々と参加させていただきました。

 可能であれば、今年もこの方面でも頑張っていけたらと思います。
 繰り返しとなりますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。



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2016.01.01

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 昨年はこのブログを毎日更新し始めてから十周年を迎えることができました。もちろんこれは通過点に過ぎませんが、これからも一歩一歩着実に積み重ねていきたいと思います。
 その一方で、昨年はちょっと優等生的な視点を意識してしまい、我ながら少々不完全燃焼のところもありました。本年は「自分が面白いと思う作品が(自分にとっては)一番面白い」という初心に返って、自分の好きなものを好きなように好きと言っていきたいと思います。
 まずはその第一歩……というわけではありませんが、本年こそは「入門者向け時代伝奇小説五十選」をアップデートし、「入門者向け時代伝奇小説百選」を公開したいと思います。(と、実は一年前も同じことを言っていたのですが……)
 何はともあれ、本年もよろしくご愛顧のほどお願いいたします。



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2014.01.21

「文庫書き下ろし時代小説」の定義についてあれこれ考えたメモ

 いわゆる「文庫書き下ろし時代小説的な作品」とは何か、というものについて考えてみたいと思います。と、いきなり大上段に振りかぶりましたが、これから述べるのは、きちんとしたデータに基づくものではなく、あれこれ頭を捻っている間に浮かんだイメージを、忘れぬうちにメモしたものであります。

 今では完全に定着し、時代小説シーンで決して無視できぬ存在となった「文庫書き下ろし時代小説」でありますが、その名が示すように、元々は単なる刊行形態を示すものであることは言うまでもありません。そして最近ではその内容も相当に多様化し、私が好んで取り上げるような時代怪異譚で、この形態で刊行されるものも幾つもあります。

 にもかかわらず、「文庫書き下ろし時代小説」(以下、文庫書き下ろしと略します)と言った場合、我々の頭の中には、ある程度共通的なイメージがあるように感じます。
 それは何か――共通的と言いつつ曖昧模糊としたものを掴むために、その中心となるべき主人公のキャラクター…というよりその身分に目を向けてみましょう。

 冒頭で断ったとおり、これはあくまでも私の持っている印象でありますが、文庫書き下ろしの主人公の身分で飛び抜けて多いのは、浪人と町方同心ではありますまいか。

 たとえば書店の文庫書き下ろしが置かれた一角に行って書名を見てみれば、「○○兵衛△△剣」や、「□□同心××帖」というものが――一時期よりは減ったとはいえ――数多く目に付きましょう。
 これはそんな印象に基づくイメージに過ぎませんが――しかしこの両者には、実は二つの共通点があります。

 その一つは、彼らが江戸に(あるいは他の都市に)暮らし、それだけではなく、そこに暮らす庶民の目線に極めて近しい目線を持っていること。
 そしてもう一つは――これは当たり前じゃないかと言われるかもしれませんが――あくまでも彼らが武士という身分であること。この二つであります。

 まとめて言えば、文庫書き下ろしに多い――言い換えれば、多くの読者に受け入れられ、憧れの対象となっているのは、多くの読者がそうであるであろう庶民の目線を持ち、庶民の味方でありつつも、庶民より少し上の(しかし厳然と離れた)階級の人間なのです。

 そこにいるのは、ただ己の気の赴くままに己が殺人剣を振るい美女を抱く超人的な剣豪ではなく、天下の経世のために小を切り捨てても大を取る辣腕を振るう幕吏ではなく、ただ謎を解く快味に退屈を紛らわせることを求める天才的な探偵ではなく――自分たちと近くてちょっと遠い(ちょっと上の)人間なのです。


 閑話休題、文庫書き下ろしの一般的なイメージとは、彼らのような江戸市井に暮らす武士の(戦う力を持ち、身分も上の)主人公たちが、様々な事件を解決する物語…ということになりましょうか。

 もちろん、繰り返し申し上げているように、これはあくまでも私のイメージをまとめたものであって、穴は数多くあることは認めます(特に、決して少なくない職人・料理人・芸術家といったタイプの主人公がここからは漏れています)。

 とはいえ、たとえばこうして大衆小説の主人公像の最新モデルを見ることでその変遷を考えたり、また時代小説史を考える際に文庫書き下ろしの源流が奈辺にあるか考えたりするヒントにはなるのではないか…と考えています。
 そして何よりも、(身も蓋もない言い方をすれば)、今あるいは少し前まで、どのような作品が売れ筋であったのか、そしてそれは何故かということを考えることができるのではないかと感じます。

 いずれにせよ、折に触れてこのメモは見直してみたいと思います。



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2014.01.01

本年もよろしくお願いいたします

 あけましておめでとうございます。
 昨年一年については昨日、一昨日と長々と書かせていただきましたが、色々あったようななかったような…手応えがなかったなどとは間違っても申しませんが、まだまだなにかできたのではないかと考えさせられた一年でした。
 自分が何をしたいのか、自分に何ができるのか、時に原点に戻って考えつつ、前に進んでいきたいと思います。
 まあ、原点というのはただ一つ、少しでも多くの伝奇時代劇を紹介し、伝奇時代劇の楽しさを皆さんと共有することなのですが――
 伝奇時代劇アジテーターとして今年も頑張ります。まずは毎日の更新から…本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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