2020.07.12

8月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 表向きは世の中の動きはだいぶ以前のそれに近づいてきましたが、しかし出版にかかる作業期間を考えればそろそろ大変なのでは、お盆休みもあるし――というこちらの心配は杞憂らしく、しっかりと色々と発売される8月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 そんなわけで点数自体は結構多い8月ですが、ちょっと面白いのは前半に小説、後半に漫画の発売日が固まっていることであります。

 まず文庫の新作では、『臆病同心もののけ退治』(田中啓文 ポプラ文庫)、『吉原水上遊郭 まやかし婚姻譚』(一色美雨季 ポプラ文庫ピュアフル)、『平安・陰陽うた恋ひ小町 言霊の陰陽師』(遠藤遼 宝島社文庫)、『影がゆく 2 悪魔道人』(稲葉博一 ハヤカワ文庫JA)と、時代小説プロパーではないレーベルからの作品が目立ちます
 また、発売が一ヶ月延びたらしい霜島けい『もののけ騒ぎ 九十九字ふしぎ屋商い中(仮)』も楽しみなところです。

 そして復刊・文庫化は、何といっても河出文庫の「山田風太郎傑作選」の室町篇として登場『柳生十兵衛死す』上下巻に注目。また、青柳碧人『彩菊あやかし算法帖 からくり寺の怪』、夏原エヰジ『Cocoon 修羅の目覚め』も文庫化です。
 またこれはノンフィクションですが、加門七海『大江戸魔方陣 徳川三百年を護った風水の謎』の復刊も懐かしいところです。


 一方漫画の方では、以前春頃に発売予定であったものが延期されていた赤名修『賊軍 土方歳三』第1巻、そしてある意味飛び道具の組み合わせである花月仁&奥浩哉『GANTZ:E』第1巻の新登場がやはり注目でしょう。
 その他新登場としては、草川為『年年百暗殺恋歌』第1巻、叶輝『残月、影横たはる辺』第1巻と、少女漫画系の新作があります。

 そのほか、シリーズものの最新巻として鶴淵けんじ『峠鬼』第3巻、石川ローズ『あをによし、それもよし』第3巻、高橋留美子『MAO』第5巻、舞台化に合わせて久々登場の霜月かいり『BRAVE10 暁』はもちろん要チェック。
 また海外を舞台とした作品では、中国もので川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第16巻、星野之宣『海帝』第6巻、名作パスティーシュとして嶋星光壱&島田荘司『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』第2巻を楽しみにしているところです。


 と、点数的には満点というわけではないものの、期待以上のラインナップとなった印象の8月であります。



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2020.06.12

年表掲載のテスト記事

 今日はいつもとちょっと違ってテスト記事です。以前からwikiサイトで掲載している時代伝奇年表を、別の形式で公開できないか――というお話。

 以前から、時代伝奇ものの作中の出来事と、日本と海外の史実の出来事を並べた年表をwikiサイトの方で公開しているのですが、せっかくのwebサイトで、静的な表形式で公開しているのもあまり芸がない――と、何か使えるwebサービスがないか、探していました。

 そこで見つけたのが、Timeline JSというサービス。
 Googleドライブ上のスプレッドシート形式のファイルに、所定の様式でデータを入力すると動的なタイムラインが出来上がるという結構な内容であります。

 具体的に、こちらの年表と同様の内容(ただし、煩雑になりそうなので生没年は除いています)をこのサービスで表示してみると、以下のようになります。

 少々わかりにくいですが、二重カッコの作品タイトルをクリックすると、その作品を紹介したブログ記事に、表紙画像をクリックすると、Amazonの商品ページに飛びます。また、史実の出来事については、Wikipediaの該当ページにリンクしています。


 また、こちらと仕組み上よく似たwebサービスがTHE TIMELINEで、Timeline JSが出来事ごとの表示に力を入れていたとすれば、こちらは一覧形式がメインの印象です。


 ……と、作ってみましたが、いざ動的にしてみても(あるいはグラフィカルにしてみても)そこまで効果はないかなあ、というのが正直な印象。これは試しに作ったのが出来事がばらけている古代のためかもしれませんが、見るのが手間な割りには――という気もいたします。(実はTimeline JSの推奨データ数は20件以下と明記されています)
 というより、記事単独で開けば問題がないのですが、このブログの記事一覧画面から、[続きを表示]をクリックして記事を見ると、Timeline JS版の方は表示がバグるという問題があるようですね。

 じゃあ今回の記事は何なんだ、という話ですが、まあこういうものもある――ということでご勘弁を。
(ちなみにこの年表の掲載、実は差別化のためにnoteの方でやりたかったのですが、noteではinframeが使えるサイトは限られており、表示できなかったのがまた残念)

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2020.06.06

7月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 ようやく何とか宣言が解除になったと思ったらレインボーブリッジが赤くなったりと慌ただしい毎日ですが、書店や図書館が動き出したのは本当に嬉しいことです。そして何よりもこんな中でも本を送り出してくれる方々には感謝しかありません……というわけで7月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 といってもさすがに新刊数は少ないのでは――と思いきや、新刊書籍全体の点数自体はあまり変わっていない印象を受ける7月。もっとも、時代伝奇ものは少ないのですが……

 そんな中の文庫新刊で楽しみなのは、最近ようやくシリーズ第5巻・第6巻が電書で発売された霜島けい『もののけ騒ぎ(仮) 九十九字ふしぎ屋 商い中』。また、上田秀人『聡四郎巡検譚 6 別れの剣(仮)』、白鷺あおい『大正浪漫 横濱魔女学校 2 月蝕の夜の子守歌』も気になるところです。
 復刊の方では、みんなのトラウマ小説、山田風太郎『笊ノ目万兵衛門外へ』が河出文庫から登場であります。

 その他、角川ソフィア文庫の今井秀和『世にもふしぎな化け猫騒動』は、様々な古典に登場する化け猫のエピソードを集めた一冊のようで、猫好きとしては大いに気になります。


 一方、漫画の方では、何といっても先日本当に完結して吃驚した吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第21巻。おそらくラスト3巻、ここからさらに地獄絵図です。
 その他シリーズものの新巻では、戦国ものの梶川卓郎『信長のシェフ』第27巻、出口真人『前田慶次 かぶき旅』第4巻、江戸バイオレンスもの(?)で藤田かくじ『徳川の猿 TOKUGAWA MONKEYS』第2巻、わらいなく『ZINGNIZE』第4巻が登場であります。

 また、これは偶然だと思いますが、諸星大二郎『西遊妖猿伝 西域篇 火焔山の章』第1巻、張六郎『千年狐 干宝「捜神記」より』第4巻、青木朋『天上恋歌 金の皇女と火の薬師』第1巻、倉田三ノ路『アサシン クリード チャイナ』第2巻と、7月は中国ものが豊作。
 その他海外を舞台とした作品では、細川雅巳『逃亡者エリオ』第4巻・第5巻と同時刊行で惜しくも完結です。


 というわけで、点数は少なくとも、ちゃんと刊行されるだけでもありがたいお話。きちんと読んでいきたいと思います。



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2020.05.16

6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 人類史上初めて――というのも大袈裟ではないくらい(大袈裟)外出しなかったゴールデンウィークも終わりました。日常と非日常が渾然とした毎日が続きますが、それだからこそ純然たる非日常の世界に遊びたい――というわけで、6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 しかしこのご時世、出版関係は色々と大変なのでは――と心配してしまうのですが、6月はそれなりに新刊も多く一安心。

 文庫小説では、まず廣嶋玲子の人気シリーズもついに二桁の大台に突入の『妖怪の子預かります 10 千弥の秋、弥助の冬』が楽しみなところ。
 また、ハヤカワ時代ミステリ文庫の倉本由布『寄り添い花火 薫と芽衣の事件帖』、冬月剣太郎『陰仕え 石川紋四郎 2 掟破り』と刊行が続きます。

 その他、内容は不明ですが作者的に期待の三好昌子『むじな屋語蔵 世迷い蝶次』、文豪ブームもここまで来た!?の田中啓文『文豪宮本武蔵』も要チェックです。

 一方、文庫化・再刊では何と言っても今村翔吾『童の神』。平安伝奇の力作が早くも文庫化です。
 ほかにも、宮部みゆき『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』、柴田錬三郎『眠狂四郎虚無日誌』上下巻と新旧の名作が並びますが――驚かされるのは横田順彌『幻綺行 完全版』。単行本未収録作品も加えた完全版とのことです。

 また、日本文藝家協会『時代小説 ザ・ベスト2020(仮)』も要チェックでしょう。
 もう一つ、これは個人的な趣味の範疇ですが、私が最も愛する古典ホラー作家、M・R・ジェイムズの作品集が南條竹則訳で登場する『消えた心臓/マグヌス伯爵 好古家の怪談集』は非常に楽しみです。


 そして漫画の方では、野田サトル『ゴールデンカムイ』第22巻と山口貴由『衛府の七忍』第9巻が大いに楽しみなところ。
 そのほかにも賀来ゆうじ『地獄楽』第10巻、さいとうちほ『輝夜伝』第5巻、皆川亮二『海王ダンテ』第10巻と、数は多くないものの、注目作品の最新巻が並びます。

 また、完結作品では吉川景都『鬼を飼う』第7巻と、(5月発売予定だった)伊藤正臣『恋とマコトと浅葱色』第3巻が刊行。寂しいですが結末を見守りたいと思います。


 というわけで、来月も虚構を武器に現実に立ち向かいたいと思います。



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2020.04.12

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 本来であれば新生活の始まりやゴールデンウィークに向けて、期待で胸膨らませているこの時期ですが、世の中はいま大変な状況に……。それでも、どこにいても、書物の中で空想の翼を広げることはできるはず。そんな気持ちを込めて、5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 さて、幸いというべきでしょう、5月は文庫小説・漫画ともにかなりの豊作。仮に表に出られないとしても、読む本がないと困ることはないでしょう。

 まず文庫小説で注目は、何と言ってもシリーズ第2弾の武内涼『信州吸血城 源平妖乱』。タイトルだけで伝奇者にはグッと来るではありませんか。
 その他、そろそろシリーズクライマックスか? の瀬川貴次『ばけもの好む中将 9 真夏の夜のゆめまぼろし(仮)』、シリーズ第2弾の真堂樹『帝都妖怪ロマンチカ 狐火の火遊び(仮)』が注目です。

 また、文庫化・復刊の方では、西條奈加『猫の傀儡』、上田秀人『決定版 勘定吟味役異聞 2 熾火』、矢野隆『乱』、宮本昌孝『武者始め』とかなりの充実ぶり。
 さらに映画『燃えよ剣』公開合わせでしょうか、葉室麟ほか『決戦! 新選組』と細谷正充『時代小説傑作選 土方歳三がゆく(仮)』と、新選組関連のアンソロジーが並ぶのも嬉しいところであります。


 そして新選組の勢いは漫画の方でもさらに盛んで、第1話の時点で度肝を抜かれる赤名修『賊軍 土方歳三』第1巻をはじめとして、黒乃奈々絵『PEACE MAKER鐵』第17巻、伊藤正臣『恋とマコトと浅葱色』第3巻(最終巻)と登場。

 さらにその他の単行本最新巻も、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第20巻をはじめとして、原哲夫『いくさの子 織田三郎信長伝』第14巻、石川優吾『BABEL』第6巻、楠桂『鬼切丸伝』第11巻、小山ゆう『颯汰の国』第4巻、高橋留美子『MAO』第4巻、吉川景都『鬼を飼う』第6巻とえらい勢いで並びます。

 さらに海外ものは川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第15巻、大西実生子『フェンリル』第2巻、細川雅巳『逃亡者エリオ』第3巻とこちらもかなりのラインナップであります。


 この補給物資で心の元気をつけて、この先も頑張りたいと強く思う次第です。


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2020.03.08

4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 折角春目前という時期なのに、何かと騒々しい今日この頃。あまり出歩けないというのであれば、せめて屋内で読書を――というわけで、4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 ……と言いたいところですが、日頃の恐れがついに現実になってしまったか、非常にアイテム数が少ない4月。まさか昨今の騒動の影響とは思いませんが、非常に厳しい状況です。

 まず文庫小説ですが――その新作は仁志耕一郎『按針【あんじん】』、遠藤遼『平安後宮の薄紅姫 物語愛でる女房と晴明の孫』といったところ。
 その他、アンソロジーでは二階堂黎人編『御城の事件〈西日本編〉』が気になります(なお、先月取り上げ損ねましたが、『御城の事件〈東日本編〉』は3月発売であります)。

 一方、文庫化・復刊では、何と言っても鳴神響一『エスパニアのサムライ 天の女王』。エスパニアを舞台に、元・支倉使節団の侍二人が痛快な活劇を繰り広げる、ぜひ今読んでいただきたい名品です。
 その他は上田秀人『決定版 勘定吟味役異聞 一 破斬』がありますが――やはり少ない。


 一方漫画の方では鳥羽亮の『必殺剣二胴』の漫画化である高瀬理恵『暁の犬』第1巻が何と言っても注目。
 その他、出口真人『前田慶次 かぶき旅』第3巻、陶延リュウ『無限の住人 幕末ノ章』第2巻、殿ヶ谷美由記『だんだらごはん』第6巻、硝音あや『憑き神とぼんぼん』第3巻があり、海外ものではスエカネクミコ『ベルサイユオブザデッド』第4巻、瀬下猛『ハーン 草と鉄と羊』第12巻と発売されますが――やはり少ない。

 まさか読む本まで備蓄する必要があるとは、というのはさすがによろしくない表現かもしれませんが……



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2020.02.09

3月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年も1/12があっという間に過ぎ、そして(暖冬とはいえ)まだまだ寒さが続く中、少しずつ咲き始めた様々な花の姿に、春も遠くないことが感じられます。というわけで春も間近な3月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 今年に入ってから今一つ少ないアイテム数ですが、残念ながらそれは3月も同様。しかし(特に文庫小説は)少しずつ復調してきたようにも感じられます。

 そこでまず注目すべきは、PHP文芸文庫のアンソロジー『もののけ〈怪異〉時代小説傑作選』。編者が編者だけに安定した――いや高いクオリティのPHP文芸文庫の時代小説アンソロジーですが、今回は怪異がテーマだけに、注目しないわけにはいきません。

 また新作の方では、宮本昌孝『武商諜人』と赤神諒『北前船用心棒 赤穂ノ湊 犬侍見参』が気になるところ。特に後者は、これまで歴史小説を中心に活躍してきた新鋭による文庫書き下ろし時代小説ということで、何が飛び出してくるのか期待であります。
 また、最近とみに点数が増えてきたライト文芸、キャラクター小説では、金子ユミ『千手學園少年探偵團 図書室の怪人』、須垣りつ『吉原妖鬼談』、道草家守『帝都コトガミ浪漫譚 勤労乙女と押しかけ従者』が登場と、勢いが感じられます。

 そして復刊の方では、なんとなんとの柏田道夫『桃鬼城伝奇(仮)』が文庫化。また、岡田鯱彦の名作『薫大将と匂の宮』も、未読の方はぜひ。


 漫画の方は、新登場はないものの、賀来ゆうじ『地獄楽』第9巻、野田サトル『ゴールデンカムイ』第21巻、たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記 博多編』第2巻、久正人『カムヤライド』第3巻と、続巻を楽しみにしていた作品が並びます。
 さらに永尾まる『猫絵十兵衛 御伽草紙』第21巻、梶川卓郎『信長のシェフ』第26巻、星野之宣『海帝』第5巻、士貴智志『どろろと百鬼丸伝』第3巻なども要チェックであります。

 そしてアンソロジーの方では、「サムライねこぱんち 花の陣」が登場。いうまでもなくあの「ねこぱんち」誌からの派生ですが、さて町人主体(?)の「お江戸ねこぱんち」とどのように差別化を図ってくるのか。楽しみなところです。


 ちなみに今回はGoogleカレンダーに入力するのにこちらで紹介されているGoogleスプレッドシートのスクリプトを使いました。これまで一件一件登録していたのが何だったんだ――と愕然とするほど便利でした……



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2020.01.11

2月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 本当に、本当に毎年言っている気がしますが、楽しかった正月休みもあっという間に終わってしまい――今年は特に長かったのに!――絶望的な気分の今日この頃。もう楽しみはこれだけですよ――というわけで、2月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 と言ったものの、特に文庫小説はかなり点数の少ない2月。
 児童文学を中心に八面六臂の活躍を見せる廣嶋玲子の江戸時代もの『失せ物屋お百』、昨年以来の快進撃が今年も続きそうな三好昌子『虚神(仮)』、基本設定だけで驚かされる白鷺あおい『シトロン坂を登ったら 大正浪漫 横濱魔女学校』、そして同じく大正もの待望の続編である小松エメル『銀座ともしび探偵社』第2巻――新作はこれくらいであります。

 その他、文庫化では木下昌輝の名品『敵の名は、宮本武蔵』、このタイミングでの文庫化にちょっと驚いた篠原悠希『天涯の楽土』、文庫化も残すところ2巻の仁木英之『神仙の告白 旅路の果てに 僕僕先生』がありますが、こちらも少々寂しいところです。


 一方、漫画の方は、もうとんでもないヒットとなった吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第19巻をはじめとして、音中さわき『明治浪漫綺話』第1巻、灰原薬『応天の門』第12巻、碧也ぴんく『星のとりで 箱館新戦記』第4巻と発売されますが――こちらもちょっと少なめ。

 むしろ海外を舞台とした作品の方が元気よく、中国ものでは川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第14巻、張六郎『千年狐』第3巻が、そして欧州ものでは細川雅巳『逃亡者エリオ』第2巻、鬼頭えん『地獄の釜の蓋を開けろ マビノギオン偽典』第3巻、皆川亮二『海王ダンテ』第9巻が楽しみなところであります。

 また復刊では横山光輝『仮面の忍者 赤影《オリジナル完全版》』第2巻のほか――なんと伊藤悠『面影丸』新装版が登場。これは嬉しい驚きです。


 なお、2月には『MARVEL×少年ジャンプ+ SUPER COLLABORATION』も発売されるのですが――このブログとは無縁ではない時代を舞台としたあの問題作も収録されるのでしょう。あのものすごい破壊力のオチのあれが……



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2019.12.09

2020年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 まだ実感は全く湧きませんが、いよいよ来月は一月。新しい年の始まりであります。来年も良い本をたくさん読みたいもの、その手始めに一月の新刊は――というわけで、2020年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 といっても、新年早々、いきなり少々寂しい状況の1月。
 そんな中でも文庫小説で最も注目は、仁木英之『魔王の子、鬼の娘』と築山桂『左近 浪華の事件帳』第4巻でしょう。前者はおそらくアンソロジー『妙ちきりん』に掲載された作品の長編版、後者はシリーズ復活第2弾と、どちらも楽しみな作品であります。

 その他の新作としては、堀川アサコの変格ファンタジー『仕掛け絵本の少女 鬼と光君』と、快調に巻を重ねる上田秀人『聡四郎巡検譚 5 急報(仮)』でしょうか。
 また伝奇ものではありませんが、注目のレーベル・ハヤカワ時代ミステリ文庫からは、誉田龍一『よろず屋お市 深川事件帖 2 親子の情』と新美健『六莫迦記 これが本所の穀潰し』が登場。さらに乾緑郎『機巧のイヴ 帝都浪漫篇』は、早くもシリーズ第3弾であります。

 そして文庫化では、待望の夢枕獏『ヤマンタカ 大菩薩峠血風録』が上下巻で登場。谷津矢車『信長様はもういない』、輪渡颯介『欺きの童霊 溝猫長屋 祠之怪』も要チェックです。


 一方、漫画の方では――ちょっと驚いたのが、嶋星光壱『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』第1巻。島田荘司の作品がいま漫画化であります。

 その他、『竜侍』第2巻、『幕末イグニッション』第2巻と忠見周の時代ものが同時発売。ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』第3巻、小山ゆう『颯汰の国』第3巻も大いに楽しみなところですが――12月の異常なラッシュぶりに比べると、注目の作品は少ないというのが正直なところであります。


 一月の間、このほかに何を読むか――いきなり悩まされることになりそうです。


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2019.11.10

12月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 気がつけばめっきり寒くなって、今年もあと二ヶ月弱というのを嫌でも感じさせられる時期となりました。この発売スケジュールも、今年は残すところあと一回。寂しいところですが、一年の締めくくりに相応しいアイテム数であります。というわけで、12月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 と言いつつ、文庫小説についてはちょっと控えめな12月。まず目に付くのは、霜島けい『ぬりかべの涙 九十九字ふしぎ屋 商い中(仮)』(しかし前作の電子版はいつになるのか……)、廣嶋玲子『妖怪の子預かります 9 妖たちの祝いの品は』と、好調の妖怪時代小説シリーズの最新作であります。
(なお、『妖怪の子預かります』は、森野きこりによる漫画版第2巻も同時刊行)

 その他、シリーズ二ヶ月連続刊行となった山田正紀『大江戸ミッション・インポッシブル 幽霊船を奪え』や、仁木英之『鉄舟の剣 幕末三舟青春録』、太田満明『光秀夢幻』(大河ドラマ合わせの光秀ものも増えてきました)などが気になるところ。
 また、新鋭・大塚已愛の西洋伝奇活劇『ネガレアリテの悪魔』の第2弾は必読でしょう。


 ……と、小説はこのくらいなのですが、漫画の方がもの凄い分量。

 何しろ、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第18巻、賀来ゆうじ『地獄楽』第8巻、野田サトル『ゴールデンカムイ』第20巻、山口貴由『衛府の七忍』第8巻と、一作だけでも濃い作品の最新巻がズラリ。

 そのほかにも唐々煙『煉獄に笑う』第11巻、石川優吾『BABEL』第5巻、原哲夫『いくさの子 織田三郎信長伝』第13巻、楠桂『鬼切丸伝』第10巻と戦国もののつるべうちの上に、忠見周『竜侍』第2巻、寺沢大介『ミスター味っ子 幕末編』第4巻、伊藤正臣『恋とマコトと浅葱色』第2巻と、異色作が並ぶのですからたまりません。

 海外もの(?)でも、響ワタル『琉球のユウナ』第4巻、百地元『黒狼』第3巻(最終巻というのが残念!)、細川雅巳『逃亡者エリオ』第1巻と注目の作品が並びます。

 その他、歴史ものではやはり大河ドラマに合わせて重野なおき『明智光秀放浪記』が登場。復刊では横山光輝『仮面の忍者赤影 《オリジナル完全版》』第1巻が――と、とにかく圧倒される量の新刊が刊行されることになります。


 何かと慌ただしい年末ですが、本を読む時間はきっちり確保しておかなくては――と覚悟を決めざるを得ない、12月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。



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