2022.06.12

7月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 突然10℃も気温が上下したり、フォーティアン現象みたいな勢いで雹が降ったりと大変な日々が続きますが、なんだかんだで今年ももう折り返し地点。時の流れるスピードに驚きつつ、本の発売日がすぐ来るのはまあ嬉しいかなということで、7月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 と、いきなりどんよりするお話ですが、7月は時代伝奇関連の(関連がありそうな)文庫小説の刊行点数が極端に少ない状況です。

 新刊では、作者の講談社文庫での新シリーズである『武商繚乱記 1 戦端』(上田秀人)一点。
 復刊では『若さま同心 徳川竜之助 10 風神雷神』〈新装版〉(風野真知雄)一点。

 もう一点、以前二分冊で刊行されていたものが合本・索引までついたという『完本 妖異博物館』(柴田宵曲)も楽しみですが――以上です。


 と、小説の方は非常に寂しいのですが、漫画は結構な点数がまとまって刊行されるのが大きな救いです。
 新登場では何と言っても期待のシリーズ第3弾である『黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ』第1巻(藤田和日郎)、あのノリで今度は新選組を描く『新選組といっしょ』第1巻(大羽快)、名もない雑兵の生き残りグルメ四コマ(?)『雑兵めし物語』第1巻(重野なおき)、平安ものノベルの漫画化『平安とりかえ物語 居眠り姫と凶相の皇子』第1巻(大島幸也&山本風碧ほか)などが並びます。

 そしてシリーズものの最新巻は、いよいよ残すところ2巻となった『ゴールデンカムイ』第31巻(野田サトル)、今度は藤堂平助が出陣の『ツワモノガタリ』第2巻(細川忠孝&山村竜也)をはじめ、楽しみな作品が並びます。

 また時代順に並べれば――『輝夜伝』第10巻(さいとうちほ)、『いくさの子 織田三郎信長伝』第19巻(原哲夫&北原星望)、『信長の忍び』第19巻(重野なおき)、『信長のシェフ』第32巻(梶川卓郎)、『前田慶次 かぶき旅』第10巻(出口真人&原哲夫ほか)、『暁の犬』第4巻(高瀬理恵&鳥羽亮)、『GANTZ:E』第4巻(花月仁&奥浩哉)、『獣医者正宗捕物帳』第3巻(逢坂みえこ)、単行本版『あおのたつき』第5巻(安達智)、『猫奥』第5巻(山村東)、『警視庁草紙 風太郎明治劇場』第3巻(東直輝&山田風太郎ほか)、『岩元先輩ノ推薦』第4巻(椎橋寛)、『明智小五郎回顧談』上下巻(今野直樹&平山雄一)と相当な点数であります。


 また、『VSルパン』第6巻(さいとうちほ&モーリス・ルブラン)も登場。同日発売の『獣医者正宗捕物帳』第3巻と、ルパンとホームズが並ぶことに……


 とりあえず7月は漫画読みの月になりそうです。


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2022.05.04

6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年ももう1/3が過ぎてしまったという事実に愕然としている間にゴールデンウィークが始まり、5月もあっという間に終わりそうな勢いです。来月は祝日がない月というだけで挫けそうですが、せめて新刊に希望を託したい――というわけで6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 と、希望を託すと言っておいてなんですが、実はかなり発売点数が少ない6月。文庫新刊では、ある意味里帰り感のある作者の『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(乾緑郎 宝島社文庫)くらいではないでしょうか。
 一方、文庫化・再刊では、『黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続』(宮部みゆき KADOKAWA角川文庫)のほか、おそらく徳間の復刊レーベルからいま出さずにいつ出すという気もするアイヌ・幕末・西部伝奇『カムイの剣』第1巻(仮)(矢野徹 徳間文庫)が刊行。またヨコジュンの中村春吉シリーズ最後の一冊、『日露戦争秘話 西郷隆盛を救出せよ』(横田順彌 竹書房文庫)もついに登場です。
 そのほか、『化物蝋燭』(木内昇 朝日新聞出版朝日文庫)、『おらんだ左近(仮)』(柴田錬三郎 集英社文庫)、『時代小説 ザ・ベスト2022(仮)』(日本文藝家協会 集英社文庫)などがあります。

 しかし個人的にイチオシは、安史の乱を背景に大切な人を喪った兄妹の数奇な運命を描く『震雷の人』(千葉ともこ 文春文庫)――既にオープンになっているように、私が解説を担当しているから言うわけではありませんが(いやそれもものすごくありますが)、単行本版から相当量の加筆修正が行われた本作、より胸に刺さる内容となっておりますので、ぜひご覧いただければと思います。


 そして漫画の方ですが、残念ながらかなり点数はさらに少ないというのが正直なところ。
 五稜郭決戦から地獄行き列車突入の『ゴールデンカムイ』第30巻(野田サトル 集英社ヤングジャンプコミックス)、地獄展開と野球編という振り幅がありすぎる『カムヤライド』第7巻(久正人 リイド社乱コミックス)のほかは、『逃げ上手の若君』第6巻(松井優征 集英社ジャンプコミックス)、『柳生裸真剣』第2巻(永井豪とダイナミックプロ 小学館ビッグ コミックス〔スペシャル〕)、『青のミブロ』第3巻(安田剛士 講談社コミックス)、『MAO』第13巻(高橋留美子 小学館少年サンデーコミックス)あたりが目につくくらいです。

 また、武侠ものとしては、『剣仙ヒョウ局 ケンセンヒョウキョク』第1巻(真じろう&深見真 スクウェア・エニックスビッグガンガンコミックス)が、舞台こそ架空の中華風世界ではありますが、原作者が原作者だけに気になるところです。


 というわけで5月から打って変わって点数が少ない6月、過去作も投入して頑張りたいと思います……


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2022.04.10

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 桜が咲いたと思ったら震えるほど寒くなったり、落ち着かない陽気が続きますが、そうこうしているうちに4月に入り、もう少し頑張ればゴールデンウィーク。連休中は新刊が出ないので少々寂しいですが、しかしその分短い間に大量の新刊が――というわけで、5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 例年、平日が少ない分新刊の点数が心配になる5月なのですが、これが実は相当な点数。特に文庫小説は期待の作品が少なくありません。

 まず何と言っても注目は『貸し物屋お庸謎解き帖 桜と長持』(平谷美樹 大和書房だいわ文庫)。白泉社招き猫文庫で展開されていたシリーズの復活編である本作、個人的には嬉しくて仕方がありません。
 そのほかついに完結の『元禄八犬伝 完結編(仮)』(田中啓文 集英社文庫)はもちろんのこと、『いい湯じゃのう 3 吉宗のご落胤』(風野真知雄 PHP文芸文庫)も楽しみなところです。

 その他の新作では『あやかし斬り 千年狐は綾を解く』(霜月りつ 小学館文庫)、『Cocoon 京都・不死篇―蠢―』(夏原エヰジ 講談社文庫)、『日雇い浪人生活録』第13巻(上田秀人 角川春樹事務所時代小説文庫)、『謀聖 尼子経久伝 風雲の章』(武内涼 講談社文庫)が注目です。
 また、文庫化・復刊では『決戦!賤ヶ岳』(天野純希、木下昌輝ほか 講談社文庫)、『若さま同心 徳川竜之助 9 弥勒の手』〈新装版〉(風野真知雄 双葉文庫)、『天海の秘宝』上下巻(夢枕獏 徳間文庫)があります。


 また、漫画の方で、新登場では何といっても幕末最強決定戦の『ツワモノガタリ』第1巻(細川忠孝&山村竜也 講談社ヤンマガKCスペシャル)がイチオシ。『勘定吟味役異聞』の続編である『御広敷用人 大奥記録』第1巻(かどたひろし&上田秀人 光文社)も(『勘定吟味役異聞』と並行して連載というユニークなスタイルも含めて)注目です。

 また、続刊の方では『くだんのピストル』弐(山崎峰水&大塚英志 KADOKAWA角川コミックス・エース)、『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚・北海道編』第7巻(和月伸宏&黒碕薫 集英社ジャンプコミックス)、『~異伝・絵本草子~ 半妖の夜叉姫』第2巻(椎名高志&高橋留美子ほか 小学館少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)が楽しみなところです。
 さらに『煉獄に笑う』第14巻(唐々煙 マッグガーデンコミック Beat'sシリーズ)はこれで堂々完結であります。

 そのほかの新刊も、『アンゴルモア 元寇合戦記 博多編』第6巻(たかぎ七彦 KADOKAWA角川コミックス・エース)、『新九郎、奔る!』第10巻(ゆうきまさみ 小学館ビッグ コミックス〔スペシャル〕)、『颯汰の国』第11巻(小山ゆう 小学館ビッグ コミックス)、『あおのたつき』第4巻(安達智 コアミックスゼノンコミックス BD)、『明治浪漫綺話』第5巻(音中さわき KADOKAWAあすかコミックスDX)、『ビジャの女王』第2巻(森秀樹 リイド社SPコミックス)とかなりの充実ぶりです。


 辛い連休明けも、これで頑張れそうです。


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2022.03.12

4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 まだ寒い日もありますが、桜の芽も膨らみ、もう春は目前といったところ。そして新学期・新年度の始まりですが――まあ何よりも楽しみなのは新刊というわけで、4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 その4月は、新刊の数はそこそこ多めという印象。まず文庫新刊では、上田秀人の新シリーズ『隠密鑑定秘禄 1 退き口』(徳間文庫)がまず気になるところ。ちなみに上田作品としては漫画ですが『勘定吟味役異聞』第11巻(かどたひろしリイド社SPコミックス)も登場です。

 また、『髪追い 古道具屋 皆塵堂』(輪渡颯介 講談社文庫)、『晴明の事件帖 賀茂祭と道真の怨霊』(遠藤遼 角川春樹事務所ハルキ文庫)、『唐国の検屍乙女』(小島環 講談社タイガ)が楽しみなところです。
 その他、『鬼哭の剣』(進藤玄洋 早川書房ハヤカワ文庫JA)、『おんな与力 花房英之介』第4巻(鳴神響一 双葉文庫)、文庫化の『八本目の槍』(今村翔吾 新潮文庫)も要チェックでしょう。

 また、『ギフト 異形コレクション53(仮)』(井上雅彦 光文社文庫)も、何が含まれているかわからないだけに楽しみなところです。


 一方、漫画の方では、新登場の『くだんのピストル』第1巻(山崎峰水&大塚英志 KADOKAWA角川コミックス・エース)、いよいよ最終章突入の『ゴールデンカムイ』第29巻(野田サトル 集英社ヤングジャンプコミックス)、早くも第2巻登場の『警視庁草紙 風太郎明治劇場』第2巻(東直輝&山田風太郎ほか 講談社モーニングKC)が、何と言っても楽しみなところであります。

 そして『瀧夜叉姫 陰陽師絵草子』第3巻(伊藤勢&夢枕獏 KADOKAWAヒューコミックス)、『逃げ上手の若君』第5巻(松井優征 集英社ジャンプコミックス)、『ワールドイズダンシング』第4巻(三原和人 講談社モーニングKC)、『太陽と月の鋼』第4巻(松浦だるま 小学館ビッグ コミックス)、『青のミブロ』第2巻(安田剛士 講談社コミックス)、『無限の住人~幕末ノ章~』第6巻(陶延リュウ&滝川廉治ほか 講談社アフタヌーンKC)、『明治ココノコ』第3巻(坂ノ睦 小学館ゲッサン少年サンデーコミックス)と、かなりの点数が刊行されます。
(戦国ものがないのが意外ですが……)

 また、中国ものでは『千年狐 ~干宝「捜神記」より~』第7巻(張六郎 KADOKAWAMFコミックス フラッパーシリーズ)、『天上恋歌 ~金の皇女と火の薬師~』第5巻(青木朋 秋田書店ボニータ・コミックス)があります。


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2022.02.14

3月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 何だか大変なことになっているうちにもの凄い勢いで正月が過ぎ、一月も終わってもう二月に突入、来月はもう年度末――と社会人ならではの絶望感を味わっているところですが、しかし来るのは期末だけではなくたのしい新刊も――というわけで、3月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 そんな3月ですが、ちょっと面白いことに平安ものの新作に楽しみな作品が並びます。
 何よりも久々の新刊である『ばけもの好む中将 11 秋草尽くし(仮)』(瀬川貴次 集英社文庫)に始まり、先日の『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚』もたのしかった峰守ひろかずの『今昔ばけもの奇譚 五代目晴明と五代目頼光、宇治にて怪事変事に挑みし事』(ポプラ文庫ピュアフル)、そしてここのところ平安ものを矢継ぎ早に発表している遠藤遼『晴明の事件帖 消えた帝と京の闇』(角川春樹事務所ハルキ文庫)と、注目の作品揃いです。

 また衝撃のシリーズ第2弾『いい湯じゃのう 2 将軍入湯』(風野真知雄 PHP文芸文庫)のほか、『千手學園少年探偵團 また会う日まで』(金子ユミ 光文社文庫)――ん、このタイトルは?――などが気になるところです

 一方、文庫化・復刊では、何といっても『きたきた捕物帖』(宮部みゆき PHP文芸文庫)に注目。また、室町伝奇の『幽玄の絵師 百鬼遊行絵巻』(三好昌子 新潮文庫)、マルコ・ポーロを主人公にした痛快なホラ話ミステリ『百万のマルコ(仮)』(柳広司 集英社文庫)も要チェックでしょう。


 一方、漫画の方はシリーズものの最新巻のみとちょっと寂しい状況。以下、舞台となる時代順に並べれば――
 『峠鬼』第5巻(鶴淵けんじ KADOKAWAハルタコミックス)、『童の神』第4巻(深谷陽&今村翔吾 双葉社アクションコミックス)、『前田慶次 かぶき旅』第9巻(出口真人ほか コアミックスゼノンコミックス)、『ZINGNIZE』第7巻(わらいなく 徳間書店リュウコミックス)、『あおのたつき』第3巻(安達智 コアミックスゼノンコミックスBD)
、『彦斎と象山~剣術抄~』第2巻(とみ新蔵 リイド社SPコミックス)、『賊軍 土方歳三』第6巻(赤名修 講談社イブニングKC)、『MAO』第12巻(高橋留美子 小学館少年サンデーコミックス)、『岩元先輩ノ推薦』第3巻(椎橋寛 集英社ヤングジャンプコミックス)

 あ、すみません、結構ありましたね。これでなんとか年度末も頑張って過ごせそうです……(『あおのたつき』書籍版は順調に刊行が続いて何よりです)


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2022.01.11

2月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 悪意があるとしか思えない配置の暦で、あっという間に年末年始のお休みも終わったと思いきや、早くも2月の予定が発表されました。正月気分もあっさり吹っ飛ぶ時間の流れの速さですが、この先の新刊はやっぱり気になる――というわけで、2月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 言うまでもなく他の月よりも短い2月ですが、今年の2月に発売されるアイテムはかなりの充実ぶりであります。

 まず文庫小説に目を向ければ、何といっても気になるのは今乗りに乗っている作者のバトルロワイヤルもの(?)の『イクサガミ 天』(今村翔吾 講談社文庫)。
 また、『平安姫君の随筆がかり 1 清少納言と今めかしき中宮』(遠藤遼 講談社タイガ)、『六莫迦記 いつの間にやら夜明けぜよ』(新美健 ハヤカワ文庫JA)も気になるところです。

 一方で大いに印象に残るのは、上田秀人の活躍ぶり。元々ほぼ月刊体制の作者ではありますが、2月は『勘定侍 柳生真剣勝負 5 奔走』(小学館文庫)『辻番奮闘記 4 渦中』(集英社文庫)と新作2点(特に後者は二年ぶりの続編)に加えて、『大奥騒乱 伊賀者同心手控え』(徳間文庫)の新装版、歴史小説ですが『孤闘 立花宗茂』(中公文庫)と並びます。


 その他、文庫化・復刊では『宿神』第3巻・第4巻(夢枕獏 徳間文庫)、新装版『君の名残を』上下巻(浅倉卓弥 宝島社文庫)、『炯眼に候』(木下昌輝 文春文庫)が要チェックです。

 一方、漫画の方もかなりの点数が刊行されます。
 その中でもやはり最も気になるのは、『警視庁草紙 風太郎明治劇場』第1巻(東直輝&山田風太郎 講談社モーニングKC)。いままで漫画化されていなかったのが不思議なくらいであります。

 その他、新登場は戦国ものの『ヤヌス~鬼の一族~』第1巻(琥狗ハヤテ 芳文社コミックス)、幕末ものの『青のミブロ』第1巻(安田剛士 講談社コミックス)、『彦斎と象山~剣術抄~』第1巻(とみ新蔵 リイド社SPコミックス)、『くだんのピストル』第1巻(山崎峰水&大塚英志 KADOKAWA角川コミックス・エース)、海外ものでは『楊家将奇譚』第1巻(有谷実&井上実也 KADOKAWAフロースコミック)、『ビジャの女王』第1巻(森秀樹 リイド社SPコミックス)と多士済済であります。

 そのほか、シリーズの最新巻では『平安あかしあやかし陰陽師』第2巻(こはく&遠藤遼ほか 白泉社花とゆめコミックス)、『輝夜伝』第9巻(さいとうちほ 小学館フラワーCアルファ)、『どろろと百鬼丸伝』第6巻(士貴智志&手塚治虫 秋田書店チャンピオンREDコミックス)、『信長のシェフ』第31巻(梶川卓郎 芳文社コミックス)、『壬生の狼、猫を飼う~新選組と京ことば猫~』第2巻(篠原知宏 スクウェア・エニックスガンガンコミックスONLINE)、『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第22巻(川原正敏 講談社コミックス月刊マガジン)、『爆宴』第5巻(士貴智志&イダタツヒコ 講談社シリウスKC)とこれまたかなりの点数。


 最初に述べたとおり、いつもより少ない日数で、いつもに負けない新刊が並ぶ来月であります。


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2021.12.13

2022年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 ついに2021年も終わり、2022年も目前。今年は公私にわたって色々ありましたが、来年は良いことばかりあってほしいものです。まずは面白い本から――というわけで、2022年最初の月、1月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 まず文庫小説で気になるのは、『いい湯じゃのう 一 お庭番とくノ一』(風野真知雄 PHP研究所PHP文芸文庫)。タイトルだけでは何だかわかりませんが、徳川吉宗を中心とした時代ミステリ&活劇の模様。風野作品で吉宗というと、大抵悪役の印象ですが――さて。同じ風野真知雄作品では、『那須与一の馬 奇剣三社流 望月竜之進』(光文社文庫)も刊行されます。
 また新刊では、久々にシリーズ登場の『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 凍月の眠り』(平谷美樹 大和書房だいわ文庫)が何より楽しみなところです。その他、『惣目付臨検仕る 3 謀叛(仮)』(上田秀人 光文社文庫)
、『連理の宝 Cocoon外伝』(夏原エヰジ 講談社文庫)、『満鉄探偵 欧亜急行の殺人』(山本巧次 PHP研究所PHP文芸文庫)が注目でしょうか。

 一方、文庫化・復刊では、まず何よりも『空貝 村上水軍の神姫』(赤神諒 講談社文庫)と『雑賀のいくさ姫』(天野純希 講談社文庫)の戦国美少女活劇(?)二作に注目。どちらも力一杯お薦めできる作品です。
 その他、『宿神』第1巻・第2巻(夢枕獏 徳間文庫)、『ちえもん』(松尾清貴 小学館文庫)、『白霧学舎 探偵小説倶楽部』(岡田秀文 光文社文庫)と個性的な作品が並びます。


 一方、漫画の方ではなんといってもあまりに豪華なコラボレーションに誰もが仰天した『~異伝・絵本草子~ 半妖の夜叉姫』第1巻(椎名高志&高橋留美子ほか 小学館少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)。本家(?)の『MAO』第11巻(高橋留美子 小学館少年サンデーコミックス)も発売です。

 その他注目は、第1巻も好評だった『あおのたつき』第2巻(安達智 コアミックスゼノンコミックス BD)をはじめ、『逃げ上手の若君』第4巻(松井優征 集英社ジャンプコミックス)、『ワールド イズ ダンシング』第3巻(三原和人 講談社モーニングKC)、『猫奥』第4巻(山村東 講談社モーニングKC)、『星のとりで~箱館新戦記~』第6巻(碧也ぴんく 新書館ウィングス・コミックス)などなど。

 なお、『ますらお 秘本義経記 波弦、屋島』第5巻(北崎拓 少年画報社YKコミックス)と『フェンリル』第4巻(大西実生子&赤松中学 スクウェア・エニックスビッグガンガンコミックス)は、おしくもこの巻で完結です(『ますらお』はまあ予定通りでしょうか)。


 1月は文庫小説と漫画、どちらもそれなりの点数が発売されそうで、嬉しい限りです。


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2021.11.08

「妖異の世界史」公開

 以前からやるやると言っていた年表サイトをようやく復活させることができました。古今東西の史実の出来事と、フィクションで描かれた出来事、歴史上の人物の生没年を記載した、「妖異の世界史」です。

 いわゆる「自分用の年表」ですが(と言いつつ元々の影響元は横田順彌の『SF事典』の年表)、とにかくこういうものは載っているのが多いほど面白い! と、紀元前2620年から西暦1945年まで、約980の作品の内容を掲載しています。
 当然ながら(?)時代もの以外の作品からも(むしろ積極的に)拾っています。というかいきなり最初から……

 なお、個々の作品については、(紹介しているものについては)このブログの記事にリンクするとともに、Amazonで商品画像があるものには画像を掲載し、リンクを張っています。
 また、(実はまだ行っているページの方が少ないですが)人名や用語については、コトバンクにリンクしています。

 ちなみに以前の年表サイトは、PukiWikiで作成していましたが、バージョン管理など取り回しが今ひとつで困っていたところ、Dokuwikiを使うこととしました。設置が簡単なのとカスタマイズが色々とし易いのはよいですね。
 これでサイトの枠組み自体は固まったと思うので、後はちびちびとデータを増やしていきたいと思います。

 何かの役に立つかといえばもちろん立たないのですが、お暇な時にちょこちょこ見て面白がっていただければ何よりです。


関連サイト
「妖異の世界史」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2021.11.06

12月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 いよいよ今年も残すところあとわずか。本当に大変なこと続きでしたが、それでも今年も様々な本に出会うことが、そして携わることができました。さて、今年最後の月の新刊は――というわけで12月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 といいつつ、実はかなり寂しい12月の新刊。そんな中でも文庫小説は、気になる作品が色々と揃っています。

 まず何といっても注目は、第一部が衝撃の結末を迎えた『妖怪の子預かります』シリーズの第二部『妖怪の子、育てます』(廣嶋玲子 創元推理文庫)。タイトルからして、やっぱり第一部のラストから続くのでしょう。
 そしていよいよ八人が出揃いそうな『元禄八犬伝』第4巻(田中啓文 集英社文庫)、11月に復活したシリーズの(おそらくは新作の)第二弾、『淀様の猫 奇剣三社流 望月竜之進』(風野真知男 光文社文庫)に注目です。

 その他、今年も豊作だったハヤカワ時代ミステリ文庫からは『江戸留守居役 浦会 火盗対浦会』(伍代圭佑 ハヤカワ文庫JA)と『天下小僧壱之助 五宝争奪』(鷹井伶 ハヤカワ文庫JA)が、また『損料屋見鬼控え』(三國青葉 講談社文庫)は順調に巻を重ねて第3巻であります。

 また文庫化では何と言っても『虎の牙』(武川佑 講談社文庫)が要チェックでしょう。


 一方、漫画はといえば――いよいよ最終決戦に突入する『ゴールデンカムイ』第28巻(野田サトル 集英社ヤングジャンプコミックス)、細けぇことはいい人がついに登場する『大江戸ブラック・エンジェルズ』第2巻(平松伸二 リイド社SPコミックス)のほか、『GANTZ:E』第3巻(花月仁&奥浩哉 集英社ヤングジャンプコミックス)、『千年狐 干宝「捜神記」より』第6巻(張六郎 KADOKAWA MFコミックスフラッパーシリーズ)などがあります。

 が、ちょっと残念なくらいに刊行点数が少ないのはいかんともしがたいところ。12月は小説を腰を据えて読むべき月なのかもしれません。


 と、ここに入ってきた大ニュース! あの「この時代小説がすごい!」(宝島社)が6年ぶりに復活するとのこと。今回は「この時代小説がすごい! 21世紀ランキング」として過去20年分の作品を対象としたランキングがあるとのことで、何だか色々と大変な一冊のようです。


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

2021.10.10

11月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 いよいよ今年も終盤戦。書いていてお腹が痛くなってきましたが、今月を除いて残すところわずか二ヶ月であります。ここまで来てみるとあっという間の一年だった――というのはまだ気が早い話。何はともあれ11月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 文庫小説も漫画もそれなりの点数が発売される11月ですが、文庫小説で注目は、何といっても『朱花の恋 易学者・新井白蛾奇譚 (仮)』(三好昌子 集英社文庫)。これまで発表した作品のほとんどが時代伝奇ものの作者ということはもちろんですが、実在の人物である新井白蛾が題材というのが気になるではありませんか。

 そのほか新作では、実に今年らしいタイトルの(この状況で江戸に行っていいのかという気もしますが)『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ステイホームは江戸で』(山本巧次 宝島社文庫)、『えどさがし』に続く『しゃばけスピンオフ』第2巻(畠中恵 新潮文庫)が気になります(同時に『しゃばけごはん』(畠中恵&川津幸子 新潮文庫)も……)
 また中国ものでは、五胡十六国時代が舞台だという『霊獣記 獲麟の書』上巻(篠原悠希 講談社文庫)が気になるところです。

 一方、復刊・文庫化では、『鬼憑き十兵衛』(大塚已愛 新潮文庫)、『雨上がり月霞む夜』(西條奈加 中公文庫)が必見。
 また、山風生誕百周年記念で『銀河忍法帖』(山田風太郎 角川文庫)が登場です。その他、『若さま同心 徳川竜之助 7 卑怯三刀流』〈新装版〉(風野真知雄 双葉文庫)と『二天一流の猿 望月竜之進 十番勝負』(風野真知男 光文社文庫)の風野作品二作も、未読の方はぜひ。

 もう一点、『異形コレクション 52 狩人』(井上雅彦 光文社文庫)も、何が収められているかわからないだけに期待です。


 さて漫画の新登場では、なんといっても『あおのたつき』第1巻(安達智 コアミックスゼノンコミックスBD)がイチオシ。
 ――ん? と思われるかもしれませんが、これまで電子書籍オンリーだったあの名作が書籍になるのですから、これはめでたいというほかありません。

 そのほか第1巻といえば、永井豪の柳生十兵衛と言われた時のイメージどおりのようなそうでないような――な『柳生裸真剣』第1巻(永井豪とダイナミックプロ 小学館ビッグ コミックス〔スペシャル〕)が登場。
 また、ストレートな時代ものというと違和感がありますが、『大蛇に嫁いだ娘』第1巻(シアシクモ KADOKAWAビームコミックス)もおすすめです。

 その他シリーズものの続巻では、『カムヤライド』第6巻(久正人 リイド社乱コミックス)、『応天の門』第15巻(灰原薬 新潮社バンチコミックス)、『逃げ上手の若君』第3巻(松井優征 集英社ジャンプコミックス)、『前田慶次 かぶき旅』第8巻(出口真人&原哲夫、堀江信彦ほか コアミックスゼノンコミックス)、『颯汰の国』第9巻(小山ゆう 小学館ビッグ コミックス)、『Cocoon』第2巻(見延案山子&夏原エヰジほか 講談社シリウスKC)、『MUJIN 無尽』第9巻(岡田屋鉄蔵 少年画報社YKコミックス)、『岩元先輩ノ推薦』第2巻(椎橋寛 集英社ヤングジャンプコミックス)――と、古代から大正に至るまで実に様々。

 また来月は中国ものも豊作で、おそらく『蓬莱トリビュート』の復刊の『狐の掟 中国幻想選』(鮫島圓 双葉社)のほか、『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第21巻(川原正敏 講談社コミックス月刊マガジン)、『西遊妖猿伝 西域篇 火焔山の章』第3巻(諸星大二郎 講談社モーニングKC)、『天上恋歌 金の皇女と火の薬師』第4巻(青木朋 秋田書店ボニータ・コミックス)と期待の作品が並びます。

 もう一点、「幽」「怪と幽」で連載されてきた『幻妖能楽集』(波津彬子 KADOKAWA単行本コミックス)も楽しみなところです。


 こうして挙げてみると思った以上に新刊の多い来月。この勢いで年末まで頑張りたいところです。


このエントリーをはてなブックマークに追加
 

|

より以前の記事一覧