12月の時代伝奇アイテム発売スケジュール
つい先日までびっくりするくらいの陽気だったりしましたが、急に寒くなって何だかんだで11月らしくなりました。11月ということは来月は12月で今年も終わり――つまりは今年の新刊情報もこれでラスト。12月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。
はたしてどれくらいアイテムがあるかとドキドキしてみれば、特に小説がなかなか充実している印象の12月。新刊では、何といっても瀬川貴次の新作『もののけ寺の白菊丸(仮)』(集英社オレンジ文庫)が気になるところです。
また、シリーズものの新作では『闇試し 古道具屋皆塵堂』(輪渡颯介 講談社文庫)、一ヶ月発売が延期になったらしい『編み物ざむらい 二 一つ目小僧騒動』(横山起也 角川文庫)、『十手笛おみく捕物帳』第2巻(田中啓文 集英社文庫)が注目です。
一方、上田早夕里の『播磨国妖綺譚』は、第一作が『あきつ鬼の記』として文庫化されるのと同時に、第二作『伊佐々王の記』が単行本で刊行されます。
また、海外ものでは三部作シリーズの最終巻『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』(シオドラ・ゴス 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)が登場。一方、『水滸伝 ビギナーズ・クラシックス中国の古典』(小松謙 角川ソフィア文庫)は、ビギナーズ? と一瞬思いましたが、著者名を見て納得。これは期待してよいでしょう。
その他、文庫化・復刊では、室町忍者ものの名品『阿修羅草紙』(武内涼 新潮文庫)、そして『名月一夜狂言 人形佐七捕物帳ミステリ傑作選』(横溝正史 創元推理文庫)が要チェックです。
一方、漫画の方は比較的点数が少なめですが、新登場の『フォーロン・ホープ~警視庁抜刀隊戦記~』第1巻(TAKUMIサメ男&井出圭亮ほか 小学館クリエイティブヒーローズコミックスわいるど)のほか、『信長のシェフ』第36巻(梶川卓郎 芳文社コミックス)、『真剣にシす』第2巻(盛田賢司&河端ジュン一・西岡拓哉 リイド社SPコミックス)、『勇気あるものより散れ』第5巻(相田裕 白泉社ヤングアニマルコミックス)、『神様の用心棒』第2巻(冬野ケイ&霜月りつほか KADOKAWA角川コミックス・エース)、『イクサガミ』第3巻(立沢克美&今村翔吾 講談社モーニングKC)が登場。
11月発売予定だった『明治浪漫綺話』第6巻(音中さわき KADOKAWAあすかコミックスDX)は12月となったようです。
(にしても明治ものが多い?)
また、海外ものでは何といっても青崎有吾原作の『ガス灯野良犬探偵団』第1巻(松原利光 集英社ヤングジャンプコミックス)が気になるところ。そのほか、『白花繚乱 白き少女と天才軍師』第2巻(栗美あい&田中芳樹 秋田書店プリンセス・コミックス)と、ようやく単行本化の『エイハブ』(猿渡哲也 集英社ヤングジャンプコミックス)があります。
最後に復刊ですが、偶然ながら妖狐ものが二作品。『戦国妖狐』新装版 第3・4巻(水上悟志 マッグガーデンBLADEコミックス)と、完全版『白妖の娘』上巻+下巻(木原敏江 集英社愛蔵版コミックス)。特に隠れた(?)名作の『白妖の娘』は必読です。
| 固定リンク