2024.10.10

架空史大年表をnotion化しました!

 以前からdokuwiki形式で公開しておりましたフィクション年表サイト「架空史大年表 妖異の世界史」について、notionのデータベース形式で作成・公開しました。
 データベースとしては「時代区分別」「国・地域別」「フィクション年表」の形で掲載しています。フィクション年表は、ギャラリービューを使って作品のカバー画像(の一部)を表示しています。
 また、以前から別途公開していた「朝松健 一休もの年表」「鬼切丸年表」、「伝奇時代劇事件地図」もリンクしました。

 以前のdokuwiki形式に比べると、圧倒的に更新がラク(元々Googleスプレッドシートで整理しているデータを一つ一つdokuwiki化していましたが、同じデータをほとんどそのままnotionに流し込める)なのもさることながら、フィルターや並び替え、検索などデータベースとしての機能が(当たり前ですが)非常に使いやすいのが嬉しいところです。
 表形式で一覧できるのも年「表」らしくよいと思いますが、その一方でフィクションの作品だけで1200オーバー(!)とかなり分量が多いこともあり、表示がかなり重くなるのではないかとちょっと心配しています。

 上記のとおり、以前からいくつか年表をnotionのデータベース形式で公開していましたが、まだまだnotion初心者ということもあり、データベースの使い方、表示方法等これからも勉強して、よりよいものとしていきたいと思います。


 なお、前回は今年の2月に更新しましたが、その時からさらに100件ほど作品データを追加しています。一つ一つのタイトルは挙げませんが、京極夏彦の時代ものを色々と追加したほか、シリーズものとしては『必殺からくり人』、『影の軍団』、『大航海時代』、『シャドウハーツ』、『アローン・イン・ザ・ダーク』等を追加しています。また、H・G・ウェルズとジュール・ヴェルヌの作品もかなり追加しています。
 伝奇時代劇から大きく離れてきましたが(いまさら)架空史全般ということでご笑覧下さい。

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2024.09.08

10月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 もう今年もあと四ヶ月という事実に冷や汗をかきますが、新刊情報はあと三回。ああそれなのに十月の新刊は――というわけで、いきなり暗く始まる10月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 そんなわけで新刊がとても少ない10月。しかし文庫小説の方は比較的良い状況です。

 何といっても人気シリーズ最新巻として、『藁化け 古道具屋 皆塵堂』(輪渡颯介 講談社文庫)と『ばけもの好む中将 十三 攫われた姫君』(瀬川貴次 集英社文庫)が登場。『いろは堂あやかし語り 2』(霜月りつ 角川文庫)もめでたく続編が登場です。

 そのほか、『カタリゴト 帝都宵闇伝奇譚』(柴田勝家 角川ホラー文庫)、『霊獣紀 鳳雛の書』下巻(篠原悠希 講談社文庫)が気になるところですし、タイトル的に『大江戸綺譚 時代アンソロジー』(細谷正充/宮部みゆきほか ちくま文庫)も絶対期待できそうです。

 まだ、文庫化では『首取物語』(西條奈加 徳間文庫)のほか、『チンギス紀』(北方謙三 集英社文庫)がいよいよ刊行スタートとなります。


 一方、漫画の方ですが――これが本当に少ない。発売日で見ると月の前半に発売がないのが悲しい。

 そんな中で大きな救いは『戦国怪獣記ライゴラ』第1巻(星野泰視&志名坂高次ほか 秋田書店ヤングチャンピオン・コミックス)でしょう。

 その他、『だんドーン』第5巻(泰三子 講談社モーニングKC)、『ヤヌス~鬼の一族~』第3巻(琥狗ハヤテ 芳文社コミックス)、『白花繚乱 ―白き少女と天才軍師―』第4巻(栗美あい&田中芳樹 秋田書店プリンセス・コミックス)が刊行されます。
 復刊では『ムジナ』《完全版》第1巻(相原コージ 復刊ドットコム)も楽しみです。


 しかしこれだけ……

 10月はこれまで以上にまだ見ぬ過去の名作探求を行う必要がありそうです。

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2024.08.08

9月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 ひたすら暑い日が続きますが、新刊情報の方はもう9月。ここ二ヶ月ほど寂しい状況が続いていましたが――というわけで、9月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 そんな前フリをしただけあって(?)9月は文庫小説がなかなかの充実ぶり。まさかの続編登場となった『もっと!にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳』(あさのあつこ 祥伝社文庫)、これまた化け猫ものの『うちの若殿は化け猫なので』(三川みり 光文社文庫)、二度あることはやっぱり三度あった『蟷螂の城 定廻り同心新九郎、時を超える』(山本巧次 光文社文庫)と並びます。

 さらに『清少納言なぞとき草紙』(有馬美季子 徳間文庫)、『霊獣紀 鳳雛の書』上巻(篠原悠希 講談社文庫)ときて、シリーズものの新作でも『勘定侍 柳生真剣勝負 8 愚王』(上田秀人 小学館文庫)、『貸し物屋お庸謎解き帖』第5巻(平谷美樹 だいわ文庫)と、なかなかのものであります。

 また、文庫化・復刊では作者のオールスターキャストともいえる剣豪伝奇『孤剣の涯て』(木下昌輝 文春文庫)、そして何故か復活の『捨て童子・松平忠輝』上中下巻(隆慶一郎 新潮文庫)があります。


 一方、漫画の方も新登場がいくつか並びます。戦前の朝鮮を舞台にした『黒巫鏡談』第1巻(戸川四餡 KADOKAWAハルタコミックス)、待望の復活を遂げた漫画版シリーズ『前巷説百物語』第1巻(日高建男&京極夏彦 リイド社乱コミックス)、そして第二部に入ってサブタイトルと巻数も改まった『青のミブロ 新選組編』第1巻(安田剛士 講談社コミックス)と、いずれも楽しみです。

 その他、シリーズものの新巻を時代順に挙げれば、『アンゴルモア 元寇合戦記 博多編』第10巻(たかぎ七彦 KADOKAWA角川コミックス・エース)、『逃げ上手の若君』第17巻(松井優征 集英社ジャンプコミックス)、『ごぜほたる』第2巻(十三野こう 集英社ジャンプコミックス)、
『鬼切丸伝』第20巻(楠桂 リイド社SPコミックス)、『太陽と月の鋼』第9巻(松浦だるま 小学館ビッグ コミックス)、『岩元先輩ノ推薦』第9巻(椎橋寛 集英社ヤングジャンプコミックス)とこちらもなかなかの充実ぶり。
 また、『天上恋歌 ~金の皇女と火の薬師~』第10巻(青木朋 秋田書店ボニータ・コミックス)、『ガス灯野良犬探偵団』第4巻(松原利光&青崎有吾 集英社ヤングジャンプコミックス)もラインナップされています。


 というわけで、久々に新刊だけで時間がなくなりそうな9月です


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2024.07.09

8月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年も半分過ぎたことに愕然とさせられましたが、容赦なく時は過ぎて、8月の新刊情報がやってきました。7月は正直なところ夏枯れ時という印象でしたが、8月は――というわけで、8月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 と振っておいてなんですが、引き続き夏枯れ時という印象の8月。やはりお盆休みが間に入るのは大きいのかもしれません。

 そんな中、文庫新刊は、実は戦国ものの名手でもある作者の『戦国鉄砲異聞 義信を奪還せよ』(鈴木英治)、久々登場という印象のある『ばけもの好む中将 12 狙われた姉たち(仮)』(瀬川貴次)と、地道に巻を重ねる『大奥の御幽筆 ~約束の花火~』(菊川あすか)の三点(のみ)。

 文庫化・復刊の方では、これはもう本当に凄い作品なので必読の『子宝船 きたきた捕物帖 二』(宮部みゆき)のほか、『大江戸怪奇譚ひとつ灯せ』(宇江佐真理)、『かげろう絵図』上下巻(松本清張)、そして先日の『安倍晴明くれない秘抄』のおかげか新装版となった『安倍晴明あやかし鬼譚』(六道慧)に注目です。


 一方、漫画の方の初登場は、異色の平安アクション(?)の『寺の隣に鬼が棲む』第1巻(木々峰右)のみ。

 シリーズものの続巻では、掲載誌のリニューアルも気になる『猫絵十兵衛 御伽草紙』第24巻(永尾まる)のほか、いつもどおりに時代順に並べると『カムヤライド』第11巻(久正人)、『峠鬼』第7巻(鶴淵けんじ)、『新九郎、奔る!』第17巻(ゆうきまさみ)、『無限の住人~幕末ノ章~』第10巻(陶延リュウ)、『MAO』第21巻(高橋留美子)、『黄金バット 大正髑髏奇譚』第3巻(山根和俊)があります。『黄金バット』は残念ながらこれで完結とのことです。
(にしても、時代順に並べると大体先頭になる『峠鬼』の前がいるのも珍しい)


 というわけで二ヶ月連続の寂しい状況ですが、積ん読も相変わらず大変なことになっているので、夏は少しでもその量を減らすことといたします……


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2024.06.12

7月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 早くも今年も半分が過ぎようとしていますが、折り返し地点の7月の時代伝奇アイテムは――これがまた実に少ない。6月からあまりの落差に愕然としますが、なにはともあれ7月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 まず文庫小説の方ですが、目に付く新刊は『花菱夫妻の退魔帖 四』(白川紺子)と『辻番奮闘記 六 離任(仮)』(上田秀人)。どちらも人気シリーズの最新巻です。
(『辻番奮闘記』は、ついに「離任」か――とある意味感心)
 そのほか、『わたしのお殿さま 二 伊勢に棲む鬼』(鷹井伶)と『平安助産師の鬼祓い(木之咲若菜)も気になるところです。

 また、文庫化では『かすてぼうろ 越前台所衆 於くらの覚書』(武川佑 光文社文庫)に注目です(伝奇かというとちょっと違うのですが快作です)。

 文庫新刊は以上。


 そして漫画の方は、新登場はいよいよ7月公開の『劇場版モノノ怪 唐傘』上巻(永田狐子&ツインエンジン)くらい。
 あとはシリーズものの続巻を舞台となる時代順にならべると、
 『応天の門』第19巻(灰原薬)、『逃げ上手の若君』第16巻(松井優征)、『前田慶次 かぶき旅』第16巻(出口真人ほか)、『GANTZ:E』第7巻(花月仁)、『あおのたつき』第14巻(安達智)、『だんドーン』第4巻(泰三子)、『青のミブロ』第14巻(安田剛士)、『勇気あるものより散れ』第6巻(相田裕)と、楽しみな作品ばかりなのですが、やはり寂しさは否めないところです。


 7月は6月に読み切れなかった分の消化がメインとなりそうです。


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2024.05.13

6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 もう今年も半分近くが過ぎてしまう――そんな事実に愕然としつつ、月に一度の楽しみである新刊情報に目を向ければ、6月は特に小説が大変な充実ぶり。5月の寂しさが嘘のような、6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 というわけで先月との差にちょっと驚いてしまう6月の文庫小説のラインナップですが、まず新作ではシリーズ第三弾にして完結編の『剣樹抄 インヘルノの章』(冲方丁 文春文庫)、早くも続編登場の『あらごと、わごと 魔軍襲来』(武内涼 徳間文庫)、さらに『戦国快盗嵐丸 今川家を狙え』(山本巧次 講談社文庫)と『軒猿の娘』(岩室忍 中公文庫)、これだけでも嬉しくなってしまうラインナップ。
 さらに、新作劇場版公開を7月に控えた『モノノ怪』ノベライズが、『モノノ怪 鬼』(仁木英之 KADOKAWA角川文庫)と『劇場版モノノ怪 唐傘』(新八角 同)、一気に二点登場します。

 この二点はどちらも角川文庫ですが、これに加えて文庫化・復刊でも『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』(宮部みゆき)、『幻月と探偵』(伊吹亜門)、『黒牢城』(米澤穂信)と、角川文庫から惜しみもなく一気に刊行。ちなみに『三島屋変調百物語』は、漫画版の第3巻(宮本福助&宮部みゆき KADOKAWA BRIDGE COMICS)も同月に刊行されます。

 そしてそれに加えて単行本では『歌人探偵定家 百人一首推理抄』(羽生飛鳥 東京創元社)、そしてそしてシリーズ完結編の『了巷説百物語』(京極夏彦 KADOKAWA)が刊行と、もういつ読めばいいのか!? という嬉しい悲鳴を上げるしかありません。
(しかし了巷説百物語は、定価にも軽く悲鳴が上がりますが……)


 さて、小説のインパクトにちょっと霞みますが、漫画もかなりの点数が登場します。
 特に新登場は三点、題材の意外さに驚かされる『ごぜほたる』第1巻(十三野こう 集英社ジャンプコミックス)、真正面から忍者を描く『Xinobi ―乱世のアウトローたち―』』第1巻(藤堂裕 集英社ヤングジャンプコミックス)、そしてちょっと意外な作品の漫画化の『楊貴妃、綺羅羅』第1巻(中澤泉汰&夢枕獏ほか 秋田書店プリンセス・コミックス)が刊行されます。

 その他、シリーズものの続巻では『修羅の刻』第22巻(川原正敏 講談社コミックス月刊マガジン)、『どろろと百鬼丸伝』第10巻(士貴智志&手塚治虫 秋田書店チャンピオンREDコミックス)、『鉄腕ザビエル』第2巻(美谷尤 講談社モーニングKC)、『ZINGNIZE』第11巻(わらいなく 徳間書店リュウコミックス)、『柳生裸真剣』第6巻(永井豪とダイナミックプロ 小学館ビッグ コミックス〔スペシャル〕)、そして『ガス灯野良犬探偵団』第3巻(松原利光&青崎有吾 集英社ヤングジャンプコミックス)と、気になる作品が並びます。


 祝日がないことで勤め人を悲しみに暮れさせる6月ですが、これだけのラインナップが並ぶのであれば、むしろ早く来てくれ、といいたくなりますね。


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2024.04.08

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 いきなり暖かくなって桜も咲いて――と言っている間に、もう5月の新刊情報が。しかし5月は悲しいくらい新刊が少ない。悲しみをこらえて、5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 というわけで文庫小説が非常に少ない5月、最も気になるのは『うろうろ舟 瓢仙ゆめがたり(仮)』(霜島けい 光文社文庫)。どうやら江戸時代後期に大森のお化け屋敷を作った医者・瓢仙が登場するらしく、内容的にも作者的にも気になるところです。

 その他、新装版で『新・若さま同心 徳川竜之助 5 薄闇の唄』(風野真知雄 双葉文庫)が、また内容的にホラーが含まれることを期待の『ササッサ谷の怪 コナン・ドイル未紹介小説傑作選』(中央公論新社中公文庫)がある程度です。

 これではあまりに寂しいので、4月の追加分、単行本では、『火の神の砦』(犬飼六岐 文藝春秋)、『さまよえる神剣』(玉岡かおる 新潮社)、『歴屍物語集成 畏怖』(天野純希&西條奈加&澤田瞳子&蝉谷めぐ実&矢野隆 中央公論新社)となかなかのラインナップ。特に『歴屍物語集成 畏怖』は、この顔ぶれで歴史ホラーの連作を! という、期待しかない一冊です。


 一方、漫画の方はそれなりの点数が並びますが、なんといっても筆頭は『信長のシェフ』第37巻(梶川卓郎 芳文社コミックス)。実に13年の連載をどのように終えるのか、これは必見です。

 その他、今回も時代順に並べると、『瀧夜叉姫 陰陽師絵草子』第6巻(伊藤勢&夢枕獏 KADOKAWAヒューコミックス)、『修羅の刻』第21巻(川原正敏 講談社コミックス月刊マガジン)、『大江戸ブラック・エンジェルズ』第5巻(平松伸二 リイド社SPコミックス)、『イクサガミ』第4巻(立沢克美&今村翔吾 講談社モーニングKC)、『神様の用心棒』第3巻(冬野ケイ&霜月りつほか KADOKAWA角川コミックス・エース)、『八百万黒猫速報』第2巻(浅井海奈 KADOKAWAハルタコミックス)、『MAO』第20巻(高橋留美子 小学館少年サンデーコミックス)と並びます。

 また海外ものでは『オーディンの舟葬』第2巻(よしおかちひろ コアミックスゼノンコミックス)が登場します。


 というわけで、来月はゴールデンウィークから積ん読解消に努める月にするのがよいかもしれません……



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2024.03.10

4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 まだ年度末で忙しいのにとクラクラしますが、もう来月は4月。というわけで4月の時代伝奇発売スケジュールです。4月は点数はそれほど多くないものの、気になる作品が色々とあるようです。

 さて、文庫小説で目に付くのは、これも大河ドラマ効果で安倍晴明ものの多さ。まず4月公開の映画のノベライズ『陰陽師0』(佐藤嗣麻子&夢枕獏 文春文庫)がありますが、その他にも『安倍晴明くれない秘抄』(六道慧 徳間文庫)、『晴明の娘 白狐姫、京の闇を祓う』(天野頌子 ポプラ文庫ピュアフル)と晴明ものが並びます。

 その他は早くも新作登場の『捻れ家 古道具屋 皆塵堂』(輪渡颯介 講談社文庫)、同じ月に漫画版『勘定吟味役異聞』の完結巻が発売される『惣目付臨検仕る 6 意趣(仮)』(上田秀人 光文社文庫)でしょうか。
 それに加えて『史実は謎を呼ぶ 時代ミステリ傑作選』(細谷正充 中公文庫)は、題材的に非常に気になるところです。

 また、扱いとしてはコミックのようですが内容は小説(タイトルでも謳ってる)の復刻版『小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』(阪口和久&尼子騒兵衛 朝日新聞出版あさひコミックス)は、ファンを狂騒させた新作映画の原作の復刻であります。(電書で今でも読むことはできますが……)


 また、漫画の方では、巻は20巻でも新章・平安編開始の『修羅の刻』第20巻(川原正敏 講談社コミックス月刊マガジン)が何といっても注目。
 そのほか、シリーズものの新刊として『逃げ上手の若君』第15巻(松井優征 集英社ジャンプコミックス)、『新九郎、奔る!』第16巻(ゆうきまさみ 小学館ビッグ コミックス〔スペシャル〕)、『鬼切丸伝』第19巻(楠桂 リイド社SPコミックス)、『化け絵 石燕妖怪噺』第2巻(モコ 講談社モーニングKC)、『だんドーン』第3巻(泰三子 講談社モーニングKC)、『青のミブロ』第13巻(安田剛士 講談社コミックス)が並びます。

 また、海外が舞台の作品としては『白花繚乱 ―白き少女と天才軍師―』第3巻(栗美あい&田中芳樹 秋田書店プリンセス・コミックス)と『天上恋歌 ~金の皇女と火の薬師~』第9巻(青木朋 秋田書店ボニータ・コミックス)があります。


 もう一つ、これは3月の新刊の追加ですが、単行本がかなりの充実ぶり。
 安史の乱三部作のラストである『火輪の翼』(千葉ともこ 文藝春秋)、中華アクションファン歓喜の『両京十五日 2: 天命』(馬伯庸 ハヤカワ・ミステリ)のほか、『新陰の大河 上泉信綱伝』(上田秀人 小学館)、『佐渡絢爛』(赤神諒 徳間書店)、そして大正ミステリシリーズの最新巻『サロメの断頭台』(夕木春央 講談社)と注目作揃いであります。



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2024.02.10

3月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 年を越したと思ったらもう年度末の3月ですが、今回は(今回も)かなりアイテム数は少ない印象。残念ではありますが、何はともあれ2024年3月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 というわけで文庫小説は特に点数が少ないのですが、その中でも最も注目すべきは武内涼『あらごと、わごと 呪師開眼』(徳間文庫)。最近は歴史小説が続いていた作者ですが、平将門の乱を題材とした伝奇ものということで、大いに期待が高まります。
 その他、シリーズものの新刊では(発売日が2月からずれた)峰守ひろかず『少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし』(ポプラ文庫ピュアフル)と、上田秀人『武商繚乱記 3 流言』(講談社文庫)があります。

 また、文庫化では何といっても千葉ともこ『戴天』(文春文庫)が一押し。また、夢枕獏『白鯨 MOBY-DICK』上下巻(角川文庫)も楽しみです。


 漫画の方は新登場はありませんが、続巻としては、おそらく最終巻のさいとうちほ『輝夜伝』第14巻(小学館フラワーCアルファ)のほか、たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記 博多編』第9巻(KADOKAWA角川コミックス・エース)、出口真人『前田慶次かぶき旅』第15巻(コアミックスゼノンコミックス)、安達智『あおのたつき』第13巻(コアミックスゼノンコミックスBD)、赤名修『賊軍土方歳三』第10巻(講談社イブニングKC)、椎橋寛『岩元先輩ノ推薦』第8巻(集英社ヤングジャンプコミックス)があります。
 なお、岡田屋鉄蔵『MUJIN 無尽』第12巻(少年画報社YKコミックス)は、崗田屋愉一『ひらひら』(少年画報社YKコミックス)と同時発売であります。
 また、海外を舞台とした作品としては有谷実『楊家将奇譚』第3(KADOKAWAフロースコミック)、森秀樹『ビジャの女王』第5巻(リイド社SPコミックス)、松原利光『ガス灯野良犬探偵団』第2巻(集英社ヤングジャンプコミックス)があります。

 その他、石ノ森章太郎+平井和正『〈完全版〉 新・幻魔大戦 COMIC&NOVEL』は下巻が刊行されます。


 こうして見ると漫画はそこまで少なくないか? という気もしてきました3月であります。


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2024.02.03

架空史大年表を更新しました

 年表サイト「架空史大年表 妖異の世界史」を更新しました。古今東西の史実の出来事と、小説・漫画・映像・ゲーム等の中の出来事、人物の生没年を手当たり次第記載しています。

 前回更新からほぼ半年、あまり作品数を増やしすぎず厳選しよう――と思いつつ、あれもこれもと欲張っていたら65作品も追加することに……
 追加作品は以下の通りです。(年代順)
『陋巷に在り』『達人伝 9万里を風に乗り』『天山疾風記』『闘獣士ベスティアリウス』『グラディエーター』『奔流』『風よ、万里を翔けよ』『長歌行』『海皇伝』『SIREN』『野心あらためず』『オーディンの舟葬』『敦煌』『ダ・ヴィンチ・コード』『シュトヘル』『傾城水滸伝』『海と夕焼』『吉野朝残党伝』『ドラキュラZERO』『鷹の城』『不思議な少年』『LEGAの13』『岩鼠の城』『虎と十字架』『阿部一族』『愛剣 剣術抄』『銭形平次捕物控』『誰が千姫を殺したか 蛇身探偵豊臣秀頼』『変身忍者嵐(漫画)』『旗本退屈男』『池田大助捕物帳』『超高速! 参勤交代』『天下御免』『モヒカン族の最後』『怪談牡丹灯籠』『戯場國の怪人』『忍びの副業』『勇将ジェラールの回想』『人形佐七捕物帳』『びいどろで候』『零 zero』『白鯨(映画)』『月長石』『片喰と黄金』『白衣の女』『明楽と孫蔵』『燃えよ! カンフー』『クルンバの悲劇』『博物館の少女 騒がしい幽霊』『カトリと霧の国の遺産』『ホグワーツ・レガシー』『リングにかけろ』『真説ルパン対ホームズ』『アップフェルラント物語』『シャーロック・ホームズとサセックスの海魔』『アムンゼンの天幕』『黄金バット 大正髑髏奇譚』『最後の挨拶』『名作の生まれる夜』『琥珀色の遺言』『地球の悲鳴』『賢治と妖精琥珀』『霧の国』『百鬼園事件帖』『エドワードランディ』

 また、サイトのサブ年表である鬼切丸伝年表も、最新巻(第18巻)分まで更新しています。

 なお、今回は更新していませんが、同サイト内の伝奇時代劇地図「伝奇時代劇事件地図」もオススメです。

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