2006.05.12

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 そして道は続く

 あの戦いから3年。将軍職を継いだ秀忠。修行の旅を続けるアキラ、ほたる。死の病の研究を続ける灯。壬生再建に勤しむ辰怜。天下を窺う幸村――それぞれが新しい人生を歩むが、そこに狂の姿はなかった。そして賞金稼ぎを続けるゆやの前に、京四郎が現れる。かつてゆやと二人のKYOが初めて出会った土地で、狂のことを思い出す二人。と、その時、天狼が強烈な光を放つ。皆の、そしてゆやの呼ぶ声に応えて、狂が長い旅から還ってきたのだ――(完)

 遂に遂にこの「SAMURAI DEEPER KYO」も完結。非常にベタな展開ではありますが、大団円と呼ぶしかない綺麗な結末だったと思います。
 ラストなのでちょっと詳しく紹介しようかとも思いましたが、それもまあ野暮なので、紅虎が普通の将軍の恰好してたらどうしようと思ったとか、アキラと時人の関係は、かつての狂とアキラの関係をなぞってるのねとか、アップで真面目な顔してるとほたるって幸村と見間違えるねとか、辰伶何でお前眼鏡かけてんの?ププッ(あと、ずっと名前間違えて書いててゴメン)とか、梵天丸は3年で10歳は老けたように見えるけど大丈夫か? とかゴチャゴチャ言わない。(…)

 ただ、真面目な話、ほとんどあきらめかけていた、るるの存在にまできっちりと答えを用意していたのには感心しました。…もしかして、薬になるから「るる」なんだろか。

 何はともあれ、センターカラーで大幅増ページ、さらに一ページ使って作者の挨拶というのは、非常に円満な終わりを見たと言うほかないでしょう。終盤、かなり慌ただしかった感がありますが、終わってみれば、落ち着くべきところに落ち着いたという感があります。

 全編を通しての感想は、コミックス最終巻が出てからにしたいと思いますが、一つだけ。
 本作の一つのキーワードとなっていた「生き様」という言葉ですが、その言葉を持って全編の終わりとしたのは、この「SAMURAI DEEPER KYO」物語が、キャラクターそれぞれの生き様が連なる・絡み合うことにより生まれる歴史につながっていく、変容していく物語ということであり――極端な言い方をすれば、本作の延長線上に今があるということであり――本作の「時代もの」としての意味を示したということになるのかな、と牽強附会もはなはだしく感じた次第。

 と、時代劇既知外の妄説はさておき――上条先生、この七年間、本当にお疲れさまでした。本当に楽しませていただきましたよ、と心からの敬意と共に述べさせていただきたく思います。

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2006.04.29

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 崩れゆく邪悪の塔!!

 最後の力で鬼神と化そうとする先代紅の王。が、そこに現れた紅虎とサスケが手にした先代の心臓には、紅十字の印が刻まされていた。先代もまた作られし者、壬生京一郎だったのだ。真の壬生一族が死に絶えた後、神の代わりとして人々の倖せを求めながらも、争いの絶えぬ世に絶望し、この世を滅ぼそうとしていた先代。しかし狂たちの力強い言葉を耳にした彼は、自らの心臓を体に戻し、朽ち果てることを選ぶ。そして紅の塔が崩れ落ちる中、狂は先代を看取るため、一人塔に残る…

 遂に本作も今週を含めてあと二回。それだけの回数で本当に終わるのか心配になりましたが、今回だけで
・禁断の扉の向こうにあったもの
・壬生京一郎の行方
・椎名望が知った禁断の秘密
・先代の変貌の理由
・狂の出生の秘密
と、残されていた謎のほとんどが解明された形になりました。
 まあ、最初二つは意外性皆無でしたし、最後の一つはほのめかされただけですが(というか、こんなのあり?…って何を今さらですな)、それでもこれだけ片づけてくれれば大したもの。個人的には望が知った秘密を明かすことにより、同時に先代の真の顔を描いてみせる手法にはちょっと感心しました。

 そして、狂をはじめとする仲間たちが、人生大変なことだらけだけど、それでも、それだからこそ俺たちは自分自身で道を切り開くぜ! と語ることによって先代が己を取り戻すというのは、もう本当にベタな展開なのですが、しかし王道少年漫画らしくてよろしい。
 と、その時、一人一人が人生の苦しさ・ままならなさを語るのですが、これがまたそれぞれのキャラ設定・ストーリーにあった内容なのに感心しましたが、その中で梵天丸の台詞が自分の出番のなさを訴えているように聞こえて可笑しかったですよ。

 可笑しいと言えばもう一つ、一人崩れゆく塔の中に残った狂に対し、仲間たちが「先に行って待ってるぜ」と見開きでサムズアップを決めるシーンがあるのですが、あまりにも唐突かつキメキメで吹きました。特にトラ。
 いや、たぶんいいシーンなんだからそれは失礼かな、と思ったけどネット上で見ると大半の人が同様に吹いたようなので、やっぱりあれは笑っていいのだ。うん。

 そして次回遂に最終回。センターカラーで大増ページという扱いは、まずVIP扱いと言ってよいでしょう。皆が幸せになれる大団円に期待します。

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2006.04.21

今週の「SAMURAI DEEPE KYO」 ラスト2回…?

 先代紅の王の中で、今は亡き当代に起こされる京四郎。京四郎を先代の中から救い出そうとする当代だが、二人を鎭明が妨害する。が、当代の言葉に己を取り戻した鎭明は、死ぬまで朔夜を守ってやれと、当代と二人力を合わせ京四郎を救い出す。折りしも狂と先代の死合は最終局面。あと一撃というところで狂の手から離れた愛刀・天狼だが、その天狼を、脱出したばかりの京四郎が掴み、狂に投じる。そして一瞬の差で相手を断ったのは、狂の刃だった…

 ついに先代戦決着。あのタイミングで天狼をキャッチ&トスして間に合う京四郎はどんだけ素早いんだ、という気はしますがまあご愛嬌。今回一番インパクトを残したのは、四度目の正直で遂に成仏した鎭明の最期。
 あまりのしつこさに、正直もういい加減…という気分になりかけたところで、己の過去(=生き様)を忘れ、狂気の中で暴走していた鎭明が、弟(当代)の言葉にかつての生き様を、愛した女性のことを思い出し、京四郎を救うというのは、まあ実にパターンではありますが、その鎭明の心境の変化、狂気からの救いを、血の涙から透明な涙への変化によってビジュアライズしてみせたのは、うまい表現であったと思います。最後の最後で、良い最期を迎えることができました。

 と、最後の最後なのは本作も同様。今週のマガジンのカラーページを良く見ると、5月10日発売の第22号にて遂に完結という告知が…
 いや、22号って(次号はGW前の合併号なので)あと残り二回ってことなんですが。確かに単行本の話数的にもぴったりではあると思っていましたが、まさか本当にこのタイミングで終幕とは思いませんでしたよ。
 あと二回で先代いい人化・禁断の扉の向こうの秘密・るる登場(あと謎の壬生京一郎)といった積み残しを消化できるのか!? お楽しみの後日談は!?(江戸夏の陣だけはやめてな) という心配というか不安というかがムクムクと沸いてきますが、その辺を除けば、盛り上がり的には実にいいところで綺麗に終わることができるのではないかと思います。

 もちろん、ここまで来たら小生も最後まで付き合いますよ、ええ。

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2006.04.14

今週の「SAMURAI DEEPE KYO」 みんなの願いが一つになれば

 紅の塔が破壊されたことにより力を失う血の兵士に対し、四聖天&壬生一族の反撃と、人間軍の追撃が始まる。一方、紅虎とサスケは禁断の扉の前に辿り着くが、扉のために命を落とした人々の邪魂が二人を襲う。が、四方堂が運び、寿里庵がメンテし、時人が力を与えた村正の小太刀が遂に妖刀・村正の力を発揮。遂に四本揃った村正の力により扉が開く。そして狂と先代も、最後の太刀を交えようとしていた――

 先週に引き続き、全員揃って快進撃な今回。遅れてきたくせにゲームなぞ提案するほたるは相変わらずで何よりです。その弟の挑発に乗って真っ先に飛び出していく兄上も(そしてその提案に喜んで飛びつくバカ師匠)。

 が、今回の助演男・女優賞は寿里庵&四方堂コンビ。見てくれはダメ人間そのものですが、共に心の奥に深く、重いものを抱えた二人の大人が時人を支え、励ますシーンは素直に良いシーンでした。そしてそこで初めて見せた時人の凛とした表情も実によろしい。

 しかし村正が同じ場所に揃わなくともOKというのはさすがに予想できなかった。だとしたらわざわざ危ない思いして扉に突撃したトラとサスケの立場は…いや、トラに出番があるのは結構な話ですが。

 そして、まだやってたの?感漂う狂と先代の対決もそろそろ終わり。一歩間違えるとあと二、三回で終わりそうですが、まずは先代回想→いい人化展開があるでしょうし、バラバラに戦っていた面子が一つところに集結して、最後の敵と戦って終わり、というようなもう一山を期待する次第です。

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2006.04.06

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 大団円へのプレリュード

 狂に黄龍の一撃を加えた先代紅の王は、倖せを求める人の欲望が果てない争いを生むことを哀しみ、全てを無に帰すと決めたとゆやに語る。その意を体現するかの如き血の兵士たちの前に四聖天が屈しかかった時、しかし、村正・吹雪・ひしぎの魂に導かれてほたるたちが復活。更に、外界を制圧するはずの兵士たちも、幸村の呼びかけで集結した徳川・真田・伊達連合軍の前に阻まれていた。それでもなお、自分がいる限り勝利は動かないと確信する先代だが、その眼前で紅の塔が粉砕される。皆の呼ぶ声の前に、狂が再び立ち上がったのだ――

 一気にオールスターキャストとなった今回。まずは予想通り、電池を抜かれていたほたる・辰怜・時人・遊庵とオヤジの壬生勢が復活。冷静に考えると、何をどうすれば村正たちの導きで復活できるのか全くわからないのですが、まあ最終決戦に出番があってよかったよかった(四聖天が何だか可哀想な気がせんでもないですが)。

 また――何年ぶりでありましょうか、阿国さんが登場。てっきり壬生で何か秘密を探っていたかと思ったら(あんまり前なのでもう覚えておりませんわい)、幸村のパシリで家康の元に向かっていたことが判明。というか、先代の外界制圧作戦を探っていたんですね。それにしても「信念」の一語に弱い本作のSAMURAIらしく、幸村の要請に応えて立ち上がった家康はいい人。
 そして家康の傍らには幸村のお兄さん信之。さらに十勇士-2(真田と伊達には彼らが回ったんでしょうな)、おまけに元・村正の近衛隊長の庵里まで参戦。
 かつて十勇士二人に足止めを食らった徳川軍が今更役に立つかという声もあるかと思いますが、当の十勇士たちが味方についているし、侵攻を押さえるだけだったら結構いけるんではないでしょうか。マジメに考えるもんじゃないですが。

 そして四方堂と紅虎・サスケは禁断の扉に向かい、幸村は――何で戻ってきてるんでしょう、この人。先代を挑発するときは実にいい顔をしてますが。
 まあそれはともかく、SAMURAIもそれ以外も、人間も壬生も力を合わせて一つの敵に立ち向かう姿は実に熱血少年漫画のクライマックスらしくて素晴らしい。あと二ヶ月程度で完結になりそうな勢いですが、ここまで盛り上がってくれば文句なし。来るべき大団円を楽しみに待つことにしましょう。

 あ、忘れてましたが、遂に抜け殻となった体まで崩壊してしまった鎭明に合掌。というか、体が残っていれば京四郎の復活は大アリということですね。もうここまで来たらいいモンは全員揃ってゴールを迎えて欲しいものです。

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2006.03.24

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 逆転パターン早くも消費

 鎭明と京四郎を吸収してパワーアップした先代紅の王は狂と互角の力を発揮。しかし京四郎を気遣う狂は本来の力を発揮できない。一方、幸村・紅虎・サスケは、四方堂の雲に救われていた。四方堂は、先代を討つため、三人の持つ村正の力で禁断の扉を開こうとしていたのだ。その頃、先代の放つ四大奥義に苦しめられる狂だが、京四郎の魂が先代の動きを封じ、チャンスを作る。が、それすらも先代の誘いだった。先代の玄武に動きを封じられた狂に、黄龍が襲いかかる――

 鎭明と京四郎を吸収したら服装まで変わった先代。二人のコスチュームまで吸収して、ビジュアル系というか何というかなテイストを混ぜ合わせたその姿は、どっちかというとGBに登場しそうなビジュアルであります。
 そんなことよりも、先代が復活して再活性化して四聖天-1を取り囲んだ血の兵士の数が尋常じゃなくて爆笑。こりゃ普通死にますな…ありがとう、壬生組の出番(たぶん)を作ってくれて。

 一方、かつては愛した先代を倒す決意を固め、禁断の扉に向かう四方堂。もしかして一番この作品でいい女に見えるのはたぶん錯覚です。
 しかし、扉を開くためには四本の村正が必要なはずですが、ゆやの守り刀を加えてもここにあるのは三本(言うまでもなく残り一本は主人公が使用中)…姐さん、一本足りませんから!
 何だか十勇士合体奥義の二の舞のような感じですが、早くも「京四郎の魂が先代の動きを封じてチャンスを作る」という逆転パターンを消費してしまった以上、勝利の鍵は姐さんたちにかかっているわけで――さて。

 来週は休載。残念。

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2006.03.17

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 やっぱり後はフュージョン!?

 一度は鬼神の血に支配されながらも、神の力も鬼神の力も屈しなかったゆやの存在により復活した狂。真の紅の王の力を得た狂は、既に真の紅眼にならないままで、鬼神の時の力のまま、先代をあと一歩まで追いつめる。が、先代は自らの血肉の分身たる鎭明と京四郎を吸収、パワーアップを図るのだった。

 おお、先代がフリーザ様のようだと思ったら、今度は狂がおだやかな心を持ちながら(中略)目覚めた伝説のスーパーMIBU人に進化。まさか狂に限っておだやかな心なんぞ持たないだろうと思いましたが、ヒロインとくっつくと人間丸くなるんですな。でも、まあ、何だかお似合いのカップルだ。

 などと呑気に思っていたら、先代が鎭明と京四郎を吸収。今度はセルかい。前回の感想で「ないない」と言いながらも鎭明が吸収されるんじゃと書いたら当たってしまいました。おまけに京四郎まで一緒に吸い込まれています。元々瀕死だった鎭明はもうアウトでしょうが、京四郎はまだ抵抗できるのか?
 こうなったら後は再び京四郎の魂が狂の体に宿って、フュージョンした最強のKYOになるしか! …でも鳴り物入りの割に時間制限とかあってあんまり強くないんだよな、フュージョン。
 あとは先代の分身の自爆攻撃で紅虎が惨死しないことを祈るばかりです。

 にしても、これまで八割くらい本気で、「本物の先代は幽閉されていて、今のあれはすり替わった京一郎」だと思っていましたが、あの吸収描写を見ていたら、やっぱり先代は本物の先代のように思えてきました。
 まあ、昔吸収した京一郎に体を乗っ取られておかしくなった、という展開も大アリだと思いますが。

 と、そろそろ阿国さんとるるを出しておかないといかんのじゃないでしょうか、と余計な心配を。

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2006.03.10

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 ヒロインは駆ける

 鬼神と化した狂は絶大なパワーを発揮、あの先代紅の王をも一蹴してしまう。が、既に己を見失った狂は見境なく暴走を開始、止めようとした京四郎の前には、かろうじて一命を取り留めた鎭明が立ち塞がる。と、そこで狂目掛けて走り出すゆや。自分の身が如何に傷つこうとも走り続けるゆやは、遂に狂の元に辿り着くが、狂は彼女に対して刀を振り上げる。が、振り下ろされた刃を受けたのは狂自身の手だった。そしてゆやの口づけが、狂の身に変化を――

 300回記念巻頭カラー、見開きの扉絵は(味方側)オールスターが、狂チックな黒衣を着て総出演。ここしばらく固まりっぱなしの壬生勢が元気な顔をしていてちょっと安心というか何というか。妙に恥ずかしそうな時人もgood。

 と、本編の方は、案外あっさりと狂が復活したな、という感じですが、ベタベタな展開ながら、「未来が見えないから、わずかな可能性を信じることができるからこそ無茶できる」ゆやが、狂の思い出と共に走り抜けるシーンはなかなかよい感じでありました。昔は足手まといで鬱陶しいキャラでしたが、いやここまで貫けば立派なヒロインです。

 そしていきなり復活の鎭明は――正直、この前斃された時がそれなりにきれいな幕引きだと思ったので正直なんだかなあという気もしますが、まあ再登場には何かしらの意味があるのでしょう。先代に吸収されるとか<ないない

 そしてラストで狂の背中に紅十字が発現。同時に先代も不気味な笑みを見せますが――まさかこれが目的でわざとやられていた、とか言い出すんじゃあるまいな。

 それにしても真の壬生一族の真の姿、という何とも語呂の悪い言い回しはいかがなものか。あと、狂の鬼神姿を見ていたら「3×3EYES」の暴走した鬼眼王を思い出したけどこれは禁句かしら。

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2006.03.06

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 何段階目の限界突破?

 狂の黄龍にも無傷かに見えた先代紅の王だが、眉間に傷を負っていた。激高する先代は、圧倒的な実力差でもって狂をいたぶるかのように徐々に痛めつける。嵐のような攻撃の中で、しかし、仲間のために、強敵たちのために、先代を「斃す」という思いを貫き続けた狂は、遂に先代に一太刀浴びせる…が、その時、狂の身は異形と化しつつあった。かつて真の壬生一族たちが辿った道、破壊と殺戮を求める鬼神へと――

 何だか、ぶっちゃけドラゴンボールチックなバトルだった今週。自分がブッ飛ばした相手を追いかけて更に連撃を浴びせるというアクションが、時代劇で見れるとは思いませなんだ。先代がフリーザ様に見えてきましたよ。

 と、そんな中で狂が変な方向にGENKAITOPPA、一体何段変化するのか君は! という感じですが、ちょっとアニメ版の剣妖みたいな雰囲気。おそらくは来週無茶苦茶な戦闘力を発揮するのでしょうが、隙が大きいとか持続時間が短いとかあるのでしょう。先代も同じような変生を遂げることができるでしょうしね。うわ、ますますフリーザ。
 …まあ、おそらくもう一段階、狂がGENKAITOPPAするとは思うんですが。

 そして次回は300回記念の巻頭カラー。現在マガジンで連載中の作品の中で、三番目の長寿らしいという話を聞いてちょっと驚きました。

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2006.02.25

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 ああ懐かしの居合い抜き

 遂に玉座を立つ先代紅の王。が、腕組みをしたままの先代に、紅虎が、幸村が、サスケが次々と打ち倒される。先代に刃向かうことができない京四郎は、先代を羽交い締めにすると自らに向けて四神を放つが、先代に傷一つ負わせることもできず、先代の腕組みを解かせただけに終わる。が、そこに狂の四神が発動、それをも防ぐ先代だが、更に天空から黄金色の神風・黄龍が先代を襲う。が――

 もの凄い勢いで雑魚扱いされる狂以外の人たちが本当にかわいそうになってきた今回。まあ、完璧に予想通りなわけですが。
 しかしそれ以上にデフレ状態なのが京四郎と狂の奥義。GENKAITOPPAにGENKAITOPPAを重ねて会得したはずの究極の奥義すら効果なしとは、折角名前(これも完璧に予想通りでしたが)を出してもらったのにあまりにも不憫です。

 …まあ、狂の場合、敵と互角以下の戦いをしながらハアハア汗かきつつ強がりいうのがデフォなので、勝負はこれからです。

 そんなことよりも、先代の腕組み居合い抜き戦法(?)に、牡牛座のアルデバランを思い出した人は多いのではないかと思います。が、先代は腕組みを解かせたくらいで負けを認めてくれるくらい男気ある人ではないようで残念でした。
 っていうか、普通、腕組んでいる状態より、腕組み解いた状態の方が強くて当たり前のような…

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